資産1,500万円でサイドFIREした35歳女性、正社員からパートへ。家賃4万5,000円の木造アパートで“ささやかな幸せ”を満喫も…4年後に直面した「究極の2択」
働き方が多様化する今、「収入は少なくていい、節約しながら、小さな幸せに目を向けて生きていく」――そんな暮らしを選択している人もいます。今回紹介するのは、過酷な正社員生活を抜け出し、手取り13万円のパート勤務で「穏やかな暮らし」を手に入れた35歳女性のAさん。しかし、この数年で社会の前提は一変しました。今、「仕事は最小限に」という選択をすることで、この先「死ぬまで働かざるを得ない」未来が待っているとしたら――? 彼女が下した苦渋の決断を見ていきましょう。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
「節約を極めるタイプ」のサイドFIREを実行したA子さん
経済的自立と早期退職を意味する「FIRE」には、さまざまな種類があります。十分な資産を貯め、完全にリタイアをして運用益で暮らす“フルFIRE”のほか、無理のない範囲で労働収入を得る“サイドFIRE”など――。 その中で、A子さん(35歳)が実行したのが、支出を限界まで抑え、最低限の労働収入と運用の利益で暮らすスタイルのFIREでした。 大学卒業後、大手企業で営業職として激務に追われていたA子さん。深夜残業は日常茶飯事、営業成績を上司から詰められる……心身ともにすり減る日々を過ごしていました。 「とにかく早く、この苦しい働き方から抜け出したい」 生活費を限界まで削り、浮いたお金は投資信託へ。その努力の甲斐もあり、31歳の時に資産は1,500万円に到達しました。一般的なFIREの基準からすれば心許ない額ですが、A子さんには「節約を極める」という強い覚悟がありました。 「綺麗なマンションもお洒落な服も、素敵な外食もいらない。家賃の安いアパートに住み、月10万円で暮らせば、時給制のパート収入だけでやっていける。不足分や突発的な支出だけ資産を取り崩せばいい。そう思っていたんです」 A子さんは会社を辞め、駅から徒歩20分・築古の木造アパート(家賃4万5,000円)へ引っ越しました。そして、小さな会社で手取り月13万円のパート事務として再スタートを切ったのです。 総務省の「令和5年労働力調査」によると、正規雇用者の割合は約63%、非正規雇用者は約37%にのぼります。A子さんのように心身の安定を優先し、単身であえて非正規という働き方を選ぶ人もいます。 A子さんの生活は一変しました。残業もノルマもなく、17時の定時帰り。「自分でゆっくり淹れたコーヒーがおいしい」と感じられる穏やかな日常。余裕のできた時間を使い、新しい生活をYouTubeでも配信し始めました。それほど視聴者は多くありませんが、同様の暮らしをしている人からの励ましや共感は、A子さんを癒やしてくれたといいます。 支出を徹底的に抑えた「慎ましいけれど丁寧な暮らし」は、まさに理想のサイドFIREそのものでした。しかし、退職から4年。その暮らしは崩れ去ることになります。
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