知実のハプバー体験記(『編集者・石川知実の静かな生活』)(18歳以上向け)
リビングでテレビを観ていたら、上野のいわゆる「ハプニングバー」が摘発され、省庁の職員の男性が逮捕されたというニュースが流れてきた。
「名前は出なかったけど、さすがに職場にはバレるだろうね……」
健太がそう言ったので、あたしは、
「そうね、後悔先に立たず、よね……」
と当たりさわりなく相槌を打った。しかし内心はドキドキだった。
夫よ……申し訳ない。あたしも昔、ハプバーに行ったこと……あったわ!
ニュースは次に移り、会話はそれで終わった。あたしは、健太が「ハプバーに行くような奴はクズだ」のようなネガティブなことを言わなかったので、少しだけ安心した。
もっとも今回に限らず、健太は人の人格を否定するような発言はけっしてしない。このことだけでも彼と結婚出来たあたしは幸せ者である。
あたしがハプバーに行ったことがあるのは、今から十年以上も前の、独身の頃であった。
二〇一一年六月にあたしは東日本大震災の文化財レスキューのボランティアに参加し、その体験を当時携わっていた雑誌に記事にしたところ、内外から大きな反響があり、あたしの仕事面での評価は高まった。
一方でプライベートは散々だった。
その当時付き合っていた恋人は、もともとあたしがボランティアに行くこと自体、心よく思っていなかった。しかしそんなことはすっかり忘れて東京に帰ってきたあたしは、向こうでの体験を熱心に語った。それがさらにカンにさわったようで、彼はあたしに配慮のない言葉を投げかけ、それにあたしがキレて、大喧嘩をしてしまった。その後、被災地での経験を記事に書き上げ、それが評判になると、あたしの編集者としての仕事は以前より忙しくなった。そのためますます彼との関係はギクシャクしたものとなってしまったのだ。
そんな時ひさしぶりに、以前エンタメ系の雑誌に携わっていた時に仲良くなったライターの陽子さんと会うこととなった。彼女は見た目は仕事が出来そうなサバサバ系女子のようだが、サブカル系やアングラ系に強く、その方面の人脈も広い人物だった。そんな彼女と仕事終わりに、新大久保の本格ネパール料理店でディナーをすることになったのである。
「そうかぁ……彼氏さんと、うまくいっていないんだ」
「そうなんですよ……仕事はありがたいことに好調なんですけど、あたしが仕事に忙しいこともまた、彼には気に食わないみたいなんです」
陽子さんはラッシーをストローでずずっとすすると、続けた。
「男子って、恋人が自分以外の何かに熱中していると、すねるもんだからねぇ……」
「えっ、そんな女々しいものなんですか?」
「女々しい、女々しい! 女々しいって言葉、変えた方がいいわ!」
「ほんとですね!」
あたしたちは声を上げて笑った。それから一呼吸置いて、陽子さんがこう切り出した。
「向井さん……悪いことしてみない?」
「えっ……?」
「ちょっと彼氏さんを、裏切ってみるのよ」
「まさか! 浮気ですか!?」
あたしが真顔で答えると、陽子さんはにやっと微笑んで答えた。
「ハプバーに、行ってみない?」
そういう訳で一週間後の仕事終わりに、陽子さんに連れられて横浜のハプバーに行くこととなったのである。
「えーっ、危なくないですか?」
「私の案内する店は、スタッフもお客もみんな紳士的だし雰囲気がいいから、危ないことはないわよ。いざとなったら私が止めるし!」
「えっ……でも、病気とか……?」
「本番とか、嫌ならやらないって言っておいたら、やらなくて大丈夫よ」
「さすがに本番は……」
「まあ、そうよね。でもなんにもしなくても、バーにいるだけでも面白いと思うわよ!」
そんな感じで陽子さんに言いくるめられたのである。
店は横浜の伊勢佐木長者町の地下鉄の駅から上がって、徒歩数分の所にある雑居ビルにあった。階段で二階に上がると、表札のない扉があって、横にインターホンがあった。
