ゴンの母親 イックションペ説 【HUNTER×HUNTER考察】
結論から…
ゴンの母親は『イックションペ』である
彼女はジンと結婚し、ゴンを産んだあと
グリードアイランドを完成させるための誓約として
『肉体』も『本名』も『女らしさ』もすべて捨てた
「母親はどうしたんだい?」
「 (肉体と精神に) 別れた」 という意味だった
ゲームを完成させるまでは“生身の女”だったということ
ゴンに伝言すら残さなかったのは
彼女にとって息子は現実(リアル)じゃなかったから
たとえ遊びでもジンが普通の女と結婚するわけがない
そもそも無人島でゲーム制作中に出会いなど無かったはず
そんな時、自分と同じ趣味、同じ夢を持ってて
とびっきりの天才かつ、とびっきりの狂人(フリークス)
そんな究極の「中島みたいな女」が制作メンバーにいたとしたら?
最高のゲームを創り上げるために己の肉体を犠牲にする
そんな覚悟のキマった女が制作メンバーにいたとしたら?
ジンが惚れてしまっても不思議ではないのである
「攻殻機動隊」や「serial experiments lain」など
『肉体を捨ててネットにダイブする女性』が注目されたのは1995〜98年
幽遊白書の連載終了は1994年→HUNTER×HUNTERの連載開始は1998年
草薙素子とバトーの関係にインスパイアされた結果だと思われる
この4年の充電期間中に、新連載に向けて話題作を観まくった
冨樫先生が「自分なら電脳世界をこう描く」と
GIと両親の設定を掘り下げていた可能性が高い
最後(99番)のカードを『メイドパンダ』にしたのは
息子への謝罪の気持ちと、開発者の欲望(GREED)である
“私の子育てはジンにすら劣る”(パンダに任したほうがマシ)
“洋裁とか料理とか、母親らしいことしてやれなくてゴメンね”
“私にも母親の才能が欲しかった”
G(ジン)とI(イックションペ)が並ぶロゴマークなのは
貢献度はもちろん“夫婦”で作ったゲームだから
ブックは「聖書」で、指輪は「結婚指輪」である
結婚指輪としてよく選ばれる
気づかれなくてもいいから、ジンは息子を母親に会わしたかったのである
父親は破天荒に見えて堅実な性格をしている
ゴンの自暴自棄(ヒステリー)は、母親から受け継いだ性格である
(HUNTER×HUNTER カラー版 33巻)
だから息子も簡単に肉体を捨てようとするのである
まさに異形(フリークス)の嫁と呼ぶにふさわしい
グリードアイランドの制作販売元は「マリリン」
「マリィ(Marry)」は結婚、「結婚したリン」ということ
イックションペ転生前の本名は『リン』
ゴンの母親の名前は
『リン=フリークス』である
理由は後述します
……という説です
まず、このシーンを読んで、2つの疑問をもちました
① なぜ母親はゴンを探そうとしないのか
② なぜジンは“最初に”母親のことを伝えなかったのか
①は「すでに死亡していたから…」で説明がつきます
気になったのは②です
人として、父親として、まず母親のことを伝えるのが筋でしょう?
それを言い忘れるほどジンは無神経な人間ではない
聞くかどうかゴンに選択を委ねる気遣いができるからです
無神経な人間にこんな気遣いはできない、思い出したら即言うはず
「あーそういやお母さんな、今こうなってんだわ」と
ゴンが聞き逃してたらどうするつもりだったんでしょうか?
母親を探すためにアテのない旅を始めている可能性もなくはなかったし
そこまでいかずとも息子の心にモヤモヤが残り続けます
「俺の息子だからそんな事は気にしない」と考えてるならば
なおさら最初にポンと言えばよかったはずです
「実はもう死んでるんだ」「違う人生を歩んでるよ」って
ゴンも「ふーん、あ、そう」で終わりでしょう
なぜ後回しにしたのか? なぜゴンに選択を委ねたのか?
