2026-07-24

釣り人"fisher"に対比させて釣られる魚を"fishee"と呼んだら何が変なのかな

普通は言わないな、不思議だなあ

釣りに来たぞ、今日釣りたい本命の魚はこれ」というときにその魚をfisheeと呼んだら何が変なのかな

たんなる受動を表す接尾語じゃないのかな

ちょっと調べるか

調べた、なるほど

当事者間の合意に基づいて何かをお互いに行うとき、それの受動側を-eeとよぶ(例:employee)

中世フランス法律用語での表現が由来のようだ

動物、モノは「合意できない」ので-eeはそぐわない(それでもそう表現するならば擬人化になる)

・転じて、(合意の有無を問わず)「大きな力や状況・イベントに巻き込まれた/置かれた人」も-eeで表現されるようになった(例:refugee)

・-erは-eeよりも古い表現で、使える範囲が広範、-eeと対比させたシーンだけ-erにも合意ニュアンス付与される

なるほどなあ

まだいくつか-eeのニュアンス例外はあるようだが、基本的に-eeは受け手が「ヒト(または意志権利のある主体)」の場合しか使えないのだなあ

最初言及した「釣りに来たぞ、今日釣りたい本命の魚はこれ」というときにその魚をfisheeと呼んだ、とした場合「あたかも『釣る側と釣られる側で契約が成立している』か、あるいは『人間という巨大な悪の力翻弄される悲劇被害魚』として魚を擬人化してしまっている」という変なシーンになってしまうのだなあ、とはいえまあジョークとかスラング的な感じでfisheeというシーンがあっても不思議じゃない感じか 探せばきっと誰か言っているだろう

そう考えるとトレーナー無しで黙々と筋トレしてる人が「トレーニー」を自称するのってなんか変な感じだなあ、まあそれこそ転じに転じた結果の例外の一例ってことやね

転じた結果「大きな力や状況・イベントに巻き込まれた」までいかなくとも「特定の状況・状態出来事の渦中にいる人、またはそれを経験している人」まで行きついているのかなあ

attendee(出席者)/absentee(欠席者)あたりがそれを端的に表しているかもなあ

returneeもそうか

それでもやはりヒト限定なのだなあ

え?attenderもattendeeと同じで出席者を意味する?そうか、転じまくった結果を考えるとそうなるよな……ややこしいなあ 能動的出席者と受動的出席者のニュアンスの違いがあるのかな……

じゃあreturnerとreturneeはどう違うんじゃ!

うーん、-er/-eeを能動/受動の対比の構造になっているという解釈をしようとすると破綻するのかもか それが適切だったのは「合意」のニュアンスがある狭義のそれのときだけか

欧州言語は複雑怪奇平沼

今日はここまで

おわり

  • 釣り人(以下「甲」という)が先端に捕獲器具の付いた糸を海に垂らしたとき、魚(以下「乙」という)はスポーツフィッシングへの参加に合意したとみなされる。 fishee を使うと日本語...

  • じゃあ、ジャーニーの反対はジャーナーだな…😟

  • 趣味の釣り人はアングラーで、フィッシャーだと漁師のニュアンスになるらしいよ

  • 100年後の倫理観だと魚との社会契約が重要視されてfisheeが常用単語化してるかもしれん。そういやルソーはフランス人か

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