電話で受付に「俺は○○っていうもんだ。○○って言えば先生には分かる。今度、1年半ぶりに定期検診に行くんだけど、毎回レントゲン撮るんだ。あれ、撮んなきゃダメなのか聞いておいて」と言われたそうだ。
ちなみに私、壊滅的に人の名前を覚えるのが苦手。
なじみのスナックのママが何年かぶりのお客さんの名前をスラスラ言えるのを見て教えを乞うたぐらいである。
なんだかんだでウチの延べ登録患者数は1万人。「歯医者と患者」以外のお付き合いのない方は覚えていないと思っていただきたい。俺の脳に問題があるのだと思う。申し訳ない。
んでもって「1年半ぶり」は定期検診ではない。ウチを「かかりつけ」と言うのにも問題があると思う。
そして1年半ぶりなら、レントゲンを撮るのはあたりまえ。目視でわからないところをレントゲンで確認するのだ。
で、今日来院されました。
レントゲンの必要性を説明し納得していただけましたが、まぁ話が長い。前に来たときはこんな感じじゃなかったんだけどなぁ...と思う。そしてわがままになってる気がする。1年半ぶりなのに全顎スケーリングしてくれとか言うし。
自分も「初老」に分類される年になり、お年寄りの気持ちがわかり始めた。定年退職した男性は淋しい方が多い。プライドも高い。俺たち世代が必死に頑張ったから今の日本がある。そんな風に思っているわけです。
で、それが悪い方向に舵を切ると「俺を敬え馬鹿野郎!」みたいな人になって嫌われるのですが、そこまで酷くなくてもいろいろ口を出したくなっちゃうんだなぁ...
高田純次が「年寄りにありがちな「説教」「昔話」「自慢話」をしないようにしている」って言ってたけど、教えてくれとも言ってないのにこれをやると煙たがられますな。
でね、最近気づいたんですよ。
「お年寄りは優しくされたい」んです。どんな嫌なジジイでも、どんなに腰の低い好好爺でも「優しくされたい」。
どなりちらす親父も「優しくされたい」
威張り散らす親父も「優しくされたい」
寝たきりの親父も「優しくされたい」
なので優しくしてあげるとトラブルは回避できます。
そして俺も含めた初老~老人の方々へアドバイス。
あちこち痛い、昔みたいに動けない、食べられない、飲めない、話せない、仲間はどんどん減っていく。失うものが多くなってきますが、年寄りのマナーとして「機嫌が良くなければならない」ということです。
「自分で自分の機嫌をコントロールするスキル」は初老になる前に身につけなくてはいけないものなんですが、たとえ今できなくっても、身につける努力をしましょう。
体がボロボロでもニコニコしている爺さんになりましょう。
今の若い人達が「年取るのも悪くないかもな」と思えるほどに、ね。