ー勇斗sideー
朝、楽屋に入ったときから、なんとなく違和感があった。
いつもならソファの端でスマホをいじってるはずの柔太朗が、今日は画面をぼんやり眺めてるだけで、指がほとんど動いてない。
「珍し。ゲームしないの?」
そう声をかけると、少しだけ顔を上げて、いつも通りに「してるけど」と短く返された。
でも、よく見ると。
操作してるはずの手は、どこか鈍くて。
一瞬だけ、視線が揺れた気がした。
「そっか、邪魔してごめん」そう伝えた。
一人でなんでも背負わなくてもいいのに....
ー柔太朗sideー
楽屋に入って、いつもの場所に座る。
とりあえずスマホを開いて、いつも通りゲームを起動した。
画面は見えてる。
キャラも動いてる。
なのに、指がうまくついてこない。
……まあ、大丈夫だよね。
寝不足なだけ。
ぼんやりした頭のまま操作していると、勇ちゃんに声をかけられた。
「珍し。ゲームしないの?」
一瞬だけ間が空きそうになって、すぐに口を開く。
「してるけど」
短く返す。
それで終わるはずだったのに。
「そっか、邪魔してごめん」
そう言われて、ほんの少しだけ胸が引っかかった。
いつもなら、こんなことで謝らせたりしないのに。
……別に、気にするほどじゃない。
ちゃんと、いつも通りやれてる。
そう思って画面に目を落とす。
でも、指先に力が入らない。
視界が、ほんの少しだけ揺れた。
——大丈夫。
まだ、バレてない。
ーーー 一旦きります! ーーー
チャッピーに聞きながらやってるので大目に見てください!
リクエスト待ってます🎶詳しくシチュエーション書いてくれると嬉しいです
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。