アポトーシス─その呼び名に筋が通るまで
これは
私の復讐劇である
「“悲劇のヒロインごっこ”」
もはや
呪いと成り果てた
呪言の言霊
誰よりも
安易な哀れみを嫌い
縋ることさえ苦手な
潔癖が過ぎる私が
涙を枯らし
心を抉られ
明くるべき未来に
引き摺られてまで
何故───
確かに
穏やかではない
悲惨な人生だった
──けれど
悲劇ではあまりにヌルすぎるのだ
耽る暇すらなければ
ロマンスもなかった
私が“悲劇のヒロイン”や
“ごっこ”遊びを否定する
その理由は
実に明解で
人生を呪うほど
悲色の一色だけに
染まらなかったからだ
自分を主体に
生きてゆけるほど
恵まれてはいなかった
逆に言えば
ただ、それだけのもので。
それを“ヒロインごっこ”と
指し示すのが適切ならば
ヒロイン症候群にでも
私は罹ったのだろう
ヒロインと呼べるほど
劇的な上昇気流も
恋だの、愛だのに
溺れることもなかったが
“せっかく”
ラベリングを
して頂いたんだ
涙と心の次は
シナプスが
焼き切れるまで
「悲劇のヒロインごっこの私」
とやらを
この際だ
とことん筋の通るように
考えてやろうじゃないか
小さくも
最大限の
存在証明の備忘録
呪い返しは
私の生と
幸をもって
完了としよう
#詩 #ポエム
アポトーシス
──その呼び名に筋が通るまで



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