キャリア

2025.06.14 18:00

Z世代が実践、スクロール中毒を抜け出して集中力を取り戻す3つの方法

Shutterstock.com

米国立衛生研究所(NIH)によると、ソーシャルメディアは、スロットマシンとかなり近い、「当たり」が不定期に登場する変動比率スケジュールで運用されているという。報酬を求めるのは人間の本性だ。そして「いいね」やコメント、新しいフォロワー、ユーモラスなミームなどの新しい発見がないかと探索する行動は、私たちの本性を利用して、さらなる報酬や「いいね」、トレンドを求める、終わりのない探索へと駆り立てる。

これはまさに、生産性の低下や集中力の喪失、つながりの断絶、人との会話の回避を招くシナリオだ。あなたも、「いいね」の数が社会的ステータスを意味する、という誤解に陥ったことはないだろうか? だが、人気と知性は全く異なるものだ。ネガティブなニュースや極端な意見の洪水に常にさらされていると、世の中に関する歪んだ見方を持つようになる。この場合ユーザーは、人間社会が実態以上に敵意に満ちていて分断が進んでいる、と信じるようになる。これが不安や冷笑的なものの見方、さらには絶望の増大につながる。

こうしたネガティブな感情が盛りだくさんな状況が、仕事でより良い成果をあげ、自分にとって本当に大切な人間関係に深く関わり、自分の最高の部分を引き出すのに役立つ、などということがあるだろうか?

ウェルビーイングとソーシャルメディアの世界:Z世代の動き

Pew Research Center(ピュー研究所)によれば、ソーシャルメディアのアルゴリズムはユーザーのウェルビーイングではなく、エンゲージメントを最優先しているという。

人をやみつきにするものが、心の糧になるとは限らない。また、注意散漫な状態は創造性の敵だ。思わずスクロールし続けてしまうコンテンツが、有用な情報を提供してくれるとは限らない。非常に率直に言ってしまえば、現実的な何かを提供しているわけでもない(インスタグラムをチェックしてみるといい)。

情報を過剰に与えられていると、注意持続時間が短くなり、集中するのが困難になる。職場では、生産性の低下につながる。Z世代はこうしたからくりや、「つながっている」という認識が幻想であることに気づきつつある。そんな中、本当に大切なことを再発見するための取り組みとして新たな動きが起きており、際限のない画面のスクロールを押しとどめる効果が実際に出つつある。

ドゥームスクローリングやソーシャルメディアの使いすぎによる落とし穴を避けるために、Z世代が実行している3つの方法を以下に紹介しよう。

1. 「摩擦」を設ける

ミシガン大学の研究チームによる調査では、スマートフォンを少しだけ使いづらく、スムーズに使えないようにするだけで、ユーザーが自分の認知スキルを活用するようになることが示唆されている。この研究では、スクロールする前に頭を使う必要が発生するように設定した場合、画面を見る時間が16%減少するという結果が出た。

全世界で300万人以上が使用しているとうたう『Freedom』というアプリには、プラットフォームに関係なく、ユーザーが注意力減退の原因になっていると感じるアプリやウェブサイトをブロックする機能を持つ。

また、文字通りスマートフォンを手に取る回数を減らすのに役立つ『Moment』というアプリもある。ほかにも、『ZenScreen』は、画面をオンにする時間とオフにする時間をコントロールするアプリだ。例えば、ネットを見ることに10分間を費やした場合は、このアプリが強制的に20分間、スマホの画面を非表示にする、といった具合だ。

こうしたアプリを使うかどうかはともかく、ネットを使う時間に上限を設けることは、失われる時間や注意力散漫を最小限に抑えるために非常に有用な最初のステップだ。

次ページ > デジタル・ミニマリズムと、シンプルフォンの活用

翻訳=長谷睦/ガリレオ

タグ:

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事

Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2026.06.25 11:00

ミラノデザインウィークで示した、 LEXUSがパイオニアであり続ける神髄

誰の真似もせず、新しいラグジュアリーの扉を開く。それはLEXUSが長きにわたって追求してきたこと。
大きな転換期を迎えたこのブランドのこれからを担うキーパーソンに、ミラノデザインウィークで話を聞いた。


