スポーツ

【高校野球】窮地で自主性 逆転導く/立教新座


東農大三―立教新座 延長10回裏タイブレーク立教新座1死一、二塁、赤沢が中越えにサヨナラの2点二塁打を放つ。捕手畑=県営大宮
▽4回戦
立教新座 3―2 東農大三

 今大会初の延長タイブレークにもつれ込む一戦をBシード立教新座が逆転サヨナラで制した。

 タイブレークは、春季大会から3試合目で経験は豊富。「こっちが有利だぞ」と声が飛び、十回表に1点を先行される劣勢を感じさせない熱があった。十回裏1死一、二塁で打席に立った3番赤沢が、真ん中低めの直球をフルスイング。打球は中堅手の頭上を越え、2者が生還した。「これまで3番の仕事ができていなかった。とにかく自分が決めてやろうと。うれしいしかない」と満面の笑みだ。

 勝負の鍵となったのが十回表の守りだ。無死一、二塁から犠打を悪送球。最も与えたくない形で1点を献上した。その後、1死二、三塁とピンチは続き、相手の4番を申告敬遠。直前にマウンドに集まり、捕手仙波を中心に内野陣の共通認識で選手たちが判断した。「4番は当たっていて振りも鋭い。満塁で併殺を取りやすい態勢にしたかった」と仙波。まさに注文通りに次打者を遊ゴロ併殺に仕留め、最少失点に抑えたことが、サヨナラ劇につながった。

 黒須監督は「こういう時のために自分たちで考えて行動する日常生活がある」と自主性の大切さを強調。普段の教えが負けたら終わりのしびれる場面で生きた。「公式戦が一番成長する。勝てばまた、成長した姿を見せることができる」。指揮官はナインに優しいまなざしを向けた。
2026/07/19 10:20:00
記事提供:埼玉新聞

おすすめ