今回の地震では、熊本県内の医療機関や高齢者施設、障害者福祉施設などで多くの建物被害や停電、断水などの報告が寄せられています。国と県の29日時点のまとめです。
《厚生労働省まとめ》29日午後2時時点
医療機関
熊本県では44の医療機関で断水や停電、医療ガスが使えなくなるなどの被害が出ているということです。
医療機関がある自治体別にみると、八代市が14か所、宇城市が9か所、熊本市が7か所、宇土市と益城町がそれぞれ3か所、美里町、菊池市、合志市、菊陽町、氷川町、水俣市、芦北町、御船町がそれぞれ1か所です。
熊本県内では、医師や看護師などでつくる「災害派遣医療チーム」=DMATが30チーム活動しているほか、「災害派遣精神医療チーム」=DPATも10チーム活動しています。
高齢者施設
高齢者施設では熊本県内の82か所でガスの停止や断水、建物の壁にひびが入るなどの被害が出ています。
高齢者施設がある自治体別にみると、熊本市が28か所、八代市が12か所、宇城市が11か所菊池市が7か所、菊陽町が4か所、天草市、産山村、上天草市がそれぞれ3か所、益城町、あさぎり町、玉名市がそれぞれ2か所、芦北町、宇土市、合志市、氷川町、美里町がそれぞれ1か所です。
障害児施設・障害者施設
熊本県内の障害児や障害者に関係する施設でも104か所で停電や断水、建物の被害が確認されています。
施設のある自治体別では、熊本市が38か所、宇城市が28か所、八代市が15か所、宇土市が6か所、甲佐町が5か所、合志市、御船町がそれぞれ4か所、大津町、益城町がそれぞれ2か所です。
人工透析施設
熊本県内にある94の人工透析施設のうち12か所で、停電や断水などのために人工透析の実施が困難になっているということで、厚生労働省は熊本県などを通じて、患者が別の医療機関で透析を行えるようにするための調整や、給水車の手配の状況などを確認しているということです。
《熊本県まとめ》29日時点
熊本県によりますと今回の地震では、312か所の高齢者施設と200か所の障害者福祉施設で建物被害や停電、断水などの報告が寄せられているということです。
熊本市の介護老人保健施設
震度6強の揺れを観測した熊本市南区の介護老人保健施設、「桔梗苑」によりますと、同じ敷地にある系列の障害者支援施設と特別養護老人ホームで停電と断水が発生しているため入居者を受け入れているということです。
28日夜、障害者支援施設で熱中症の疑いで病院に搬送された人もいる中、停電が早めに復旧した「桔梗苑」のホールに2つの施設から一部の入居者あわせておよそ40人を受け入れたということです。
ただ、すべての入居者を受け入れることができないため、業務用の発電機を運んで冷房を稼働させて暑さを一次的にしのぎながらほかの施設への移動の調整を始めているということです。
「桔梗苑」の西田亮施設長は、「施設の敷地内で電柱が倒れてしまい、停電が復旧するのに2、3日かかる可能性があると聞いている。熱中症や栄養不足など高齢者の健康が不安だ。なんとか早く受け入れ先が見つかってほしい」と話していました。
宇土市の有料老人ホーム
一方、宇土市の有料老人ホームには系列の介護老人保健施設の利用者が避難しています。
老人ホームの定員は30人あまりですが、現在は100人近くが滞在しているということです。
介護老人保健施設では電気や水道が止まり、熱中症になるおそれがあったため避難をしたということです。
職員の男性は、「今のところ、体調不良になった利用者はいません。備蓄の飲料水や食料品で2、3日はもちますが、その後は見通しが立っていない」と話していました。
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