たいまつの明かりに照らされ、天皇陛下「別のお姿」…きょう新嘗祭 過酷な儀式どのように執り行われるのか

 陛下の体への負担を考慮し、75歳の平成21年から暁の儀のお出ましを最後の30分間に、77歳の23年からは夕の儀でも同様に短縮された。80歳の26年からは、暁の儀へのお出ましを取りやめられている。ちなみに、昭和天皇は69歳で暁の儀へのお出ましをやめ、70歳で夕の儀も途中からとしている。

 宮内庁によると、陛下が昭和天皇が暁の儀へのお出ましをやめた年齢になり、同様の対応を勧めたのに対し「従来通り」を望む強い意向を示されたという。心臓の冠動脈のバイパス手術などを経て、現在の形に落ち着いているが「できることならすべてに出たいという気持ちは、今も変わっておられないだろう」(宮内庁関係者)。

 現在も、掌典職のトップで儀式の一部を代行する掌典長から侍従を通じ「終了」の報告を受ける午前1時過ぎまで、陛下がお休みになることはない。ある掌典職は「昨年8月のビデオメッセージでは『全身全霊』という言葉で象徴天皇の務めを表された。新嘗祭に臨まれる姿勢は、それを体現されている」と話す。

 来月1日の皇室会議を経て、陛下の譲位時期は31年春が想定される。このため、陛下が新嘗祭に臨まれるのは30年が最後となる。

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