【詩】全能感
【詩】全能感
【詩】全能感
教会で
本尊に手を合わせる
背中が割れる 私は羽化する
飛ぶ
羽ばたく
弾けて 回る
そして
ただ在る
喜びを椅子に注ぐ
大気となって
教会の外へ広がる
遠く
高く 広がる
地球が眼下に輝く
これは
一種の哀しみ
【ZINE】青山杜甫 2026年 作品集.3
【目次】ZINEの収録作品
-収録作品
【詩】全能感
【詩】洞窟世界
【詩】涅槃
【詩】回廊
【詩】パリの踊り子
【詩】確信
【詩】そっけない
【詩】寝返り
【詩】咆哮
【詩】渇望
【紹介】今回のZINEについて
詩が、まだ危険だった頃を覚えていますか。
「わかりやすい詩」が評価され、
「優しい言葉」が正解になる時代。
けれど本来、
詩はもっと信仰的で、暴力的で、
救いがたいものだったはずです。
読後に安心するのではなく、
読んでしまったことを少し後悔するような――
そんな言葉に、最後に触れたのはいつでしょうか。
言葉は、いま安全すぎる。
SNSを流れる詩は、
共感され、消費され、忘れられる。
そこには
神も、怒りも、煩悩も、
「理解できないまま残るもの」も
置かれていない。
それは詩が劣化したというより、
読む側の感受性が、
傷つかないよう管理されている
ということなのかもしれません。
この詩集は、その管理を拒否します。
『青山杜甫 2026年 作品集.3』は、
理解や共感をゴールにしない詩集です。
祈りと全能感が同時に立ち上がる《全能感》、
神と愛を数式に落とし込む《確信》、
時代そのものに名指しされる《渇望》。
どの作品も、
「読者を守る」ためには書かれていません。
代わりに、
読者の内部に、確実に何かを残します。
これは、癒しの詩集ではありません。
正直に言います。
この作品集は、
✔ 気持ちよく共感したい人
✔ 答えをもらいたい人
✔ 詩を軽く楽しみたい人
には向いていません。
けれど、
●詩を思想として読みたい
●宗教・愛・身体・時代を同時に考えたい
●わからないまま、考え続ける言葉が好き
そんな人にとっては、
今、最も誠実な距離で書かれた
詩だと思います。
読むかどうかは、あなた次第です。
この詩集は、
あなたを癒しません。
あなたを肯定しきりもしません。
それでも、
言葉がまだ危険であり得ると信じたいなら。
その感覚を、
一度、ここで確かめてみてください。



青山杜甫さん こんばんは。 作品のマガジンへの追加をしてくださりありがとうございます。 わかりやすくて優しい言葉ばかりを求める風潮は確かにありますね。 呪いの言葉と鞭のようだけど糧になる言葉、その違いがわからない人が多いのかもしれません。