昨年秋に開催されたジャパンモビリティショーにて、LEXUS(レクサス)は新しいモビリティ(Mobility=人やモノの「移動」を支える乗り物、技術、サービス全般をさす概念)の枠組みを陸・海・空へと広げていくことを発表した。その中心にあるのは「LEXUS LS Concept」。

“Luxury Sedan”を意味したLSをLS=Luxury Spaceへと再定義したショーファー・ドリブン(オーナーが後ろに乗り、専属の運転手が運転するクルマ)で、ワンボックスタイプのボディデザインだが、後輪に小径タイヤを4つ使って居住空間を大きく広げた。

その結果、2列目シートはとても広くて快適になった。もちろん3列目のシートからも、スムーズに乗り降りできる。そして車内はプライバシーを守りながら快適に移動できる“聖域”となるのだ。

さらに海を自由に移動できる双胴船の「LEXUS Catamaran Concept」や、渋滞に煩わされることなく素早く目的地へと移動する空のモビリティ「Joby」など、多彩なモビリティも発表。LEXUSではこれを「360度のモビリティ」と呼び、新しいモビリティで、新しいライフスタイルを創出するブランドへと進化していく。だがこれは意外なことではない。そもそもLEXUSは、1989年のブランド設立時から、独自の道を選んできたのだから。

「LEXUSの最も根本的な強みは、変な話ですが“歴史がない”こと。すなわち白い紙から始まったのです。レクサスが提供した価値とは、自動車そのものだけではなく、サービスや販売など、全部を組み込んでひとつの体験としたことにあります」と語るのは、トヨタ自動車のChief Branding Officerであるサイモン・ハンフリーズ。すでに大きなニュースとなっているが、トヨタ自動車はセンチュリーが独立ブランドとなり、最高級セグメントを担うことになった。

その結果、LEXUSはより自由になれる。それはある種の原点回帰でもある。

「そもそもLEXUSは、デザインやエンジニアリングに関しても、それまでに存在した思考をベースにせず、違うプライオリティを意識してきました。そのパイオニア精神こそが強みであり、それこそがユーザーから期待されている部分。特に今の時代は、ラグジュアリーという言葉が示す意味が、どんどん変化している。他者視点のステイタスシンボルや自己表現というよりも、時間をどう過ごすかなど“自分のため”という意識がより大事になっている。そしてそういった考えは、元々LEXUSが意識してきたことでもあるのです」

「LEXUS LS Concept」の制作においては、初期段階から豊田章男会長と意見交換を重ねたという。「コミュニケーションは一方通行ではなく、アイデアをぶつけ合うかたちで進みます。 会長はトリガーポイントを与えるのがうまいんです」(サイモン)
「LEXUS LS Concept」の制作においては、初期段階から豊田章男会長と意見交換を重ねたという。「コミュニケーションは一方通行ではなく、アイデアをぶつけ合うかたちで進みます。会長はトリガーポイントを与えるのがうまいんです」(サイモン)
広々とした後席空間。アームレストが収納式なので、乗り降りもしやすい。向かい合わせのレイアウトも可能。
広々とした後席空間。アームレストが収納式なので、乗り降りもしやすい。向かい合わせのレイアウトも可能。

LEXUSはこれまで以上にパイオニアとしての姿勢を強め、より柔軟にラグジュアリーを探求していく。そのブランドメッセージである「“DISCOVER”-誰の真似もしない-」には、既成概念にとらわれず、独自性を探求しようという姿勢が表れる。

「ラグジュアリーにありがちな上から目線の思想の押し付けではなく、ユーザー自身がライフスタイルをどう実現できるかを考える。LEXUSは彼らが期待していることを実現させるために、さまざまなパーツを用意し、組み合わせて提供する。それぞれの人がより自由な生活を享受するのです」

自動車のデザインや性能についてだけを語るのではなく、その包括的なシステムや考え方に対しても、パイオニアとして挑戦する。それがLEXUSなのだ。

会場の 入り口には、広い室内空間をもつ双胴船の「LEXUS Catamaran Concept」の模型や、レクサスの世界観を示す写真などを展示。
会場の入り口には、広い室内空間をもつ双胴船の「LEXUS Catamaran Concept」の模型や、レクサスの世界観を示す写真などを展示。

