富山県立高校の再編方針案 29年度開校予定の5校公表 3校は閉校
富山県立高校の将来像を議論する「新時代とやまハイスクール構想検討会議」は22日、今後の再編方針案を、対象校を示して発表した。2029年度に行う第1期の再編では、国際的な人材を育てる「グローバル校」として富山の校舎・敷地を活用。スポーツや芸術など専門科目を重点的に学ぶ「未来探求校」には、富山商を含む4校の校舎・敷地を使う。合わせて5校が新設される。
新設校の地域バランスや通学の利便性、志願状況などを考慮し、富山西、大門、伏木は29年度に生徒募集を停止、30年度末で閉校する。
県と県教育委員会、検討会議は29年度を第1期、33年度を第2期、38年度を第3期に分けて再編し、現在の全日制34校を段階的に減らして最終的に20校にする議論を重ねてきた。第1期は、既存の学習内容を見直すなどし、34校を30校程度にする計画としていた。
新設の5校は、1学年6学級240人の中規模校を想定している。
「グローバル校」を開設する富山は、英語学習に力を入れる。6学級のうち、2年から1、2学級の40~80人がグローバルコースに進み、留学や海外の大学進学も視野に入れた教育を受ける。
「未来探求校」は県東部と西部に配置。週1~4日は午前授業で、卒業に必要な単位数を最低限とし、「自分が夢中になれる時間」「可能性を広げる時間」に充てる。
富山商、高岡商の「未来探求校」は、スポーツや芸術などの得意分野を生かし、部活動などに時間を割ける。滑川、小杉は、大学の授業を受けたり、地域貢献活動に打ち込んだりと校外の体験学習などに力を入れる。
新設校の名称は、対象の学校名や歴史を踏まえて、今後検討される。
また33年度の第2期再編では、県西部の高岡に中高一貫校を設置する。中学は2学級、高校で新たに4学級分の入試を行い、計6学級にする。38年度の第3期では、呉羽に1学年12学級480人の大規模校を開校する予定。
7月下旬にパブリックコメント(意見公募)を実施。知事も出席予定の県民との意見交換会が8月11日午前に富山市の県総合福祉会館と、午後に高岡市の高岡文化ホール、23日午前に南砺市のア・ミューホール、午後に魚津市のありそドームで開かれる。事前申込制で、参加無料。問い合わせは県教委県立高校改革推進課(076・444・3429)へ。
知事は7月8日の定例会見で、県民の意見や県議会9月定例会での議論を踏まえ、10月の「県総合教育会議」で最終的な方針を固めると説明。「今後も『こどもまんなかの県立高校改革』を着実に進める」と述べた。