陽子さんがボタンを押し、インターホンに付いているカメラを覗き込むと、扉のオートロックがはずれる音がした。
「さあ、いよいよ入るわよ!」
陽子さんが明るい声で言った。あたしも覚悟を決めた。
中に入るとすぐに受付があった。そこにいたのは長身で細身の女性で、髪は青色だったが、あたしはすぐにその違和感の正体に気が付いた。
この人……綺麗だけど、元男性だわ。
おそらく彼女の写真だけを見たら、ほとんどの人はそうとは気付かないだろう。あたしが気付いたのは彼女の香りだった。彼女からは趣味の良い香水の香りが漂っていたが、女性の香りがしなかったからである。
「プロトンちゃん、いらっしゃい。こちらの方がおともだちね?」
「花梨さん、紹介するわ。むつ子さんよ」
「む、むつ子と申します。よろしくお願いいたします!」
「むつ子さん、はじめまして。初めてでも何の心配もありませんから、楽しんでいってくださいね」
花梨さんと呼ばれた彼女は、優しく微笑んだ。
さすがに本名はまずいので、ここでは偽名を名乗ることとなっていた。苗字が向井なので「むつ子」となったのだが、もう少し可愛らしい名前にすれば良かったと今更になって後悔した。それでも陽子さんのプロトンちゃんって……陽子だからプロトンってこと? 彼女のそのセンスにぶっ飛びそうになった。
花梨さんはあたしに、ここのルールを丁寧に教えてくれた。まず、今回は陽子さんの紹介なので入会金は無料で、女性だから入場料も無料だけど、ドリンク一杯分の一千円だけは必要とのこと。ロッカーの鍵の付いたリストバンドを渡すので、追加のドリンクやフードを注文する時はそれを見せて、退店時に精算するようにとのこと。入ってすぐのロッカーに、荷物と服は全部入れて、店内ではバスローブだけを着ること。携帯電話は絶対にロッカールームより先に持ち込まないこと。
あたしと陽子さんはロッカールームで着ているものを全部脱ぎ、荷物とともにロッカーに入れ、代わりにロッカーのハンガーにかかっていたバスローブを着た。ロッカールームは男女別ということもなく、更衣室などもなかったが、それはまあ当たり前と言えば当たり前だった。あらためてここがハプバーであることを思い出した。
ロッカールームを抜けて店内に入ると、そこはバーやクラブのような雰囲気のフロアとなっていた。バーカウンターの前にはいくつかスツールがあり、そこに座っている客が三人いた。そして広間の中央には大きな低いテーブルが据えられ、それを取り囲むようにソファーがあった。ソファーには六人の客がいた。合わせて、女性が三人、男性が六人という割合だった。
花梨さんの説明によると、このスペースではライトな「ハプニング」は差し支えないが、ここでの「本番」は厳禁だという。もし「本番」することになったら、さらに奥のスペースに行くようにとのことだった。そこにはパーティションで区切られたいくつかのスペースとシャワールームがあり、鍵付きの個室は使用料が一回二千円、扉のない半分オープンな区画は空いていれば自由に使えるとのことだった。
陽子さんは、ソファーに一人で座っていた男性のところに行って声をかけた。
「ジローさん、この子が言ってた初めての子、むつ子さんよ」
その男性は、年齢は四十代半ばくらいだろうか。無精ひげが生えているが整った顔立ちで、なかなかの好男子である。
「むつ子さん、はじめまして。ジローと申します。もし分からないことがあったら何でも聞いてください」
「はじめまして、むつ子と申します……」
「ジローさんはスタッフさんではなくて、いわばここの常連さんなの。ここのスタッフさんは基本的に客同士のことに関わらないようにしているので、フロアの雰囲気を一番良く知っているのはジローさんということになるわ」
