熊本県で震度7、16年と類似の「横ずれ断層型」 同規模地震に注意
28日午後4時27分ごろ熊本県で最大震度7を観測したマグニチュード(M)7.1の地震は、横ずれ断層型の直下型地震だった。この地域では2016年4月に最大震度7を2回観測する熊本地震が発生している。専門家は今後も同規模かそれ以上の地震が発生する恐れがあり、注意が必要と指摘する。
横ずれ断層型の地震は、断層が押し合って左右にずれて発生する。11年3月の東日本大震災などの海溝型とは異なり、揺れを起こす範囲は比較的狭い。しかし震源が地表に近いため局地的に大きな揺れになりやすい。
熊本県で16年4月に2度の震度7を記録した熊本地震も、同様のメカニズムだった。防災科学技術研究所の小原一成フェローは「比較的浅いところで起きた地震で、今回の地震も10年前と場所やメカニズムが似ている」と説明する。
16年の熊本地震の時は熊本県益城町から八代海に向けて南西方向に延びる日奈久断層帯の北側区間と、付近の布田川断層帯の一部で破壊が起きた。東京大学地震研究所の加藤愛太郎教授は「今回はそれより南側で発生した」と指摘する。今後「より南側で断層破壊が連鎖する可能性もあるので注意が必要だ」と話した。
日奈久断層帯は3区間に分かれ、今回は中央部にあたる日奈久区間で発生したとみられる。政府の地震本部の「主要活断層帯の長期評価」の2026年版によると、日奈久区間は今後30年以内のM7級の地震の発生確率は「ほぼ0〜6%」とされていた。
活断層としては比較的高い発生確率だったため、発生リスクを4段階で評価したランクでは最も高い「Sランク」とされていた。
16年の地震では、4月14日午後9時26分ごろに震度7を記録した後、28時間後の16日午前1時25分ごろに再び震度7の地震が襲った。
小原フェローは「今回も16年と同様に余震が多く発生したり、今回と同規模もしくはそれ以上の揺れが起きたりする可能性がある」と指摘する。国内で震度7を観測するのは24年1月の能登半島地震以来だ。気象庁の清本真司地震津波対策企画官は「続発することもあるので注意が必要だ」と指摘する。