成果と課題、浮き彫り W杯新ルールの功罪―サッカー
今大会は時間稼ぎを防ぐ目的で複数の新ルールが導入され、試合を中断して水分を補給する飲水タイムなども採用された。試合展開に影響を及ぼしたケースも散見される。定着が見込まれる改革がある一方、賛否が分かれたものもあった。
「時間稼ぎ」防止ルールが成果 選手交代もスムーズに―サッカーワールドカップ
交代選手は10秒以内にピッチを離れる必要があり、スローインやゴールキックには時間制限が設けられた。リードするチームが終盤露骨な時間稼ぎに走る場面は大幅に減少。実効性を示し、国際連盟(FIFA)のコリーナ審判委員長は「非常に効果的」と評価した。
前後半にそれぞれ試合を3分間止める飲水タイムは物議を醸した。チームの戦術確認にも利用され、流れが変わったこともある。アメリカンフットボールのような「クオーター制」になったとの指摘もあり、プレーの連続性を重視する意見も根強い。FIFA競技普及部門の責任者を務めるベンゲル氏は影響を検証する方針を示した。
VARは介入範囲が広がった。今大会は警告の人違いの訂正対象が両チームに拡大。準々決勝で当初は相手選手に出た警告がスイスのエンボロに変わり、2枚目で退場処分に。チームも敗退し、結果を左右した可能性がある。
人種差別発言を隠すために口元を覆ったと判断された場合にレッドカードが提示されるようになり、2人に適用された。フェアプレーの徹底を目指し、公平性を高める数々の取り組み。成果と課題が浮き彫りになり、競技の在り方を巡る議論は今後も続きそうだ。(ニューヨーク時事)。