「プロトンさんにそう言われると、恐縮ですね……」
ジローさんは照れた表情を見せた。意外と笑顔はかわいい。
「ジローさん、むつ子さんのお相手にいい人だけど、心あたりある?」
「そうですね……しょうちゃんなんか、いいんじゃないでしょうか。彼は自分語りが多くてちょっと面倒くさいですけど、根は真面目だから」
そう言うとジローさんは向こうのソファーを指差した。そこにはカップルがいた。美男美女という感じだ。
「そうね、いいかも!」
「しょうちゃん、ちょっといいかな?」
ジローさんが男性の方に声をかけた。すると男性は立ち上がり、こちらにやってきた。
しょうちゃんと呼ばれた彼は、細身で長身、ちょっと気だるい雰囲気の若者だったが、かなりの美形である。
「しょうちゃん、彼女、今日が初めてのむつ子さん。良かったら一緒にいてあげてくれる?」
「……むつ子といいます。よろしくお願いします」
あたしがあいさつすると、彼も答えて言った。
「しょうちゃんと申します。こちらこそよろしくお願いします」
おそらくあたしよりも若い男子だったので、ちょっと気後れするところもあったが、彼もまんざらではない雰囲気だったので少し安心した。
「じゃあ、私たちは失礼しますね」
「がんばってね!」
ジローさんと陽子さんは席を立ってその場を離れた。代わってしょうちゃんがあたしの隣に座った。そしてあたしたちはワインを一杯ずつ頼み、乾杯した。
しょうちゃんは都内の大学の大学院で哲学を専攻していて、学業のかたわら読者モデルもやっているとのことだった。道理でイケメンな訳だわ。そしてあたしよりも三つばかり若い。先程まで一緒にいた女性は彼のパートナーで、同じ事務所に所属するモデルであるとともに、銀座のクラブでホステスとしても働いているのだという。
「僕も彼女も、ポリアモリーなんですよ」
「ポリガミーなんとかって、なに?」
今でこそポリアモリーという言葉も市民権を得てきたが、その頃のあたしにとっては初耳だった。
「そうですね……ポリアモリーは、複数の相手と親密な関係を築くことを指向するセクシャリティ、ということになると思います」
「それはフリーセックスとは違うの?」
「はい、フリーセックスというと、不特定多数と性的な関係を結ぶというイメージがありますが、ポリアモリーの多くは特定のパートナーを持つことが多いです。ただそれが複数になるのを許容するのがポリアモリーなのだと思います」
「一夫多妻とかとも違うの?」
「例えば一夫多妻だと、夫は複数の妻と性的関係を結ぶことが出来ますけど、妻は夫以外の男性と性的関係を結ぶことは出来ませんよね。そこが違うと思います」
「ポリアモリーの方が自由、ってことかしら?」
「そうですね、自由……と言えばそうなのかもしれないんですけど……例えばポリアモリーの中には何人もパートナーを持っている人もいれば、パートナーは一人だけど、それ以外の人とも性的関係を持つ、という人もいますね」
「世間だと浮気性ってことになっちゃうわね」
「そこがポリアモリーの難しいところで……ポリアモリーがポリアモリーじゃない人と付き合うと、そこは絶対理解し合えないことになっちゃうので、ポリアモリーはポリアモリー同士で関係を取り結ぶのが良いのだと僕は思います。アメリカだと、ポリアモリー同士でコミュニティを築いたりしているそうです」
さすがはアメリカ、である。
「ポリアモリーの人も、嫉妬とか感じたりするの?」
あたしはしょうちゃんのパートナーだという、向こうに座っている美女のことを思い浮かべて言った。そちらでは先程のジローさんと一緒にいて、親密そうな雰囲気であった。
「もちろん、ポリアモリーにも嫉妬心はあります。でもポリアモリーとして生きると決めた以上、嫉妬心とも折り合いを付けないといけません。つまり理性で、嫉妬心を昇華しないといけないのです。アメリカのポリアモリーのコミュニティでは、カウンセラーが関わって、そうした嫉妬心を克服するためのセミナーも定期的に開いていると聞いたことがあります」
