東邦が延長10回タイブレークでサヨナラ勝ち エース・伊藤悠真が10イニング114球完封「自分がみんなを甲子園へ連れて行く気持ち」【高校野球】
愛知大会はシード8校の初戦となる3回戦の16試合を行い、昨夏準優勝の東邦は名経大市邨との延長10回タイブレークに1―0でサヨナラ勝ちして初戦を突破した。今春王者の享栄は知立東に8―1(7回コールド)で快勝した。 満塁でも落ち着き払う姿が、名門のエースの風格をただよわせた。東邦の先発・伊藤悠真投手(3年)が10イニングを5安打完封。0―0で迎えた延長10回表は無死一、二塁からタイブレークが始まり、捕手の失策が絡んで1死満塁のピンチ。「絶対にここで負けない。自分が何とかしよう」。得意のスライダーで見逃し三振を奪い、最後は中飛に打ち取った。114球の力投で、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。
打線は7回先頭の小川が二塁打を放つまでノーヒット。対する伊藤は走者を背負いながらも要所を押さえて、踏ん張った。山田祐輔監督は「きょうは伊藤に尽きる。打たれるような感じがなく、安心して見ていられる」と迷いなく10回までマウンドを託した。 一昨年、昨年と2年連続の準優勝。伊藤は昨夏にエースとしてチームを決勝まで導いた久田泰心(国学院大)を慕い、譲り受けた帽子をかぶって今大会に臨んでいる。「初志貫徹」の4文字が刻まれた帽子を甲子園のマウンドへ―。「あと5試合、自分がみんなを甲子園へ連れて行く気持ち。決勝のマウンドで、笑顔でいたい」。昨夏はスタンドにいた右腕が成長を遂げ、東邦ナインの先頭に立つ。
中日スポーツ