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2025年1月27日に港浩一氏に代わりフジテレビ社長就任が発表された清水賢治氏 Photo by Getty Images
2025年1月27日に港浩一氏に代わりフジテレビ社長就任が発表された清水賢治氏 Photo by Getty Images

女性をぞんざいに扱う空気感

また、先輩の命令で、後輩が飲み会のために女の子を集めるといった話は頻繁に聞きました。医学部の部活のマネージャーさんの勧誘のため、あるいは先輩を喜ばせるために、近隣の女子大に行っては女子学生を勧誘して、「医学生と飲めるから飲み会においでよ」と言って連れてくる。そういった会に来る女性は「医学生と付き合いたい」というモチベーションがあったのかもしれませんし、そうやってカップルができることも多く、それ自体は全く問題があるとは思いません。

しかし、「男子医学生ってこんなにモテるんだよ、これだけ女の子が寄ってくるんだよ」とおごり高ぶる男子医学生、そして何人も同時に彼女がいることを武勇伝のように語る同級生、さらに、「この子たちは自分たちと付き合いたいと思って来ているのだから、性的なものを求めてもいいではないか」と個人のバウンダリー(自分と他者を区別する境界線)を気軽に侵すような友人の言葉を聞き、悲しくなることがありました。

photo/iStock 
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こういったケースを一件一件言及せずとも、私は日本の医学界において、「女性を粗末に扱ってもよい」「女性はリスペクトなく対応していい」という無意識の認識がベースにあると感じました。

そして、その環境の中で女子医学生だった私は、彼らと同じ試験や審査を受け、将来同じように医者になるであろう同じ立場にいるはずなのに、「女性は医者になるべきではない」「女性は医師には向かない」ということを同級生に言われることもありました。近年、東京医科大学などで発覚した受験スキャンダルのように、医学部入試では、女性であるだけで不利になるような点数操作が常習化していましたが、こういった文化が下地にあったからこそ、誰も疑問を持たずに続いてしまったシステムだったと感じています。

当時から私は同級生に言っていたのは、たとえ相手が「交際相手になりたい」と近寄ってきたとしても、相手のバウンダリーや尊厳を侵してはいけないということでした。どんなに付き合いたいと思われていたとしても、相手を「物」のように扱ってはいけないのです。再度申し上げますが、女性は「品」ではなく、一人の人間なのです。

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