「そうなのね……でも理屈で割り切れるものなのかしら?」
「僕が思うに、嫉妬心というのは相手を「所有」している、という思い込みから来るのではないかと思うんです」
「「所有」、ねぇ……」
「一度でも性的関係を取り結ぶと、その相手を「所有」した、と思い込んでしまう人は多いのだと思います。それで、相手が自分以外の誰かに「所有」されたり、相手が自分以外の「所有者」を自分で選んだりという事態を、許せなくなる……それが嫉妬心なのだと思います」
「なるほど……」
「僕はパートナーの彼女を愛していますが、彼女は僕以外の誰かを愛するかもしれません。彼女はポリアモリーで、僕はポリアモリーである彼女を愛しているので、それも引き受けるべきだと思うのです。彼女は僕の「所有物」ではないので、彼女が他の誰かを愛することを妨げてはいけないのだと思うのです」
あたしだって正直、愛している人を独り占めしたいという気持ちはある。それは確かにその人を「所有」したいという欲望であり、そこはなかなか割り切れるものではないな……と思った。
一方で、その時付き合っていた恋人は、この「所有」の意識が強いのかも……と思った。彼が優しい人であるのは確かである。しかしあたしに対して、自分の思う通りに振る舞って欲しい、と思いがちであるようにも感じていた。
あたしが被災地に行く時も一悶着あったが、それも最初は、あたしの身の安全を心配してのことであったのかもしれない。当時は地震からまだ三か月しかたっておらず、被災地は瓦礫の山だったし、なにより福島の原発のメルトダウンの問題もあった。
それでもあたしが強く「行きたい」と主張したので、あたしが自分の思い通りに行動してくれないことに、彼は苛立ったのだと思う。
ましてや、あたしが今こうしてハプバーにいることが知れたら、彼は激怒して収まりがつかない事態となるだろう。
あたしはここで、ここ最近感じていた息苦しさの問題に、ひとつヒントをもらったような気がした。
少し会話が途切れたところで、彼の手があたしの腰に触れた。あたしも彼の膝に触れた。やがて彼の手はあたしの胸に触れ、ゆっくりと愛撫し始めた。
「この人、慣れてるわ……」と、あたしは思った。
正直、あたしは胸に触れられるのがそれほど好きではない。むしろ苦手なくらいである。強く触れられると痛みを感じるし、セックスの途中で強くもまれたりすると殺意を覚えることすらある。
しかし彼の触り方はぜんぜん不快ではなかった。こちらを気遣っているような、優しい触れ方であった。
きっと彼はこれまで多くの女子からモテてきたのだろう。イケメンだし、頭も良い。ただそれは、必ずしも彼にとって幸せなことではなかったのかもしれない。例えばある女子が彼を好きになって、彼と付き合うことになったとする。しかし彼はポリアモリーなので、彼女だけを愛するのではなく、他の誰かを愛することになるかもしれない。そうなったら当然、彼女は裏切られたと思うだろう。彼が単に浮気性な男なら、彼はひどい奴、というシンプルな話になるだけだ。しかしポリアモリーというセクシャリティは、彼自身にも抗い難いものである。ポリアモリーとしての生きづらさを、彼はずっと感じてきたのではないだろうか...…と思った。
今度はあたしの方から、彼のくちびるにキスをした。その時、向こうのソファーにいるしょうちゃんの彼女とジローさんの様子が少しだけ見えた。彼女はジローさんの上にまたがって、二人でペッティングに興じているようだった。
それを見てあたしの中にも火が付いた。
あたしはしょうちゃんの下半身に手を伸ばした。すると彼の男性自身が、バスローブの中で大きくなっているのが分かった。