ではLEXUS LS Conceptは、ラグジュアリーカーのあり方をどう変えるのか?「ラグジュアリーの世界にはいくつものエチケットがありますよね。例えばタキシードやボウタイはその象徴ですし、そのルールを破ることはあまり歓迎されません。ワンボックスタイプの自動車を使用しないのも、ひとつのエチケットでした。しかし私は『LEXUS LS Concept』が“新しいエチケット”になることを期待している。

かつて俳優のレオナルド・ディカプリオが、アカデミー賞のレッドカーペットにプリウスに乗って登場して話題となりましたよね。これは自身の環境意識に対する表現であり、彼が人の真似をしない勇敢な人物という証明にもなった。行動や選択が新しい道をつくり、新しいトレンドをつくるのです」

時代を切り開くパイオニアとは、ライフスタイルであれ、ビジネスであれ、新しいことに挑戦することから始まる。誰もやらないことに挑戦するリスクは大きい。しかしそれこそが、LEXUSの役割である。

誰の真似もせず、新たな価値の創出に挑むLEXUS。「DISCOVER」という言葉で表現されるモビリティは、我々のライフスタイルに何をもたらすのか?そのヒントが、世界最大級のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2026」で発表された。

LEXUSの展示が行われた「スーパースタジオ・ピュー」。
LEXUSの展示が行われた「スーパースタジオ・ピュー」。

LEXUSによるミラノデザインウィークの展示詳細
https://lexus.jp/magazine/artdesign/milan-design-week/

後編はこちら
インスタレーションが示した、LEXUSから始まるモビリティの未来

LEXUS
https://lexus.jp/


サイモン・ハンフリ-ズ◎トヨタ自動車 執行役員・デザイン領域長・Chief Branding Officer。1967年、イギリス生まれ。母国で工業デザインを学び、1994年にトヨタ自動車に入社。現在は、5ブランドのブランディングとデザイン全体をグローバルに統括する。

Promoted by LEXUS / text and edited by Tetsuo Shinoda / photographs by Yoshinori Eto

サービス

2025.05.11 09:15

Z世代は「Grokチェック」だけで満足、情報リテラシー崩壊の危機

Shutterstock.com

Shutterstock.com

SNSの急速な普及により、誰もが容易に情報にアクセスし、また発信できる時代となった。しかし、その手軽さの裏側で、情報の真偽を見極める難しさや、誤情報が瞬く間に拡散されるリスクも高まっている。特にデジタルネイティブと呼ばれるZ世代は、SNSを主要な情報源とする傾向が強い。彼らはどのように情報と向き合い、情報の確からしさを判断しているのであろうか。

Xで情報収集はスピード優先、「出典」は後回し

Z世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」が行なった「X社の生成AI、Grok」に関する調査によると大学生の69%が「Xでニュースを読む」と回答した。しかし、その中で出典を「毎回確認する」と答えたのはわずか13%だった。

「タイムラインに流れてくるまとめで十分」「タイトルとリポストだけチェックする」とニュースを読むと回答した学生は答えており、情報収集のスピードを優先しているようだ。

「Grok」を知っているが、使ったことはない

Xの生成AI「Grok」は、リアルタイム情報をもとにした回答の生成や、質問への回答、画像生成といった機能を提供している。中でも、Xのポストに「@Grok ファクトチェック」とコメントすると情報の精査をしてくれる機能は一時話題となった。

そんなGrokについて、名前を聞いたことがある学生は63%と6割を超えているにも関わらず、実際に使ったことがある人は16%にとどまっている。

大学生の63%がXの生成AI「Grok」を知っている
大学生の63%がXの生成AI「Grok」を知っている

「見る専(自分で投稿などはしたりしない)なので使わない。他人が使用したものを見ることができるので自分では使おうと思わない」といった利用への消極的な声や、「本当に正しいか自信がない」といった正確性への不安もあがった。

一方で、Grokを使ったことがある学生によく利用された機能は、「投稿への質問」が20%で最多となり、次いで「画像生成・編集」が15%、「ファクトチェック」は11%だった。

