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2025年1月27日に港浩一氏に代わりフジテレビ社長就任が発表された清水賢治氏 Photo by Getty Images
2025年1月27日に港浩一氏に代わりフジテレビ社長就任が発表された清水賢治氏 Photo by Getty Images

フジテレビ第三者委員会報告書で裏付け…精神科医が体感した性暴力の根底にある日本の「女性をぞんざいに扱う空気感」

性暴力がなくならない理由 前編

2025年3月31日に公開された、フジテレビ第三者委員会の報告書は、中居正広氏からフジテレビ社員の女性へ性暴力があったこと、かつそれが「男女のプライベートな関係」ではなく、業務の中で行われたものだと断じるものだった。さらに過去にさかのぼった性暴力や、それが常態化しうる土壌があったことも伝える内容だった。

「芸能界が特殊であることは確かかもしれませんが、日本の社会全体にこういった事柄を許してしまう空気があったと感じています」

こう語るのは、アメリカのハーバード大学に勤務する小児精神科医であり、『 ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る 』の著者である内田舞さんだ。

内田さんは、PTSDにも詳しく、FRaUwebでは過去に、ジャニー喜多川氏の性加害問題の事件が露呈した際にや、PTSDとは一体どういう状況なのかということも寄稿してきた。日本で絶えない性加害問題について、自らの経験含めて改めて前後編で綴った記事を再編集の上お届けする。

以下、内田舞さんの寄稿です。

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今報道される問題は芸能界に限ったことでない

フジテレビの問題で、 第三者委員会の報告書 を読みました。まず男性プロデューサーがアナウンサーを接待用に「調整する」というところの時点で嫌気がさします。

そもそも、今回の性暴力問題が起きたのは2023年6月。2023年3月のBBC放送以降、ジャニー喜多川氏の性暴力の疑いで報道が絶えなかった時期でした。2023年9月には旧ジャニーズ事務所が性加害を認め、会見をしています。しかしフジテレビ、また男性タレントはこの当時も「自分がやってることはこの流れのことと同じ」ということを理解できずにいたわけです。彼らの生きてる世界がいかに歪んでるかが象徴されていますね。

例えば、フジテレビの問題のみならず、近年の芸能界の性加害報道で良く聞く言葉で、女性「上納システム」、あるいは飲み会後に女性を「お持ち帰り」するといった言葉があります。本来、「上納」するのは年貢品、「お持ち帰り」するのはお土産品であり、女性は「品」ではありません。一人ひとりに家族や友人や夢を持ち、人生を歩む人間です。

photo/iStock 

このような言葉が女性に対して使われていることや、自分が使わないにしても多くの人が「あるかも」「あるよね」と認識できる言葉であることに、日本社会における女性の尊厳の低さが象徴されていると感じます。ですが、これは芸能界に限ったことではありません。

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