劇団愉快犯 夏の一狩り公演『フラグハンター』 感想
【☀️🚩本ビラ公開🚩☀️】
— 劇団愉快犯 (@yukaihann) June 22, 2026
劇団愉快犯 夏の一狩り公演
『フラグハンター』
🔵7/11(土) 13:00~/ 18:00~
🔴7/12(日) 13:00~/ 18:00~
(開場は開演の30分前です)
🏃➡️吉田寮食堂にて‼️🏃
ご予約はコチラから👇https://t.co/rswOimgen5
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劇団愉快犯 夏の一狩り公演『フラグハンター』感想
軽やかで口当たりの良いコメディであり、質の良いメタフィクションでとても良かった。どのシーンも楽しく鮮やかで、終始笑顔で観劇することができた良作。
「フラグ」という、フィクション的展開をある意味で冷ややかに見つめる視聴者目線での現象を題材とする物語を、舞台というフィクションで行うという、多層的なメタフィクションだからこその遊びが随所に生きていて美しい。
まず「フラグが立つ」「フラグを回収する」という事象に対して、「フラグ回収を物理的に行うことで金を稼いでいる存在がいる」という発想が面白い。
そのフラグが立つという事象を「必ず起こる未来」「運命」にまで拡張させて、「地球に死亡フラグが立っている」という形で世界の危機にまで発展させる手腕。
トンチキコメディと少年漫画的な世界観の広がりとの両立、鮮やか。
中盤で、いかにもな形で話を畳みにかかり、終演挨拶すら挟んで見せることで「この物語・世界そのものに死亡フラグが立っている」=「地球に死亡フラグが立っている」と繋げるのには唸った。
「負けフラグ」専門のフラグハンターであった主人公が、最後には自分の「生存フラグ」を武器に、人を助けるためにヒロイックに走り出していくラスト、いや真っ当に美しすぎないですか?
二つ名が「暴力」の奴が出していい輝きじゃないんだよな。
「あなたが生きている限り世界は大丈夫」というど真ん中の英雄譚を、こんなふざけた形で見ることができるの、嬉しい。
良い舞台でした。
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〈秦登〉
秦登、ニートのドパガキだが(こう書くと最悪である)、負けフラグを集める際も「自分に負けそうな奴だけを狙う」みたいな姑息な真似をせず全て正面から戦って勝っていたっぽいあたり、主人公の風格はある。
登を軽視し利用していたハリソンは彼を「バカ正直のバカの部分」と称して、登に好意を持って見つめている臨故は「バカ正直の正直の部分」に着目してくれるの、なんつーか嬉しすぎる。
死亡フラグに絶望して倒れ込んだ際の、床でモチャモチャ言ってるシーン大好き。ハリソンにロシア料理屋(★0)に連れて行ってもらいなさい。
〈ハリソン山山〉
怪しくて胡散臭くて傍迷惑で(旗だけに)、シンプルな暴力に弱いお姉さん師匠、良いですね。こんなに暴力に弱くてどうやってNo.1フラグハンターやってたんだ。
ハリソンが普段はどのようにフラグを狩っていたのかも知りたいですね。何のフラグを狩るのが得意だったんだろう。
なぜ山が好きになったのかも気になる。
自分に決して屈さない圧倒的な存在だから好きなのかもしれない。
黒幕フラグが、死亡フラグにとても似ているの嬉しくないですか?黒幕は主人公に倒されるのが定番だから、納得感があって。
〈佐久間ケイン〉
こいつは何?シンプルにキャラクターとして好みドンピシャで困る。
私は女誑しキャラが三度の飯より好きだから(異常者)。不憫で貧乏クジを引きがちで健気なところもある奴だと尚良い。人格に一部破綻があると尚良い。じゃあ完璧じゃないっすか。
・男女問わず見境なく恋に落とすプレイボーイだが、本人は恋を知らず真実の愛に憧れている
↑ホンマに好きなキャラ造形で困る、助けて。
・それはそうと割と惚れっぽい
↑バカ 愛おしい
こいつもこいつで、自分に惚れない(惚れなさそうな)、強い人が好きなんだろうな。じゃあ負けヒロインじゃないっすか。
こいつ"ヒロイン"なの?(今更の気づき)
終盤、惚れさせた3人を使ってハリソンを止める劇的な再登場が、真っ当に激アツで胸が熱くなった。
佐久間ケイン、好きだ。幸せになれなそうで。でも幸せになってほしい。
〈比良坂臨故〉
キャラデザがズルいよ。ダウナークール巨大鎌死神メイド少女、ズルいって。
何にも動じない無感情な堅物かと思いきや、上司に困らされたり着信音がウルトラソウルだったり、ニコニコと登に懐いたりして静かに感情豊かなの可愛すぎる。ズルいよ。
登と一緒に負けフラグいっぱい集めて誇らしげにしてるの可愛すぎて、小脇に抱えて持って帰っちゃおうかと思った(F1グランプリでは刑法が適用されます)。
観劇中、心の中の関係性厨が「登とくっつけ!!!!!!!!!」と叫び続けていたのだが、本当にその通りになって幸せ。
登を火口に送り込む掛け声がベイブレードなのはなんなんだ。登が激しく回転しながら、火口の端にカンカンぶつかりつつ飲み込まれていくのかな。
登を見送って暗転した後、臨故の静かで切実な「登、がんばって」で普通に泣きそうになっちゃって駄目だった。涙腺の老化が著しい。
だって、お前のことを好きな女の子が、がんばってと送り出してくれる以上の生存フラグがこの世にあるかよ。
美しい……。
〈地球〉
メンタルクリニックを受診してほしい。(地球のメンクリ?)
千秋楽公演では髪を至るところで短く結んだポップな髪型になっており可愛かった。
登の巨大な生存フラグに巻き込まれて生きようとしてくれるの、優しい。こうして優しいから色々嫌になって暴れちゃう時があるんだろうな。
登もハリソンへの面会だけじゃなくてたまには地球にも会いに行って、メンタルケアしてやってくれ。
〈司会〉
「遵法精神に欠けている」以外の何物でもなくて広告に偽りなしで好き。高らかに非倫理的なことを言っていて清々しい。
連行されるときの「国のクソッタレ!!!!!」、流石に普段から思ってないと出せない声量(冤罪)。名司会でした。
〈みちお、ひろき、ひろこ〉
名脇役。
みちおの小物感、良い。だからこそ終盤でハリソンを止めるために駆けつけてくれる熱さが増す。(ケインに惚れさせられているとはいえ)
最後まで負けフラグを生産しているのもいい。そういう星のもとに生まれついた男。
ひろきも弱々しく人畜無害な男と思わせておいて、オオアリクイと戦って特訓したりしており、めげねーなこいつ。
ひろこは演技が上手すぎる。ケインに掴みかかってまくし立てる迫力大好き。ひろこにギタギタにされてるケインが一番輝いている。もっと欲しい。
「一緒のお墓に入りましょう!お墓のパンフレット見ようね!!」←かなり好き
とても楽しい舞台でした!
座組の皆様、大変おつかれさまでした。
ありがとうございました。


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