ヤクルト・古賀優大は決して準備を怠らない「映像はタブレットに穴が空くほど見ます」 主戦捕手としての自覚と責任
【球界ここだけの話】決して準備は怠らない。映像を見まくって、自分の中で考えを巡らせ、あらゆる引出しを持ったうえでマスクをかぶる。ヤクルト・古賀優大捕手(27)は、グラウンドに立つまでの時間を何よりも大切にしている。 「映像はめっちゃ見ています。次のカードの相手はもちろん見ますけど、気になった試合があれば見て、『この前こうだったのに、今こうなっているな』みたいな感じで、打った、打たなかった、ではなくて、そういうことも頭に入れながらですね。自分自身、すごく野球に興味あるので、先入観だけじゃなくて、違う目線からも見たいなと思っている。いろいろな映像を見ながら自分の感じたことをまず頭に入れて、いざミーティングに、って感じでやっていますね」 2017年に高知・明徳義塾高からドラフト5位で入団。強肩の捕手として将来を期待された。20年までは主に2軍で経験を積み、攻守にわたって己の技術を磨いた。21年には54試合に出場し、中村悠を支える立場としてリーグ優勝と日本一達成に貢献。1軍に身を置く期間が長くなり、スコアラー出身の衣川バッテリーコーチに教えを受けたことで、配球について深く考えていく習慣が身に着いた。 「映像を見て『こういう攻め方をしたいな』と頭の中では描いてて、データがある中で、衣川コーチも『自分が感じたことをやっていいよ』って背中押していただいた。21年からで、それが今でも生きている」 相手チームの映像は、多少倍速で見ることはあるが、しっかり9イニング見て、自身の中で傾向と対策を練る。「タブレットに穴が空くくらい見ています(笑)。ボロボロになるぐらい。暇さえあれば見ています」。自分の中での考えをはっきりさせたうえで、ミーティングに参加。スコアラーが持ってきたデータを参考にし、コーチ陣らの意見も聞きながら試合に臨む。自身も徹底的に映像を確認している衣川コーチも「古賀は、絶対に自分とは違う意見や考え方を持ってくる」と感心するほどだ。 今季は、中村悠に代わって主戦捕手として投手陣を引っ張る立場。「カード頭に行くことも今年多くなって、難しさもすごく感じてますし、1戦目を取ることによってチームにも流れを持ってこれるなっていうのも今年はすごく感じているので、すごく大変な分、やりがいも感じています」と古賀。自覚と責任をもって、扇の要を守る。(赤尾裕希)