食&酒

2026.07.08 16:15

「98%は飲めたものではない」発言、日本自然派ワイン市場は未だ思春期?

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『15か国・地域を飲んで旅する ワインの世界地図』(水上彩著、ダイヤモンド社刊)
『15か国・地域を飲んで旅する ワインの世界地図』(水上彩著、ダイヤモンド社刊)
【初めて書籍を執筆してみて 1】

実は今回、うれしいことにダイヤモンド社から『15か国・地域を飲んで旅する ワインの世界地図』という本を出版することになりました。本を出すとなると、周囲からは「その道のすごい専門家」のように見られるかもしれませんが、「すごいね」と言われると、どこか違和感を覚えてしまいます。

居酒屋の赤ワインで挫折した「元苦手民」だった

なぜなら私は、24歳頃までワインをほとんど飲まず、居酒屋のコースに出てきた赤ワインで「マズゥ!」と一度挫折した人間だから。

その後NTTで会社員をしていた頃に、スーパーの棚にある甘口ワインや、カルディの手頃なワインを手探りで買ってみるところから、私のワイン人生はスタートしました。

地道に国内外のワインの取材を重ねながら国際資格(WSET Diploma)を取得し、仕事にするまでになりましたが、自分の中には今も「ただのワイン好き」だった頃の目線がリアルに残っています。その等身大の感覚を失わなかったことが、この本を書くうえでの原点です。

「教養」への違和感

最近は本屋さんでも「教養」という言葉をよく見ますが、ワインの教養とは何でしょうか。ぶどうの品種やカタカナの産地名を丸暗記したり、高価な有名ワインのうんちくを語れたりすることでしょうか? 私は、そうした「お勉強」のようなアプローチこそが、逆にワイン嫌いを増やし、ハードルを上げていると感じていました。そんな私だからこそ、「ワインって難しそう……」と入り口で戸惑っている人たちが、「これなら面白い!」と身を乗り出してくれるような本を作れるはずだ、と思ったのです。

この本を書く中で、自分の中にあった反骨心にも気づきました。ワインというと、どうしてもヨーロッパの名門産地や高級ワインから語られがちです。でも、何もないところから始まった私には、その入口が少し遠く感じられました。だから、本ではあえてアメリカからスタートしました。ヨーロッパの伝統ではなく、ワインを一部の知識階級のものから解放し、誰もが楽しめる文化へと変えていった「民主化」の歴史から始めたかったのです(続く)。

文=水上彩 編集=石井節子

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2026.04.10 14:15

「60社をソロ担当」脅威の税理士が339万リーチ長文Xに書いた『Claude駆使の日々』

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今、税理士・公認会計士 畠山謙人氏の長文Xの投稿(「スタッフ0人の税理士が、Claude Codeで顧問先60社を1人で回している全手法」) が339万アクセスと大きな反響を呼んでいる。

 

そればかりではない。同業者、AIコンサルタントなど、読んだ他者が自らのSNSやブログで解説記事や「やってみた記事」を展開しているのだ。

ここでこのバズの元となった畠山氏のXの投稿文を以下、編集の上ご紹介する。


「スタッフ0人の完全ソロ営業」でも顧問先は60社

こんにちは、畠山です。公認会計士・税理士をやっています。今日は自分の事務所の裏側を全部公開します。

僕の事務所にはスタッフが1人もいません。顧問先は60社。税理士業界の相場だと、10社に1人のスタッフが必要と言われています。60社なら6人。人件費にして年間3000万円以上です。

僕はそれを0人でやっています。Claude Codeというツールを使って。

「盛ってるでしょ」って思いますよね。でもこれ、結構マジなんです。

今回は具体的なシステム構成から処理フローまで、全部書きます。同業の税理士やバックオフィスで働いている方の参考になれば嬉しいです。

全体像:僕の事務所のシステム構成

まず全体像を見せます。僕の事務所では、以下の仕組みが毎日自動で動いています。

Claude Code(司令塔)

=毎晩21時 free自動仕訳、毎晩22時 Xフォロワー数値記録
=MCP……freee API │ Gmail │ Gcal │ Notion │ Slack │

Claude Codeが司令塔になって、freee・Gmail・Googleカレンダー・Notion・Slackを全部つないでいます。

ポイントは「人間が毎回指示を出さなくても動く」ということ。スケジュールタスクで毎晩自動実行されるものと、僕がコマンドを打って起動するものと、2種類あります。

次ページ > 1.毎晩21時、60社の仕訳が自動で処理される

文=畠山謙人 編集=石井節子

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食&酒

2026.04.02 14:15

泡は「グラス1杯≒ボトル1本の仕入れ値」? 知恵者は外食でワインをこう選ぶ

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「これまでに数百人とフランス料理会食した」という食の達人であり著名フーディー、レストラン紹介メディア「タケマシュラン」主宰のタケマシュラン氏。食べログフォロワー数は2万人に迫り、紹介した店は「即日予約が取れなくなる」とも言われるほどの、恐るべき影響力を持つグルメインフルエンサーだ。

料理のおいしさのみならず店の雰囲気、サービス、哲学などをオールラウンドに見る氏の辛口グルメレビューは絶妙なユーモアと皮肉にくるんだ容赦ない舌鋒に定評があり、絶大なファン層の厚さを誇る。

Forbes JAPANでは、書き下ろし寄稿で氏の哲学思想を紹介していく。好評を博した前回の「ご馳走される会食」のマナー。事前・注文・会計時・お礼・事後までの基本動作 に続き、今回は「店でのワインの選び方」について。読者諸兄はそれぞれの美意識、経験に照らしつつ、参考にしていただきたい。


泡は「無難」、しかし「ベスト」に非ず

今回はフレンチやイタリアンなど、欧米系のレストランにおけるワインの選び方について考えていきましょう。

本稿はあくまでかなりの初心者向けのガイドです。プロや愛好家の方々から見れば、もしかすると「それは乱暴すぎるのでは?」と眉をひそめられる記述があるかもしれません。しかし、ここは難しい専門議論を戦わせる場ではなく、まずは皆さんにレストランを気楽に楽しんでいただくための場所。その点、あらかじめ言い訳としてご承知おきいただければ幸いです。

さて、席に着くとソムリエから「最初のお飲み物はいかがいたしましょうか?」と問いかけられます 。以前公開した 【秘伝まとめ】高級レストランで「一流の客」と囁かれるマナー52という記事では「食前酒はシャンパーニュが無難」とお伝えしました。しかし、これはあくまで「無難」なだけで、必ずしも「ベストな選択」とは限らないのが面白いところです。なぜなら、グラスで提供されるシャンパーニュは、往々にしてかなり強気な価格設定(つまり割高)になっていることが多いからです。

というのも、シャンパーニュは抜栓した瞬間からガスが抜け始め、刻一刻と品質が落ちていく足の早い飲み物だからです。客入りの悪い日には、出しきれず廃棄せざるを得ないリスクが常に付きまといます。お店側はそのリスク分を価格に転嫁せざるを得ず、どうしても割高な設定にならざるを得ないのです。さらに、客側の心理も影響しています。「乾杯はやっぱり泡でしょ」「今日はお祝いだし」と、特別感を理由に財布の紐が緩みやすいアイテムであることも、価格を押し上げる要因のひとつ。業界内では「グラス1杯の価格≒そのボトル1本の仕入れ価格」と主張する人がいるほどです。

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次ページ > ボトルは「仕入れ値の3倍」程度

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