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レファレンス協同データベース

レファレンス事例詳細

事例作成日
2021/11/21
登録日時
2022/12/11 00:30
更新日時
2022/12/12 12:34
提供館
高槻市立図書館 (2300025)
管理番号
服部図書館R1000857
質問

解決

ダウリー問題・サティー(寡婦殉死)についてなるべく多くの文献に当たりたい
回答
ダウリーとは婚姻において「女性の生家から、女性本人ないし婚家へ贈られる財」のこと。「伝統的には、生家から娘への財産分与の意味合いがあった」。しかし、「近代化以降のダウリーは、婚姻成立の条件として花婿側が要求する部分が増加し、さらには花婿の教育程度や職業など、花婿の価値に応じて金額が交渉されるようになった」ため、「要求に満たない場合、結婚が取りやめになるばかりか、結婚後に花嫁が義理の家族から嫌がらせや非難を受けたり、食事を十分に与えられないなどの虐待を受け」たり、「硫酸を浴びせられたり、石油をかぶり、おおやけどをしたり、焼死するなど、自殺と他殺の区別が難しい事件も多く起きている」。高額なダウリーの支払いは家族にとって大きな経済的負担となるため、「将来を案じて娘を生むこと自体を避けることにもつながっている」。
もとは上位カーストの慣習だったが、下位カーストにも広がり、ダウリー禁止法制定後も減少するどころか内実を変えて拡大傾向にある。「経済自由化以降に増えた新興中産階級の間」でもダウリーは高額化している。(6)
サティ―とは「一般にヒンドゥー教徒の古くからの慣習で、寡婦が夫の遺体を火葬するときに自ら一緒に生きながら焼かれ葬られること、あるいはその後で行う殉死をさす」。サティ―は字義通りには「貞淑な妻」を意味し、「夫への忠誠を明示し、理想を実現する行為」とされ、サティ―を行った寡婦は「死後崇拝の対象にもなる」。だがサティ―禁止法が制定され、件数は激減した。しかし1987年のループ・カンワール事件のように「自発的に行ったものか、あるいは半ば強制的に行われたかの、多くの疑惑がある」事件が近年でも起きている。(8)
以下の本を紹介する。
(2)は女性団体を設立してダウリー問題に取り組んでいく著者の闘いの物語
(3)は女児胎児を殺す問題について書かれている。
(4)(11)はダウリーのために殺される花嫁について書かれている。(4)p33~サティについても記述がある。
(5)p73~ダウリー、p97~サティについての記述がある。
(6)p132~ダウリー、p252~サティについて、p267~ダウリー禁止関連法についての記述がある。
(7)p12~ダウリー、p17~サティについての記述がある。
(8)第一章サティ―について記述がある。
ほかに府立図書館の(9)(10)を紹介する。
回答プロセス
事前調査事項
「ダウリー問題」
インドの不可触民による女児(嬰児)殺し。女性は普通12~15歳ぐらいで結婚するが、それまでの養育費や結婚時に払う持参金が貧困家庭では大きな負担となることから、女児が生まれたら殺す風習がある。
「サティ―、寡婦殉死」
夫が死ぬとその死体と一緒に残された妻も生きたまま焼き殺す風習。インド不可触民の間で行われていた。
NDC
  • 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 10版)
参考資料
  • インドの女性問題とジェンダー マラ・セン/著∥鳥居千代香/訳 明石書店 2004.2 367.225 ,  ISBN 4-7503-1848-5
  • ダウリーと闘い続けて スバドラー・ブタリアー/著∥鳥居千代香/訳 柘植書房新社 2005.3 367.225 ,  ISBN 4-8068-0516-5
  • インド姿を消す娘たちを探して ギーター・アラヴァムダン/著∥鳥居千代香/訳 柘植書房新社 2012.10 367.225 ,  ISBN 978-4-8068-0635-6
  • 花嫁を焼かないで 謝秀麗/著 明石書店 1990.4 367.225
  • 一〇〇人の息子がほしい エリザベス・ビューミラー/著∥高橋光子/訳 未来社 1993.1 367.225 ,  ISBN 4-624-50102-0
  • インドジェンダー研究ハンドブック 粟屋利江/編∥井上貴子/編 東京外国語大学出版会 2018.3 367.225 ,  ISBN 978-4-904575-67-3
  • インド女性学入門 鳥居千代香/著 新水社 1996.12 367.225 ,  ISBN 4-915165-74-4
  • インド史の諸相 二木敏篤/著 大明堂 2001.4 225 ,  ISBN 4-470-45057-X
  • インドの女性たちの肖像 サイイダ・S.ハミード/著∥鳥居千代香/訳 柘植書房新社 2007.10 367.225 ,  ISBN 978-4-8068-0568-7
  • サバルタンは語ることができるか G.C.スピヴァク/[著]∥上村忠男/訳 みすず書房 1998.12 304 ,  ISBN 4-622-05031-5
  • 焼かれる花嫁 ジャミラ・ヴァルギーズ/著∥鳥居千代香/訳 三一書房 1984.8 936
キーワード
  • ダウリー問題
  • サティー
  • 寡婦殉死
照会先
寄与者
備考
調査種別
社会科学
内容種別
一般資料
質問者区分
社会人
登録番号
1000325384
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000325384 コピーしました。
アクセス数 2525
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