答えは1つしか思い浮かびませんでした
『伝えたところでゴンが傷つくだけ』だったから
言わないほうがマシなレベルの真実だったから
しかし父親として黙ってるわけにもいかない、息子に嘘もつきたくない
だからジンは最後まで悩んで、言葉を濁してたわけです
ゴンも直感で「聞くだけマイナスしか無い」と判断したからテープを切った
本当にどうでもいいならば、ついでに聞いておいても構わないはずだからです
ジンがもし、普通に素晴らしい女性と結婚する男ならば
絶対にミトさんに落とされていたはずなのです
他の女とこさえた子供を『私が育てる!』なんて
こんな慈悲深い、器の大きい、最高のお嫁さん、他にいないでしょう
なにより幼馴染、運命の赤い糸で結ばれている相手です
私がゴンを育てる!となった時点でジンが惚れこんで
ミトに罵倒されながらも、お土産を抱えて、たまにくじら島に顔を出す…みたいな
そんな父親になっていたはずです
つまり『普通に素晴らしい女性』にジンはなびかない
となると、答えは2つに絞られると思います
① そもそもゴンに母親はいなかった(人外だった)
② とんでもなく『おもしれー女』に惚れてしまった
私は ② を採用しました、というのも前作
「幽☆遊☆白書」で、浦飯幽助の父である雷禅は
「病人の死肉を喰らって耐性をつけ、
自分の血肉を患者に喰わせることで治す」という
頭のネジがぶっとんだ、最高におもしれー女に一目惚れしてしまった経緯があるからです
そしてそのまま「尻に敷かれてしまった」、嫁のために絶食して死を選ぶくらいに
(HUNTER×HUNTER カラー版 24巻)
ならば今作HUNTER×HUNTERでも、主人公の父親は
前作に匹敵する『イカれたおもしれー女』と結婚している可能性が高い
そして今作でも尻に敷かれてしまったのです、ゴンの後始末を任されてしまうくらいに
夫「はい…」
そして、更なる疑問
イックションペはどうやってハンター試験を突破したのか?です
1人だけ電脳空間での試験とか?そんな特例が認められるとは思えません
おそらくGIが出来るまでは『実在する女性』としてハッカーハンターをしていたのです
でもイックションペは「人であること」「女であること」に窮屈さを感じていて
いつか電脳の海にダイブしたいという夢を抱いていた
同時に「子供を産んでみたい」という気持ちも抱いていた
あのジンの親友になれる人間ですから、「女として…」なんて湿っぽい感情ではなく
人間を辞める前に人間にしかできないことをやっておこう!
…という単純な好奇心から、ゴンを出産“してみた”のです
その善悪を超えた好奇心、つまり狂気が、息子にも受け継がれているのです
そしてジン同様、自分のやりたいことのためにゴンの育児を放棄した
まさに割れ鍋に綴じ蓋、相性バッチリのハンター夫婦と言えるでしょう(呆れ)
グリードアイランドは、どう考えても人類の限界を超えていました
いくら天才11人により現実世界で運営されてるからといって
システム全体を構築し、維持するオーラが圧倒的に足らないと思われます
ここに様々な念効果や念生物が潜んでいるとか
(HUNTER×HUNTER カラー版 14巻)
絶対に、容量(メモリ)不足によりゲーム制作が行き詰まったはずです
「これ以上クオリティを上げるのは無理だ…妥協しよう」
…と、ドゥーンかリストあたりが音を上げて、最高責任者であるジンも
悔しそうな表情でしぶしぶそれを受け入れるしかない…そんな空気が漂った時
まだ『実在する女性』だったイックションペが
肉体を捨てる代わりに、ゲームの容量(メモリ)を大幅に向上させる案を出したのです
(HUNTER×HUNTER カラー版 29巻)
これは言うなればゴンさん化に似たような誓約であり
一生のうちに肉体(精孔)から得られたはずのオーラをすべて前借りする
その代わり、イックションペの肉体はこの世から消え去る、という
とんでもない誓約内容だったと思われます
「流石にそれはやりすぎだ!」とジン達は焦ります、しかし彼女は
制作に関係なくいつか自分はそうするつもりだった事を明かし、何より
「ゲームの品質を下げるくらいなら死んだ方がマシだ!」と
ゲームクリエイターとして最高責任者のジンに睨みを効かせたのです
そのイックションペの覚悟と狂気に、ジンは気圧されてしまった
そして 彼女に惚れてしまった
その夜、皆が寝静まった頃、ジンはイックションペに会いにいき
一緒に仕事を進めながら、ムードも順序も考えずこう言ってしまったのだと思います
…と、イックションペは特に驚きもせず
「じゃあさ、私と子供つくろうよ、どんなもんか知っておきたいからさ」
…と、情緒のカケラも無い、でも屈託の無い笑顔でそう言われて
2人で苦笑してしまったのだと思われます
無事ゲームは完成直前までこぎつけ、後は彼女が最後の誓約を果たすことで
島全体に十分な電力(オーラ)が行き渡るという算段
ライトアップされた遊園地のようにグリードアイランドが稼働を始める
彼女はゴンを出産した後、誓約により肉体は消え去って、電脳世界へと旅立ってしまった
正式に『イックションペ=カットゥーヂャ』として新たな人生を歩み始めたんだと思います
おそらく制作メンバーがサプライズで結婚パーティーを開いて
恥ずかしくて死にそうになったジンと殴り合いになった…みたいな裏話がありそうです(笑)
なぜ、この扉絵の女性が『イックションペ』だと思ったのか
この扉絵の前のページで「ゴンがGIを手に入れる秘策」を語っているからです
そして2人が
「スーツを着ている」 (オークションとマフィアを暗示)
「銃を持って、何かを睨みつけている」 つまり
“ゴンとキルアが、グリードアイランドを狙い撃っている”
“その2人を微笑みながら見守っている女性”
…という構図なわけです
ゴンとキルアがネットでグリードアイランドを探し始めた時点で
ハッカーハンターであるイックションペにはその行動が筒抜けなわけです
息子とその友達が、自分が創り上げたゲームに辿り着こうとしている
電脳空間内で思わずニヤけてしまった…という意味の扉絵なのではないか
また、ボサボサ頭でラフな格好なのも、自分の姿形に執着が無いゲームオタク
…というイックションペのキャラクターと合致します
だとしたら、登場させるタイミングも絶妙で
母親の存在を匂わしてからすぐ出してしまうとバレバレになってしまう
なのでGIから一旦離れて「クラピカvs旅団」が盛り上がったタイミングで登場させるという妙手
冨樫先生は読者の意識の隙を突くのが非常に上手いのでありえると思います
でもキルアがちゃんと「俺達の目的はゲームだろ!」と言ってるので
よく読めばちゃんと「GIに関わる人物だ」と分かるようにも描いてあるのです
【オマケ考察】なぜイックションペは「筆談」なのか?