あたしは彼のバスローブの前を開き、屹立した彼自身を手で握り、愛撫を始めた。最初、彼は驚いた様子だったが、やがてあたしの動きに身を任せた。
やがて彼は「あっ……!」と小さく声を上げた。あたしはほとばしるものを手で受け止めた。あたしの手は彼の液体でべとべとになり、指の間は糸を引いていた。
「いっぱい出たね……」
あたしはわざといたずらっ子のような表情で微笑んで、彼のことを見つめた。彼は、照れたような表情を返した。
あたしは手のひらをティッシュでぬぐい、さらにウェットティッシュで指の間をぬぐった。それだけではさすがに全部取りきれなかったので、
「お手洗いに行ってくるわね」
と言って席を立った。
お手洗いの洗面所で手を洗い、ついでに用を足した。しばらく便座に腰かけながら、先ほどまでの出来事を頭の中で反芻した。
彼となら、あのままセックスしても、おかしくなかったかも……しれない。
きっと彼は、あたしとセックスしてもあたしと特別な関係を結ぼうとはしないだろうし、あたしも彼とどうにかなりたいと思うことはないだろう。言ってみれば「あと腐れのない関係」、「割り切った関係」になったことだろう。ただそれは、彼の言うところのポリアモリーの恋愛とは、やはり違うものなのだろうことも分かっていた。
フロアに戻ると、何だか騒がしかった。見ると、真ん中のテーブルの上に真っ裸の中年男性が四つ這いになっており、そのまわりを人が取り囲んでいる。
一人の女性がムチを片手に、テーブルの上に上がると、中年男性の尻を引っぱたいた。パン、と乾いた音がフロアに響いた。同時に歓声が上がった。
どうやらSMショーが始まったようだ。
見渡すと、陽子さんもジローさんもいたが、しょうちゃんとそのパートナーの姿は見当たらなかった。
さきほどの女性が何度かムチを振り下ろした後、今度はまわりの人たちが代わりばんこにムチを手にして、男性を打った。場は異様な熱気に包まれた。
やがて最初の女性があたしの近くに来て、言った。
「あなたもやってみない? 楽しいわよ!」
「えっ、えっ、あたし……やります!」
そう答えると、彼女はあたしにムチを手渡した。
そのムチは先が房のように分かれた形をしたものだった。あたしがテーブルの上に上がると、まわりから歓声が上がった。
あたしはそのムチで男性のお尻を思いっきり引っぱたくと、気持ちのいいほど高い音が響いた。男性はうれしそうに悲鳴を上げた。あたしは手加減せずにやり過ぎたかな……とその時は思ったが、後で聞いたところによると、音はすごいがそれほど痛くないように出来ているムチだということだった。
その後は、大きな赤いろうそくで男性を責めることとなり、皆で代わるがわる、そのお尻や背中に蝋をたらした。男性の身体がカピカピになったところでお開きとなった。
男性を取り囲んでいた人たちのうち、一部は奥の個室へと移動し、残りはばらけてソファーに座ったりバーのカウンターに向かったりした。あたしは所在なくソファーに座っていると、陽子さんが横に来てくれた。
「向井さん、どう? そろそろ出る?」
あたしはうなづいた。あたしたちは着替えを済まし、受付でリストバンドを返却して精算した。あたしが払ったのは最初のワイン一杯と、その後に追加で頼んだレモンサワー一杯の代金、二千円だけだった。
「どうだった、ハプバー初体験?」
「えっ、ええと……なんだか分からないうちに終わってしまいましたけど……楽しかったです!」
「よかった! また一緒に遊びに行きましょう!」
あたしたちは横浜駅で解散した。あたしはそのまま湘南新宿ラインで家路についた。
結局、そのあとあたしがハプバーに行くことはなかった。しばらくして当時交際していた恋人とは別れたが、今の夫である石川健太と出会うのは、もう少し後のこととなる。



コメント