“同じ場所”でまた水難死亡事故 福岡・八女市の星野川
福岡県八女市の星野川で22日、20代の男性がおぼれて死亡しました。男性がおぼれたのは、6月に高校生が亡くなったのとほぼ同じ場所。一体どのような危険が潜んでいるのか、専門家と検証しました。 【動画】相次ぐ子どもの水難「魔の時間帯」 川や海に潜む見えない危険
■「涼スポット」シュノーケル中におぼれ
福岡県八女市上陽町を流れる一級河川・星野川。一見流れも穏やかで、周辺住民にとっては暑い時期の「涼スポット」です。 児玉瑞歩記者「事故があった川は川岸も整備されていて水辺に降りられるようになっています。夏休み期間ということもあり、多くの人が水遊びに訪れる場所です」 「男性がおぼれている。上がってこない」と消防に通報があったのは、22日午後4時50分ごろ。潜水隊が駆け付け、男性は病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。 死亡したのは、久留米市に住む中国国籍の看護助手、王科軒さん(21)です。 児玉記者「こちらの川、浅く底が見えるところもありますが、 男性が救助された場所は水深およそ3メートルもあったということです」 同僚4人と川にきていた男性は、仲間と離れ、シュノーケリングをしていたところ、突然沈んでいったといいます。
■6月にも20メートル離れた場所で
6月7日、友人数人と川遊びをしていた15歳の男子高校生がおぼれて死亡する事故がありました。発見された場所は、今回事故が起きた場所から20メートルほどしか離れていません。水深も2.5メートルほど。2カ月もたたないうちに同じ場所で二度も起きてしまった水難死亡事故。この場所の危険性とは? 水難学会の斎藤秀俊理事は「今回の現場は“淵”に当たるような部分。一般的に深くなっていて流れが穏やかになっている。流れが穏やかだから、ここ安全そうだなと思って足を踏み入れ、深みにはまったのかなというところが一番の印象」と語ります。
■「カーブの外側」に注意
斎藤理事によると、一般的に水が澄んでいるほど水底は見えやすく「水底が見えるから」と安心して入っていくと、急に深くなっておぼれるケースがあるといいます。 川のどのような場所が深くなっているのか。特に注意したほうがいいポイントは、カーブの外側。水の流れによって削られ、深くなっていることが多いということです。
■そろりそろりで水深確認を
川遊びの際は次のような点に注意が必要です。 ・最初はそろりそろりと入っていって水深を確かめること ・膝より上に水が来ていると黄色信号 ・親は子どもを「見る」ではなく「一緒に遊ぶ」。同じ行動をしていないと、見ているだけでは一瞬の油断で流されてしまう 川で遊ぶ際はライフジャケットを必ず着用するようにしてください。