【国頭】沖縄県国頭村で23日、昨年10月に中国籍の密猟グループから保護された、国指定天然記念物で絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメ68匹が森に返された。カメたちはケースから放たれ、時折歩みを止めながらも、森へ帰っていった。
昨年、保護した際に、環境省と沖縄カメセンターが協力してマイクロチップを埋めた。今後はマイクロチップを使用し、カメの行動範囲などの追跡調査も行う。
環境省やんばる自然保護官事務所の国立公園保護管理企画官、高橋佳大さんは「密猟防止のパトロールだけではなく、地域全体で監視の目として、(密猟を)許さない雰囲気づくりをしたい」と語った。
カメの飼育を担当した県内施設の職員は「手を離れて安心したと同時に、次がないことを祈っている。繁殖能力の低い生き物なので、元気に過ごして子孫を残してくれることを祈るばかり」とカメたちを見送った。
リュウキュウヤマガメは捕獲や殺傷などが法律で禁じられている。しかし希少性から海外を中心にペットとしての需要が高く、2018年10月、香港に約60匹を密輸しようとした日本人が摘発されているほか、19年11月に県内動物園で飼育されていた15匹が盗難の被害に遭っている。