怪物ハーランドの食事は1日6千キロカロリー! ろ過水、内臓肉、ライスに魚…サプリ要らずの「超人」食事術は中高生の手本にも
サッカーW杯で活躍したノルウェーのエースFWアーリング・ハーランド(25)。圧倒的な身体能力と体の強さだけではなく、その怪物ぶりを支える食事内容にも注目が集まっている。水道水は飲まず、自然な食材にこだわり、内臓肉を積極的にとるなどの独自の「食事術」は、理にかなっているのか。スポーツ栄養学の専門家に話を聞いた。 【写真】ハーランド、なぜあなたはアライグマを持っているのですか? * * * ■195センチ94キロのカラダを作る食事 195センチ、94キロのハーランドが海外の番組などで明かした独特の食事術が注目されている。 ▽起床後 濾過された水を飲む ▽朝食 サワードウブレッド(小麦とライムギ粉と水を混ぜて発酵させたパン) 目玉焼き 生乳とメープルシロップを混ぜたコーヒー ▽昼食 ライス 魚(サーモンやサバなど)アスパラガスなどの温野菜 ▽夕食 トマホークステーキやリブロース 心臓(ハツ)やレバー 生乳 ハチミツ ■肉をがっつり、プロテインとサプリはノーサンキュー 特徴的なのは、自然な食材へのこだわりだ。生乳や牛肉などは、地元の農場で牧草を食べて育った牛の肉を、わざわざ買いつけている。水道水は飲まず、加工食品も避けている。ハツやレバーの内臓肉を積極的に食べる一方で、プロテインやサプリメントには頼らない。一日の総摂取カロリーは6000キロカロリーを超えるという。 もちろん、公開されているのは食事の一部に過ぎず、これがすべてのメニューではなく、毎日がこうでもないだろう。 ■中高生にもいい見本 それを前提としても、 「アスリートやスポーツに励む中高生にとって、いい見本だと言えると思います」と指摘するのは、スポーツ栄養学が専門で、長く多くのアスリートや学生選手に食事指導を行なっている日本栄養大学(旧女子栄養大学)の上西一弘教授だ。
「最近はサプリメントやプロテインに頼るアスリートが少なくありませんが、食事からの栄養摂取を徹底しているハーランド選手の姿勢はぜひ見習ってほしい。アスリートの基本は一にも二にも食事。強いアスリートはみんな内臓も強く、しっかり食べています」と上西教授は続ける。 サプリやプロテインはあくまで食事の補助として使うべき存在だ。だが、そこを勘違いし、食事を後回しにしがちな傾向が、特に若いアスリートや中高生に目立つという。 ■自然な食材へのこだわり ハーランドの食事内容で上西教授の目に留まったのは、まずは水やパンを含めた自然な食材へのこだわりだ。 「水道水や加工肉などの加工食品は、余分な成分が含まれています。体への負担を避けるという点で、理にかなっていると言えます」(上西教授) 濾過した水を使っているチームや選手は、日本にもけっこういるのだという。 ■ハツやレバーをがっつり摂取 さらに特徴的なのは、ハツやレバーなどの内臓肉の積極的な摂取だ。上西教授は、レバーの食べ過ぎはビタミンA過剰症を招きかねないので注意が必要だとしつつ、こう指摘する。 「レバーやハツには糖質などをエネルギーに変えるビタミンB群と、持久力につながる鉄分、筋肉を作るたんぱく質が豊富に含まれています。特にレバーは、嫌いだから食べないという選手がいますが、2週間に1度くらいは取り入れてほしい食材です」 上西教授は、ハーランドが魚を取り入れている点は、ぜひマネしてほしいと強調する。 高たんぱくで、白身魚なら消化もいい。さらに、特にサバやサーモンなどの油にはドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)が含まれる。体にいい油だとは知られているが、特にEPAは運動時の持久力を向上させるとの研究があるそうだ。 また、ハーランドが温野菜ばかりを食べているかは定かではないが、野菜は加熱するとカサが減るため、生野菜より多く摂取できるメリットがある。