石塑粘土を比較してみる ②
パジコの石塑粘土3種を比較中で、
前回は粘土の成形のしやすさにフォーカスしました。
3種を比べるために作ったこれら↓を修正したところまでお伝えしていましたが
再びヤスリがけと削りをしていきました。
プルミエだけはやっぱり削りにくく彫刻刀が引っかかる感じで
線が出来てしまうと、ヤスリがけをしてもあまりキレイになりませんでしたね。
着彩前に下地剤を塗るので、完全に傷を無くすまで削りに力をいれることはせず、こんな感じでオーケーとしましょう。
ここで、前回の比較の際に気になったことを、ちょっと調べておきたいと思います。
それは『粘土を乾燥させると、ラドール以外反った』という点です。
反ってしまうのは普通に困るので、それを確認すべく、レリーフを作ってチェックしてみます。
レリーフとは、平らなところに立体的な装飾を施す美術の手法のことで、半立体表現の彫刻などを指します。
つまり " 平べったい作品 " です。
ってことで、土台に粘土を盛ってレリーフを制作するんですけど、せっかく作るなら壁に飾りたいデザインにしたいので、ディズニーランドのトゥーンタウンにあるようなかわいい窓とドアを作ることにしました。
今回土台に選んだのは、100円ショップで手に入るポリスチレンフォームです。
粘土は、ラドールの特徴 ( のびのよさ&きめ細やかさ ) とプルミエの特徴 ( 軽量&強度 ) を併せ持っている「プレミックス」を使います。
まずは、ルーバー窓から。
厚み1cm のポリスチレンフォームを17×12cm にカットし、粘土を盛り成形したのが、こんな感じ↓
乾燥させると
だいぶ反りましたね。
う〜〜〜ん。
粘土の厚み?
気温が高かったので急激に乾燥したとか?
最初の検証で " ラドールだけ反らなかった " という結果があるので、ラドールにすれば大丈夫かもしれませんが、これは反りすぎのような気がします。
気になるので、もう少し小さいサイズで様子を見てみます。
さっきと同じポリスチレンフォームをドアと窓の形にカットして
同じく粘土を盛って成形した窓がコレで
ドアは、パーツを埋め込んでいく作り方にしてみました。
乾燥後、反りはしなかったものの、ドアは土台からベロンと剥がれてしまいました。
う〜〜〜ん。
ここで、3種の粘土を5mmの厚さにしてポリスチレンフォームに盛ったものを用意して乾燥後確認してみたところ
全て土台から外れた、っていうね。
粘土がしっかり付くように表面にカッターで傷を入れたんですけど、ウチのボス曰く、「これ、コーテイングされてるからヤスリで削らないと付かないよ」ってことだったので、剥がれたのはコレが原因かと思いますが、やっぱりプレミックスとプルミエは反りました。
石粉粘土は乾燥収縮が少ないといわれていますが、レリーフにする時は対策が必要ですね。
もう少し立体的な形だとどうなるのか?を調べてみます。
先ほどのポリスチレンフォーム ( 黒 ) の2倍の厚みのもの ( 水色 ) を使って
木のオブジェを作ります。
ポリスチレンフォームを木の形に切り出して、3種の粘土をそれぞれ4〜5mm の厚さになるように盛って成形し乾燥させると
所々、土台から粘土が剥がれていたものの、問題ない程度だったので良かったのですが、ラドールにヒビが入って
思いっきり反りました。
「ラドールなら大丈夫」というわけではないようですね。
削りやすさと削った表面のキレイさはラドールが一番だったので、反りづらいとなればラドールで決まりと思っていただけに、ちょっとショックです。
ひとまず、先に進みます。
これらは合体させてひとつの形にする計画なので、
家にあった板をカットして
ここにボンドで貼り付けて
3本が繋がるように粘土を盛っていきます。
反って浮いてしまっている部分を埋めつつ
細部を成形していくと
こうなりました。
乾燥後の後付けにはプレミックスを使いましたが、とても成形しやすかったです。
やっぱり、ポリスチレンフォームへの粘土の食いつきは悪いので、策を講じないといけませんね。
ちなみに、今回使った「ポリスチレンフォーム」と、粘土の芯材やジオラマ製作などに用いられる「※スタイロフォーム」について調べてみました。
とても扱いやすいのでDIY やホビーにも用いられています。
・ポリスチレンフォームは、ポリスチレン樹脂による無数の気泡で構成されたもの
・スタイロフォームは、発泡プラスチック系の一種で、押出発泡ポリスチレンといって、ポリスチレンを原料としたビーズ法ポリスチレンフォーム ( 発泡スチロール ) と同様の素材
だそうです。
" ポリスチレン " は原料名で、" スタイロフォーム " は製品名、ってことですね。
で、今後の対策ですが、「芯材と粘土の密着性が低い」「盛り付けた粘土の内側と外側の収縮差で反ってしまう」と考えると、出来そうなのはこれくらいでしょうか。
1. ポリスチレンフォームにアルミホイルを巻きつけるかジェッソ等を塗る
2. 狭い範囲で盛り付けて一度乾燥させ、後付けで少しづつ盛り付けていく
3. 急激な乾燥を避けるためラップなどをかけてゆっくりと乾燥させる
次に制作する際、実行したいと思います。
続きはまた後日。
続き↓
いいなと思ったら応援しよう!
応援に感謝します。


コメント