赤ちゃんポスト開始、泉佐野市「2027年度中に」 乳児院は新設へ

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高井里佳子 西江拓矢
【動画】行政が主導する「赤ちゃんポスト」をめぐり、泉佐野市長と大阪府知事が公開協議した=小林一茂撮影
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 生まれた子どもを匿名で託せる「赤ちゃんポスト」と、病院側にのみ身元を明かして出産する「内密出産」をめぐり、準備を進める大阪府泉佐野市と連携先の大阪府が27日、行政主導では全国初となる導入に向け、課題を話し合う会議を公開で開いた。

 泉佐野市の千代松大耕(ひろやす)市長は会議後、子どもの受け入れ態勢づくりを優先し、今年度中としていた導入時期を来年度中に後ろ倒しする考えを示した。

 会議では、預けられた子どもの養育先の確保が最大の論点となった。

 泉佐野市は「りんくう総合医療センター」を改修し、赤ちゃんポスト、内密出産ともに年間20人ずつ、計40人の受け入れを想定している。

 子どもは府の児童相談所を通じて、府所管の乳児院4カ所などで養育することになるが、乳児院は昨年度8割が埋まっていたとの報告があった。養育里親も大幅な増加は見込みにくいという。

 千代松市長は、乳児院を新設する方針を表明。すでにある施設を改修して乳児の受け入れに活用する考えを示した。

 これに対し、吉村洋文知事は想定を上回った場合の対応や、職員をどう確保するのかという制度設計が必要だと注文を付けた。

 その上で、「救われるべき赤ちゃんの命を救いたいという思いは変わらない」とも語り、公開の場で府と泉佐野市での協議を続ける考えを示した。

「内密出産法制化 足がかりになる可能性」

 大阪総合保育大の山縣文治特…

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    益尾知佐子
    九州大学大学院教授=中国研究
    視点

    「赤ちゃんポスト」という呼称が今もメディアで使われてことには違和感がありますが、熊本の慈恵病院が「こうのとりのゆりかご」の運用を始めたあと、19年で200人の預け入れがありました。2021年末に始まった内密出産は、年平均15件ほどのようです

    2026年7月27日 23:53