Grokのチェック結果を見て満足してしまう

特筆すべきは「Grokのファクトチェックだけを見て記事まで読まなかった」経験がある学生が24%いたことだ。また、「バズった投稿にファクトチェックが多いことを知っている」学生は51%に上る。これは、Grokのチェック結果を見て満足してしまい、元の記事を深読みしないパターンが存在することを示唆している。

「一見、確からしい情報を提示してくれるので自分でチェックしようと思わない」「少し気になる程度のニュースであれば、転載元は確認しない」とZ世代の学生がGrokを信頼していることもわかる。「本当っぽい」答えをすぐに出してくれる存在は、Z世代にとって大きく映るようだ。

「本当っぽい」答えをすぐに出してくれる存在は、Z世代にとって大きく映るようだ
「本当っぽい」答えをすぐに出してくれる存在は、Z世代にとって大きく映るようだ

今回の調査を通じて、Z世代の大学生がXに頼って情報収集する一方で出典を追わない傾向があること、Grokの認知度は高いものの利用率は限定的であること、そして利用する際もチェック機能よりも遊び用途が人気であることといった、Z世代ならではの情報消費とGrokの使用方法が明らかになった。

拡散スピードが速いSNSでは、真偽不明の情報もすぐに広がる。Z世代にとっては、Grokや出典リンクを「とりあえず開く」だけでも、情報の精度は上がる。手軽さを強みにしながら、ひと呼吸おいて裏を取る習慣を作ることができれば、SNSはもっと安心して使えるツールになるはずだ。

文=北村麻美

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事

暮らし

2025.06.10 07:15

SNS映え優先 Z世代に響かないサステナブルの現実

gettyimages/PixeloneStocker

gettyimages/PixeloneStocker

美容・健康メディア『Kirei Style(キレイスタイル)』を運営する株式会社ビズキは、全国の20~50代女性2000人を対象に「サステナブルコスメ」の購買意識調査を実施。その結果、サステナブルであることがコスメ購入の「決め手になる」と答えた人は19.5%にとどまり、8割以上が「買う理由にならない」と回答した。

【調査概要】
対象者:20歳~59歳の女性
サンプル数:2000人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2025年4月22日

今回の調査ではサステナブルコスメを「将来にわたり人・社会・環境が守られる、持続可能な方法で作られた化粧品」と定義した上で、「サステナブルコスメという宣伝文句は化粧品購入の決め手になるか」と質問。サステナブルという言葉自体の浸透率は高いにも関わらず、化粧品選びの場ではその価値よりも感覚が優先されている実態が明らかになった。

若年層はビジュアル重視、40代以降に価値観の転換が

サステナブルコスメであることが購入の決め手に「ならない」と答えた割合がもっとも高かったのは20代で84.2%。社会的な意義よりも、「価格」「見た目」「SNS映え」といった、個人の感覚レベルで購買を決めていることが背景にあるようだ。

一方で、購入の決め手に「なる」と回答した割合がもっとも高かったのは40代・50代で20.8%。肌への優しさや成分の安心感が重視される年代においては、サステナブル=品質保証と結びついているケースもあると考えられる。とはいえ「サステナブルであること」が購入の決め手に「ならない」と回答する40代・50代は約8割もいた。つまり、どの年代も購入の決め手には「ならない」人たちが多数ということだ。

高所得者ほど「サステナブル」に価値を見出す

世帯年収別では、「1001万円以上」の層がもっとも高い支持を示した。経済的に余裕がある層ほど価格以外の社会的・倫理的な価値も購買のきっかけとなっている。ブランドの世界観や企業理念への共感が、購買への納得感にもつながっているのだろう。

サステナブルは「好き」の理由にはなりにくい

今回の調査から見えてきたのは「正しいだけでは人は動かない」という購買心理の本質だ。つまり、どれだけ社会性の高い商品でも、価格や使用感、パッケージの魅力を超えられなければ選ばれないということ。この調査からは、サステナブルは“善”としての説得力はあっても、“好き”としての説得力にはまだ届いていないということがわかる。今後は「正しいから」ではなく、「共感できるから」「気分が上がるから」といった、感情レベルの接点が鍵になるだろう。

出典元:Kirei Style(キレイスタイル)

