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映画『配信犯罪』より
映画『配信犯罪』より

実際の事件は、映画の脚本よりもずっと残忍だった

脚本の初稿を読んだ人々は当時、「残忍過ぎてリアリティがない」と口を揃えて監督に言ったそうだ。「でも、実際のn番部屋事件は私の脚本よりも残酷だったんです」と言うジュヨン監督。実際にn番部屋事件の被害者は性的暴行を受けたほか、便器の水を飲ませられたり、自分の体にナイフで「私は奴隷です」と刻ませられたり、身体に虫を入れられたりするほど凌辱的で過酷な内容だった。

n番部屋事件の詳細を知れば知るほど、監督は推敲に推敲を重ねた。その結果、この映画には直接的な残虐表現がない。日本では年齢制限のない「G(オールエイジ)」のレーティングである。

『配信犯罪』より
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「加害者と被害者がいる物語なので、全てにおいて慎重に進めました。この映画の最後にはどんでん返しがありますが、もし私が被害者か、あるいは被害者の家族や友人だったら、どのように受け止めるだろう? そんなことを考えながら、何度も修正をして、あのような展開とラストになりました」

本作は、暴力の描写に注力するのではなく、「暴力がどのように人々に波及していくか」「他人の痛みをエンタメとして消費することはもちろん、無視することも暴力だ」という主張を映し出す。その理由は、実際のn番部屋事件では傍観者の多くが罪に問われなかったからである。n番部屋事件では、約26万人ものチャットルームの閲覧者がいたが、そのうち逮捕されたのは3,757人しかいない

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