「まさか…」宮城・捕鯨の町を襲った「鮎川捕鯨」自己破産の衝撃

 国内有数の捕鯨拠点として知られる宮城県石巻市鮎川浜で、唯一残る地元資本の捕鯨会社だった「鮎川捕鯨」が6月、仙台地裁に自己破産を申請した。突然の幕引きに地元住民や関係者には驚きが広がった。国策の変更に気候変動が重なり事業環境は悪化する。120年続く捕鯨文化の継承に暗雲が立ち込めている。

転機は国の商業捕鯨への転換

 「まさか鮎川捕鯨さんがなくなるとは」。シャッターが閉まった事務所近くに住む70代主婦は寂しげだった。「年末にはクジラ肉を用意して、親戚をもてなすのがここに住む人の風習。この先、どうなっていくのか」と不安そうに語った。

 鮎川捕鯨は2008年2月、沿岸小型捕鯨の地元4社と販売事業者が経営統…

金鍵

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