理由はシンプルで、誓約で肉体を捨てたからですね(声帯が無い)
そして、あそこは選挙会場でありイックションペは一応候補者なので
そこで人工音声をかませてしまうと『選挙違反』になってしまうからだと思います
他の候補者も使用OKになっては困るからだと
…以上です
そもそもですね、なぜ
イックションペが制作メンバーであることを伏せる必要があるのか?と
別に伏せる必要ないじゃないですか?たかがモブキャラの秘密
イックションペが居なければG・Iが成り立たないのは一目瞭然ですし
誰でも「I=イックションペだ!」と分かります、隠すほどの秘密じゃないのです
イックションペが制作者の1人であることを作中で明かしても
ストーリーの流れになんの影響も与えなかったはずなのです
「イックションペにはもっと重大な秘密が隠されてますよ」
…と言ってるようなものなんですね
だから伏せる必要があったのだ、と
書き終わってみれば、結局、この仮説は
『ジンは職場の同僚と結婚した説』であり
『自分と気が合う女性と結婚した説』という
結婚する経緯としてはもっともポピュラーな、誰でも思いつく説なのです
私よりもっと早く、多くの読者が唱えているはずだった
にもかかわらず今まで、誰もこの可能性に思い至らなかったのは
「人妻だから女らしい姿をしているはずだ」
「母親だから女らしい言動をしているはずだ」
…という、既成概念に囚われていたからです
「現実を捨てた電脳世界の住人だよ」というヒントが与えられていたのに
「あのジンと常に交流がある唯一の登場人物だよ」という
大ヒントが与えられていたのに!
いかに自分自身が普段から、凝り固まった思考の中で生活しているのかを痛感しました
(『天』天和通りの快男児 18巻)
冨樫先生はこの既成概念を隠れ蓑に利用して、
ゴンの母親がすでに登場していることを、ずっと隠し通せていたのだとしたら…?
もしそうだとしたらやはり、冨樫義博はとんでもない天才だと思うのです
この感覚…まんまと騙されたこの時に似ています
ボークセンがアップでドヤ顔しているから何か手を打ったんだろう
…という先入観、既成概念、それを利用されてまんまと私は釣られてしまった
もちろん当たってるかどうかは分からないし、私のアホな一人相撲である可能性も高いです(笑
いつか答え合わせが来るといいなぁと思っています



コメント
12日本では合法なんですね、知らなくてびっくりしました。でもそのおかげで、結局どうなんだろう…??と思っていたミトさんの恋愛感情に確信がつきました。ありがとうございます(いいねなど気にしておりません、話せて嬉しいかったです)。
こんばんは
最初のアニメではジンはミトの姉と結婚してましたよ
>そしてジン同様、自分のやりたいことのためにゴンの育児を放棄した
これなんですけど、ゴンの母親がリン・フリークス=イックションペなら
あのコを強く育てるためじゃないですか?
ゴンがちゃんとゲームを楽しんでレイザーのところまでたどり着いたら
レイザーが本気でやっても死なないぐらいには強くなっているはずだ
たしかに言われてるほど破天荒ではないですね
>kataさんへ
>最初のアニメではジンはミトの姉と結婚してましたよ
マジすか?旧アニメは凄いですね笑
作画の薄暗い空気感と念(オーラ)の表現は好きです
>あのコを強く育てるためじゃないですか?
あーなるほど…ゲーム制作のために育児を棄てたというより
ゲーム制作と育児をなんとか両立させようとした結果
「ゲームで息子を鍛えよう」と夫婦で同じ答えに着地したと
それでも半分言い訳だと自覚してたからゴンに会わせる顔が無かった…笑
ゴンへの愛情が無かったわけじゃない、好きなものが2つあっただけだと
んー確かにこっちのほうが説として気持ちいいですね
引用させてもらった上で記事に追加させてもらうかもしれません
モレナの時と同様ありがとうございます!
おもしろかったです!
リン=フリークスの素顔と思しきかたの絵、モデルが“椎名リン檎”なのもいいですね