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三牧聖子

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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授

報告

解説トランプ政権が、国際刑事裁判所の解体まで公然と宣言している状況にあって、マムダニ市長が同裁判所を尊重する姿勢を見せたことの意義は小さくない。政権の「法の支配」への攻撃が、米市民皆に支持されているわけでは決してないことが示されるからだ。 対イスラエルを鮮明にするマムダニ市長の態度は、今のアメリカでは孤立したものではない。アメリカでは長らく親イスラエルが支配的だったが、今年に入ってギャラップの世論調査で初めてパレスチナ支持がイスラエル支持を上回った。アメリカによる巨額支援が、イスラエルによるパレスチナ人虐殺や迫害を支えてきたことに罪悪感や拒否感を持つ人が増えている。さらに2月末に始まったイラン戦争は、ネタニヤフ首相の長年の悲願であり、首相はその開戦過程でも小さくない役割を果たした。米市民の間には「イスラエルに巻き込まれた戦争で、米兵が死に、巨額の戦費が浪費された」との反感も広まっている。

コメンテータープロフィール

三牧聖子

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授

アメリカ政治・外交、国際関係論。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、高崎経済大学准教授等を経て2025年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会)や『Z世代のアメリカ』(集英社)、共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)等。

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