「血管力を高めるには、肉よりも魚?」「血管に負担のかからない運動の始め方は?」血管の専門医が教える新常識
◆Q. 一度できてしまったプラークは、自然に消えることはないのでしょうか? A. 「安定プラーク」に変えることは可能 残念ながら、できてしまったプラークが消える可能性は極めて低く、コレステロールを下げる薬を飲んでも完全にはなくなりません。ですが、小さくしたり、表面を破れにくくしたりすることはできます。 できたばかりの小さくて軟らかいプラークは、小籠包のようなもの。コレステロールなどの脂肪でできたドロドロしたお粥状の物質が詰まっていて、ちょっとした刺激で表面が破れてしまう。そのため、「不安定プラーク」と呼ばれています。 しかし、生活習慣を改善したり、適切な治療を受けたりすることで、「安定プラーク」に変化させることができるのです。 「安定」と聞くと、血管内にプラークが定着するようで危険なイメージを抱くかもしれません。ですが、「安定プラーク」は、脂質が比較的少なく、厚くて丈夫な膜に覆われた状態で表面が傷つきにくく、喩えるならば厚皮の肉まんのようなもの。破れにくいので、「不安定プラーク」に比べて血栓ができるリスクを軽減できます。 プラークをできにくくする、もしくは「安定プラーク」にするには、「NO」を分泌させて血管の内壁を保護することが重要です。また、前出の青魚に含まれる「EPA」、ブルーチーズに含まれる「LTP(ラクトトリペプチド)」を摂取することで血管内皮細胞の機能は高まります。 プラークができてしまっても、諦めることはありません。「小籠包」を「肉まん」にするため、生活習慣を改善し、血管力を高めましょう!
◆Q. これまで運動習慣がなかった私。血管への負担を減らすには、いつ、どんな運動を行うべき? A. 夕食後の散歩やゾンビ体操を 適度な運動は血管力を高めるために必要なこと。けれど運動習慣をつけようと、いきなり早朝ランニングを始める……なんてことはおすすめしません。 午前中は、副交感神経が優位な状態から交感神経が優位な状態へと切り替わる時間帯。血管が収縮し、血圧が上がりやすくなっているので、このタイミングで運動すると血管に負担がかかってしまいます。 では、運動に適しているのはどの時間帯でしょうか。おすすめは午後、特に夕食後がベストです。食事を終えたら消化を促すために体を休め、食後30分から1時間以内に10分程度歩くと、食事で上がった血糖値を早めに安定させることができます。 両腕をイヤイヤするように振りながら、その場でジョギングする「ゾンビ体操」を3〜4分行うだけでも効果があります。