<2026年熊本地震>医療機関被災、入院患者転院も 建物損傷や医療機器破損、断水、停電…
最大震度7を観測した28日の地震で、熊本県南を中心に多くの医療機関が被災し、停電や断水、建物の倒壊などで、入院患者の転院を余儀なくされている。
厚生労働省によると、29日午前9時時点で、県内で被害があった医療機関は46カ所。八代市では16カ所、宇城市では10カ所が被災した。被害の内容は、停電40カ所、断水15カ所、医療用酸素などの設備への影響12カ所となっている。
宇城市松橋町の熊本南病院では検査機器などが壊れ、壁がひび割れたり剝がれ落ちたりして病院機能が停止。災害派遣医療チーム(DMAT)の協力で午前7時半ごろまでに、入院患者全員の127人をほかの医療機関に転院させた。内枦保雄一事務部長(54)は「なんとか患者を搬送できて、安心と、疲れが押し寄せてきている」と話した。
同市のあおば病院では断水に加え、浄化槽や医療機器が破損し、入院患者6人を転院させた。他の入院患者についても転院の検討を進めている。
御船町の希望ケ丘病院では午前10時ごろ、電気などライフラインが復旧したが、スプリンクラーの誤作動やボイラーの不調のため、入院患者128人を転院させた。外来の受け付けも休止。今週中の再開を目指しているという。
県災害対策本部によると、八代市の八代更生病院でも、転院が必要な入院患者36人について、搬送の調整を進めている。ほかに午前7時半時点で、薬局22カ所、高齢者施設83カ所、児童福祉施設等25カ所、障がい者福祉施設66カ所からも被害の報告があった。
県医師会は郡市医師会を通じて医療機関の被災状況を確認し、今後の対応を検討する。(古東竜之介、関本百合恵)