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性暴力は心に深い傷を残す。PTSD(心的外傷後ストレス障害)の恐れ

「性被害に遭ったことがあるか?」という質問に「痴漢も性被害に入りますか?」と返す女性は多いという。バナナもおやつに入りますか? みたいな返しをしてしまうのは、社会のせいだ。性被害を軽視する社会に生まれて「たかが痴漢ぐらいで大げさに騒ぐな」と刷り込まれてきたからだ。

性暴力は心に深い傷を残す。性被害にあって外出できなくなる人、通学や通勤ができなくなる人、鬱になる人、命を絶ってしまう人もいる。『失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック』から一部を引用する。

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『性暴力被害による精神的な影響は大きく、多岐にわたります(略)。それを示すデータの一つが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の発症率の高さです。PTSDは、生死に関わるような危険に直面したり、そうした現場を目撃したりして、強い恐怖を感じるトラウマ体験をしたときに現れます。一定期間たった後もその記憶が自分の意思と関係なく思い出されたり、つらさのあまり現実感がなくなったりします。特定の症状が残り、大きな苦痛をもたらして社会的機能をさまたげているような状態です。

(略)米国の調査(95年)によれば、レイプされた人がその後PTSDを発症した割合は女性45・9%で、身体的暴行(21・3%)、自然災害や火事(5・4%)などの出来事よりも高くなっています。男性にいたっては65%と突出して高く、戦闘体験(38・8%)を上回ります』

性被害に遭った影響で、男性や性的なことが苦手になるのは自然な反応なのだ。犬に噛まれて大ケガした人は、犬が怖くなって当然だろう。「すべての犬が噛むわけじゃない」と頭ではわかっていても、反射的に不安や恐怖を感じるだろう。

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