ハーバード引用形式を完全解説——英語論文の参考文献の書き方
英語論文で一番つまずくのが、引用の書き方だ。
「どこにどう書けばいいかわからない」「本文中とReference listの書き方が違う」「ウェブサイトはどう書くのか」——こういった疑問をまとめて解決する。今回はハーバード式(Harvard referencing)を解説する。University of Leicester を含む多くの英国大学院で使われているスタイルだ。
ハーバード式の基本構造
ハーバード式は「著者—出版年」方式だ。本文中に著者名と年を入れ、論文末尾のReference listに詳細を書く。
本文中(In-text citation):(Black, 2005) または Black (2005) argues that...
Reference list(末尾の参考文献一覧):Black, G. (2005) The Engaging Museum: Developing Museums for Visitor Involvement. London: Routledge.
この2つが対応していることが必須だ。
① 本文中の書き方
文末に入れる場合:Museums have shifted from object-centred to visitor-centred approaches (Black, 2005).
文中に著者名を出す場合:Black (2005) argues that museums have shifted from object-centred to visitor-centred approaches.
直接引用のとき(ページ番号必須):"Museums are spaces for social engagement" (Black, 2005, p. 12).
著者が2人の場合:(Smith and Jones, 2010)。著者が3人以上の場合:(Smith et al., 2010)。同じ著者の複数文献:(Black, 2005; Black, 2012)。同じ著者・同じ年の複数文献:(Black, 2005a; Black, 2005b)。
② Reference list の書き方
論文末尾に「References」または「Reference List」というタイトルで、著者名のアルファベット順に並べる。
単著書籍:著者名, イニシャル. (出版年) 書名(イタリック). 出版地: 出版社.
編著書籍の章:著者名, イニシャル. (出版年) 'チャプタータイトル', in 編者名, イニシャル. (ed.) 書名. 出版地: 出版社, pp.ページ範囲.
学術論文:著者名, イニシャル. (出版年) '論文タイトル', 雑誌名, 巻(号), pp.ページ範囲.
ウェブサイト:著者名または組織名. (年) ページタイトル. Available at: URL (Accessed: アクセス日).
③ よくある間違い
本文中に引用があるのにReference listにない(またはその逆):本文中に出てくるすべての引用が、Reference listに対応している必要がある。
書名と論文タイトルの区別を間違える:書籍・雑誌名はイタリック。論文タイトル・章タイトルはクォーテーション。
ページ番号を入れ忘れる:直接引用(ダブルクォーテーションで囲んだもの)には必ずページ番号が必要。
④ ツールで自動化する
引用を手入力するのは時間がかかる。ZoteroやMendeleyなどの文献管理ツールを使えば、ハーバード式を自動生成できる。ただし、ツールが出力した引用をそのまま使わずに必ず目視確認すること。ツールが間違えることは少なくない。
スキ、フォロー、コメントどしどしお待ちしています。


コメント