「総意踏み越えた」 改正皇室典範、野党からは審議「乱暴」批判
17日の参院本会議で可決、成立した改正皇室典範を巡っては、参院野党第1党の立憲民主党など6党派が反対、退席に回り、国会の総意と言えるか疑問の残る結果となった。野党からは政府・与党による議論の進め方や合意形成のあり方などに厳しい指摘が相次いだ。
自民「幅広い与野党の賛同」主張も…
自民党の小林鷹之政調会長は成立後、記者団に「皇族数の確保について、皇室典範の改正という形で結論を得られたことは非常に意義深い」と述べた。立憲が反対したことについて問われると、「議席数で言えば相当数は賛成だった。各党・各会派の主義、主張に思いをはせることは重要だが、結果として、幅広い与野党の賛同を得て改正が実現した」と語った。
野党から議論のあり方問う声も
国民民主党の玉木雄一郎代表は「今回、皇族数の確保について、法改正が行われ、一定の進展が見られたことは良かった」と評価。その上で、「皇位の安定継承という本丸の重要な課題については、引き続き、我々、立法府に検討の責務が課せられたままになっている」と述べ、党内に協議体を設け、検討を続ける考えを示した。
立憲の水岡俊一代表は反対した理由に関し、「『立法府の総意』を踏み越えて、養子の子に皇位継承権を認める条文が置かれた」などと説明。政府・与党の審議の進め方には、「(衆参両院で)合計しても10時間に満たない審議は極めて乱暴であり、皇室に対する敬意を欠くものだ。国民の総意をしっかりとくみ取ろうとする意思がなく、極めて批判されるべきだ」と語った。
公明党の竹谷とし子代表は「今後は婚姻しても女性皇族も皇室に残ることが可能になったことは大変重要な改正であった」と意義を指摘した。一方で、賛成184票に対し、反対が57票だったことに触れ、「参院ではおよそ4分の3の議席の賛成にとどまった。このような結果となったのは政府・与党の国会運営のあり方の問題だ。猛省を促したい」と語った。
採決時に退席した日本保守党の百田尚樹代表は、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する規定に関し、「内親王にお子さんが生まれたとき、そのお子さんにも皇族の身分を与えようという声が絶対に起こる」と指摘。「将来において(男系による)皇統が途絶える可能性がある」と訴えた。【井口彩、森口沙織、源馬のぞみ】