プレスリリース

文=福島はるみ

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事

キャリア

2025.05.31 12:00

逆メンタリング、Z世代が60代幹部のキャリアコーチをする理由

Sergio Mendoza Hochmann / Getty Images

Sergio Mendoza Hochmann / Getty Images

想像してみてほしい。22歳の大学新卒者が、会社の上級幹部をメンターとして指導する場面を──異例なことだと思うかもしれないが、まさにそれがポイントだ。

これは、リバース(逆)メンタリングと呼ばれる。若い従業員が経験豊富なリーダーと、洞察や経験、視点を共有するこうした取り組みは、現在増えつつある。このトレンドは従来の枠組みを逆転させ、世代間ギャップを埋める双方向の学習を促進し、新たなアイデアを刺激し、より包摂的な職場文化を醸成する。

Z世代は、リバース・メンタリングでルールを書き換えている

ビジネスリーダーたちは、Z世代(30歳頃までの若い世代)は2030年までに職場で支配的になると予測している。その兆候は、2025年の時点ですでに見られる。若い世代の従業員は、仕事の進め方を変革しているからだ。

若い世代の従業員は、自分の要望を躊躇なく表明する。プロジェクト管理ソフトウェアを提供するWrike(ライク)のCMO、クリスティン・ロイストンによれば、Z世代は、非同期型のコミュニケーション、視覚的なタスク管理、柔軟なワークフローを好み、チーム間コラボレーションの再考を企業側に迫っている。

ロイストンによれば、こうした変化は単なる世代的傾向ではないという。同氏はこれを、職場の生産性における恒久的な変化の兆しと捉えている。さらに、Z世代はよりスマートで柔軟性の高いコラボレーションプラットフォームの採用を推進している、とロイストンは考えている。

「Z世代は、非同期型のコミュニケーション、視覚的なタスク管理、柔軟なワークフローを好み、企業側に従来のコラボレーションモデルを見直すよう迫っている」とロイストンは言う。「Z世代は、厳格な階層構造から、流動的でテクノロジーを活用し、共有されたパーパス(長期的目標)に根差した文化への移行を加速させている」。

ロイストンによれば、Z世代はそうした文化に「適合」するというより、むしろそうした文化を拡大したいと考えている。Z世代は組織に対し、多様な視点を受け入れ、イノベーションを促進する環境を期待していると、同氏は解釈している。「文化はもはや、静的な概念や、壁に貼られた価値観ではなく、進歩を促したり妨げたりする動的なオペレーティングシステムであり、Z世代のおかげで、かつてないほど急速に進化している」。

Z世代は、職場の新たな運営方法を提案している。例えば彼らは、「マイクロシフト」というトレンドを通じて、シフト勤務のやり方を再定義している。これは、従業員と企業側の両方のニーズに応えられるよう、柔軟性とワークライフバランスを重視した短時間のシフトのことだ。

さらに彼らは、人生の後半まで待つことなく世界旅行を楽しむ「マイクロ・リタイアメント」を選択し、従業員がワークライフバランスを優先させる道を切り開いている。こうしたZ世代が現在、職場に導入している最新トレンドのひとつが、年上の同僚に対するリバース・メンタリングだ。

次ページ > リバース・メンタリングが流行している理由とその仕組み

翻訳=米井香織/ガリレオ

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事

暮らし

2025.05.09 09:55

Z世代6割が選ぶSNSの本音、フィード投稿はもう古いか

SNSのなかでもZ世代に支持されているのが「Instagram」や「TikTok」「BeReal」などがあるが、InstagramやBeRealでの投稿に対する現役大学生の意識調査をサークルアップが実施。結果を公開している。

それによると、まず「Instagramフィード投稿への抵抗感」に関する調査では、「ストーリーズ投稿ばかりする」と回答した人が60%を占め、「ストーリーズ投稿とフィード投稿をする」が14%、「フィード投稿ばかりする」はわずか2%だった。

Instagramに投稿したことがある人のうち、フィード投稿とストーリーズ投稿に対して、抵抗感があるかと問うたところ、フィード投稿のほうが圧倒的に抵抗があると回答している。

