お笑いとチャーハンはなぜ惹かれ合う? ドンデコルテ・渡辺銀次の“チャーハン動画”が170万再生を突破 #エキスパートトピ
2025年『M-1』準優勝・ドンデコルテの渡辺銀次による“チャーハン動画”が反響を集めている。
YouTubeチャンネル『それいけ益々荘』(2025年12月28日投稿)に公開された同動画は、2月10日時点で再生数170万回を突破。ドン底時代に腕を磨いたというチャーハンを、益田康平(カゲヤマ)に振る舞う内容だ。
ちなみにギャロップ・林健もチャーハン好きで知られ、ダウンタウンの浜田雅功は番組企画で作った“浜田チャーハン”が商品化されるなど話題に。
お笑いとチャーハンはなぜ惹かれ合うのか。筆者独自の視点で考えたい。
ココがポイント
渡辺の作るチャーハンは、ドンデコルテの漫才と同様に繊細かつ丁寧に作られていて、彼の人間性がそのままにじみ出ている
出典:デイリー新潮 2026/1/29(木)
(家族チャーハン・江頭)個人的に一番お世話になったのはチェーン店やな。金がないときにチャーハンにどれだけ救われたことか
出典:MEN'S NON-NO WEB 2025/4/22(火)
(ギャロップ・林)店のチャーハンも漫才もリピーターが大事(中略)取り換えのきかない、「これこれ!」と言わせる「うまさ」
出典:NHK出版デジタルマガジン | 変わりつづける。学びつづける。新しい自分に出会うための1ページ。 2023/5/19(金)
たった17文字で表現する俳句が単純に見えてひどく難しいように、飯を炒めるだけのチャーハンほど奥が深いものはない
出典:日本経済新聞 2017/7/4(火)
エキスパートの補足・見解
多くの芸人は下積み時代、金銭面で苦労する。そんなときチャーハンはありがたい存在に。少ない食材で作れ、調理時間もそれほどかからない。また外食でもチャーハンは比較的安く食べられる。生活が不安定な若手芸人にとってチャーハンは、財布と相談しながらもちゃんと満足させてくれる頼れる味方。現実的な面でお笑いとチャーハンは惹かれ合っている。
一方でチャーハンは、簡単な料理に見えて奥が深いと言われている。米・卵・油という最低限の材料と短い工程の中でも、火加減や具材を入れる順番は人それぞれで異なり、それによって味はもちろん、食感もパラパラからベチャベチャまで大きく変わる。さらに「ほんの一工夫」で出来上がりも違ってくる。
シンプルだけど奥が深い――。それはお笑いとどこか似ている。「笑わせる」という行為自体は極めて分かりやすい。しかも漫才なら、マイクと喋りだけで成立する。それでも間合い、言い回し、芸人の人間性で様々な笑いと反応が生まれる。チャーハンが家庭料理であるのに対し、漫才も日常会話の延長という点も類似が見られる。
手順や工程がシンプル。だからこそ人間味や力量がそのまま出る。お笑いとチャーハンに親和性があるのも、なんとなく頷ける。