十勝岳が噴火 04年以来 小規模、噴火警戒レベル変わらず

野田一郎 朽木誠一郎
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 北海道の美瑛町上富良野町、新得町にまたがる十勝岳(標高2077メートル)で22日午前11時7分ごろ、ごく小規模な噴火が発生した。噴火は2004年以来。黒色の噴煙が高さ約200メートルまで上がったが、大きな噴石の飛散などは確認されていない。

 気象庁によると、噴火は、1962年の噴火でできた62―2火口で発生した。十勝岳では火山活動が高まっているとして、6月18日、噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げられていた。

 札幌管区気象台は噴火警戒レベル2を継続した上で、今後も同程度の噴火が繰り返し発生する可能性があるとして、注意を呼びかけている。

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 今回噴火した62―2火口から約3キロの山中には温泉施設が点在する。記者が到着した午後2時頃は、厚い雲に阻まれて山容はまったく見えない。

 吹上温泉保養センター白銀荘の吉武英次さんは噴火の瞬間を目撃した。

 「ごみ出しのために外に出たら、十勝岳から真っ黒な煙が上がるのが見えた。見る見る間にきのこ雲のように広がった」と驚きを隠さない。だが、音も揺れも感じなかったという。

 施設内にいた松田靖司さんは噴火に気づかなかったが、噴火を知り、すぐに外に出てスマートフォンで噴煙を撮影した。「長年働いているが、こんなに噴煙が高く上がったのは初めて」

 十勝岳が、火口周辺に入った場合に生命に危険が及ぶ噴火の発生が予想されるとして、6月18日に噴火警戒レベルを2に引き上げられて以降、白銀荘ではこれまでに約150泊分のキャンセルがあった。上富良野町によると、警戒レベルが3に引き上げられた場合、この地区には避難指示が出される。21日の宿泊者は30人、日帰り温泉利用者は300人ほど。営業は続ける。平間康樹・施設長は「これで火山活動が沈静化するのか、活発化するのか、わからないので不安だ」と話す。

 十勝岳温泉の凌雲閣では噴火警戒レベルが3に引き上げられた場合、速やかに利用者を避難させるため、マイクロバスを待機させることを決めた。

 上富良野町基地調整・危機管理室の辻秀人室長は「現時点では住民生活に影響はないが、今回の噴火を受けて、より危機感をもって防災対策にあたりたい」と話す。

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この記事を書いた人
野田一郎
旭川支局長
専門・関心分野
人権、人口減、文化
朽木誠一郎
北海道報道センター|事件・司法
専門・関心分野
医療、健康、くらしの安全