フィード投稿に抵抗感を感じている理由としては、「一日で消えないから」がトップ。「他にしている人が少ないから」「承認欲求が高いと思われそう」と続いていて、構図やおしゃれ感を気にせず手軽に投稿でき、見られる人にだけ見られ、記録にも残らないストーリーズのほうが、気が楽なのだろう。あまり目立ちたくないという意識も働いているかもしれない。

閲覧もストーリーズが中心で、「かなり見る」「少し見る」が86%とフィード投稿の53%を大きく上回っている。Z世代にInstagramが人気なのは、24時間で消えるストーリーズの存在が大きいのかもしれない。

次ページ > 「BeReal」が抵抗感のない理由は……

文=飯島範久

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事

サイエンス

2025.05.30 08:00

知らぬ間に燃え尽きにつながる「3つの悪習慣」、心理学者が伝授

Shutterstock.com

Shutterstock.com

燃え尽き症候群と聞くと、長時間労働や絶え間ない締め切り、やり過ぎによる精神的負荷などを想像するかもしれない。それは事実であることが多いが、燃え尽き症候群は必ずしも明らかなストレス要因から生じるとは限らない。

せわしなく流れていく日常における小さな習慣が、徐々にあなたのエネルギーを消耗させることもあるのだ。最初は無害に思えても、それが徐々に大きな問題になることもある。

私たちの行動の中には、それによって活力を与えるものもあれば、貴重な精神的資源を枯渇させるものもある。良い習慣を1つでも続ければ、他の良い習慣との波及効果を生み、幸福感を高めてくれる。

しかし悪い習慣も同様に、自分でも気づかないうちに、社会からの断絶感、注意散漫、疲労などの負のスパイラルを引き起こすことがある。そうした不健康な習慣に気づくのは、難しいことなのだ。また、これらの習慣の中には自分の周りの環境によって強化されるものもあり、そうした習慣が「普通」、あるいは「必要」だと感じてしまうこともある。

そこで本稿では、気づかないうちにあなたのエネルギーを消耗させている可能性のある、よくありがちな不健康な習慣を3つ紹介しよう。

1. マルチタスク

通知やToDoリスト、開いているタブが無数にあるとき、1つのことに集中できていないと気づくこともあるだろう。

複数のアプリを頻繁に切り替えたり、食事をしながら何かを見たり、周りの人と会話をしながらテキストを打ったりといった行為は、あなたを「今」という瞬間から引き離すことになる。

こうしたマルチタスクを生産的だという人もいるかもしれないが、研究はそうではないことを示唆している。Developmental Review誌に掲載された研究では、マルチタスクをする脳の発達状況を調査した。

同研究者たちは、メディアを使ったマルチタスクを多用する人は、自分はマルチタスクが得意だと思っているにもかかわらず、注意力を測るテストの成績が悪いケースが多いことを発見した。

研究者たちの見解では、この結果は「刺激追求性(sensation seeking)」と呼ばれる特性に関連しているという。これは、メディアを用いたマルチタスクと、注意散漫をフィルターする能力の低下、両方に関連する特性である。また、そうした刺激追求性が、「実行注意(exusective attention)」と呼ばれる重要なタスクに集中し、不要な情報を遮断する能力の高低に関連しているという証拠もある。実行注意システムは、目標に向けた集中や感情調節を可能にするが、特にマルチタスクを頻繁に行う人では、その機能が低下する可能性があるのだ。

研究者らは、瞑想や注意力を高めるエクササイズのようなトレーニング法が集中力の回復に役立つと述べているが、メディアを高速かつ断片的に消費することに過度に依存してしまうと、現在の状況に集中し、持続的な目標を達成しようとする能力を低下させる可能性があるとも警告している。

つまり、マルチタスクをすることで複数の物事を一度でこなしていると感じるかもしれないが、そこには隠れた代償があるのだ。タスクの切り替えが絶え間なく続くと、注意が散漫になり、それぞれのタスクが中途半端なままになってしまう。

本来重要な能力とは、意図的に集中する力である。一度につきひとつのタスクに全神経を集中させることで、パフォーマンスを向上させ、現在の状況に集中し続ける能力を強化できる。

次ページ > 些細な決断をし続ける

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事