特別支援学校には「間違いなく『闇』が存在します」現役の公立校教員が実名で明かすリアル 非正規教員で穴埋め、事なかれ主義の管理職…真実は?
その3日後から、約3カ月の休職に追い込まれた。 ▽「人材確保のために指導しない」校長は改善拒否 復帰後も担任団の構成は変わらず、管理職の間でも問題解消に向けた情報共有は一切されていなかった。耐えかねた渡辺さんは上司に頼み込み、校長と担任団のメンバーを交えた話し合いの場が持たれた。 「まずは生徒のことを第一に考えて」。それまで、職員室や教室にほとんど顔を出すこともなかったという校長は、そんな的外れな発言に終始。言い渡されたのは、担任団内で業務について指摘がある場合、管理職を通すことだった。渡辺さんは自分に非があるような裁定に納得がいかない。後日に抗議すると、校長はこう詰め寄ったという。 「異動できず、来年もこの学校で勤務することになるかもしれない。事を大きくしない方がいい」 渡辺さんは自暴自棄になって同僚にメッセージを送った。 「もう何もしない。誰も信用できない」 すると、その報告を受けた校長に呼び出され、担任を外されて別室で一人勤務をするよう命じられた。
「せめて、後輩の女性教員に認識を改めるよう管理職が指導してほしい」 渡辺さんが要望すると、校長はこう告げた。 「教育委員会から人材確保のために若手に対して指導しないよう求められている。こんなことをしていたら先はない」 渡辺さんは生徒との接触を禁止され、同僚からも無視されるようになった。 「まるで犯罪者扱いでした。声を上げた自分が外され、指導力に問題のある教員は残って教壇に立ち続ける。学校を信頼してくれている子供たちや保護者に申し訳なかった」 12月には二度目の休職。「日常生活に著しい制限がある」とする精神障害者保健福祉手帳(2級)が交付され、PTSDの診断も受けた。 渡辺さんは労働審判を申し立て、学校側が環境改善の義務を怠ったと主張。しかし、埼玉県はこう反論した。 「業務負荷は過重でなく、うつ病は本人の教員としての資質に問題があったのが原因」 調停は不成立に終わった。