- 1このスレの説明26/07/05(日) 21:19:48
※転生宿儺が『虎杖宿儺』を名乗るまでを書いてるssスレの二つ目です
※タイトル通り、モジュロ後一年経った世界線です
※15歳転生宿儺が新宿決戦決着までの記憶を取り戻し反転術式を使うところからスタート(1スレ目)
※五条悟は1歳で「無下限呪術」使える特殊系転生赤ちゃんです。マスコット枠で「六眼」無しなので術式使用後すぐ疲れてすぐ寝……るはずでしたが「いつまでも甘えてる場合じゃねえ!」と奮起します
※見切り発車気味
※大体23時~翌9時までは基本的にss投稿はありません
※キャラエミュ苦手です。全員別人28号です
※【閲覧注意】ですが破廉恥はありません。たぶん
※CPは公式で確定・成立したもの以外は出ません
※展開上、暴力描写があります。掲示板でのNGワードが含まれていたり、描写が過剰になりそうならwriteningを使用し投稿します(念のため)
※原作キャラを悪者にしたくないので、モブはスレ主のオリキャラから持ってきます。オリキャラなので普通にタヒにます穀します
※急に展開が変わるなど場面が大きく飛んだら「ああストーリー思いつかなかったんだな」とお察しください
※スレ主は飽き性です。設定作りが好きな一方、実際に話を展開させるのが苦手です
※実は当初は地の文もきちんとした形で書いてA5サイズ2段組or文庫サイズの同人誌として出そうと思ってた
前スレ
【閲覧/CP/オリキャラ注意】モジュロ後一年経った世界線で転生宿儺が【二次創作】|あにまん掲示板※転生宿儺が『虎杖宿儺』を名乗るまでを書きます※タイトル通り、モジュロ後一年経った世界線です※15歳転生宿儺が新宿決戦決着までの記憶を取り戻し反転術式を使うところからスタート※五条悟は1歳で「無下限呪…bbs.animanch.com - 2スレ主26/07/05(日) 21:39:47
【1スレ目までの作中時系列】
2088年6月を想定
一日 序章、第一章 3~4、6~18、22~34
二日 第二章 37~47、50、53~58
三日 第二章 68~70、72~76、79~80、83~84
四日 第二章 86~91、95~99
五日 (夜に京都に帰還)
六日 閑話ss1
七日
八日 第三章 102~103、105~111
九日 第三章 113~114、118~119、122~124、126~131、136~145、151~155、157~159
十日 (東京→京都に帰還)
十一日 第四章 167~168、172~174
十二日 第四章 175、178~182
十三日 第四章 187~195
・
・
・
三十日 終章 - 3スレ主26/07/05(日) 21:43:02
1スレ目最後の方でも話題にした、動画化云々の件をコピペ!
---------------------
私個人的には、
1.各キャラの声を1キャラにつき1ボイスで固定
2.私が意図した文章や単語でミス無く読み上げる(つまり、ひとつの誤読も許さない)
3.原作やアニメに迷惑かけたくないから動画内で公式画像は絶対に使わない
4.スレ民のコメントやそれに対するスレ主の返信は削除して動画内で一切取り扱わない
―― これを厳守してくれるなら別に……
だって、地の文まで読み上げてくれるドラマCDモドキとか、ちょっとわくわくしません?
上記4つが出来るなら動画にしてみやがれ的な考えです
まぁ、難しいでしょうねwww
上の最低限の条件を欠けることなく適えられないなら動画化禁止です - 4【第四章】1826/07/05(日) 21:52:47
(10までノンストップ更新します)
飛び込んできた宿儺。総監部から帰宅後すぐ入った台所から迎える虎杖。何も言わず外出していた宿儺の様子がおかしいとすぐ気付く
虎杖「どしたん」
宿儺「大家が……」
見れば宿儺は靴を履いてない。火を止めて靴を履くと、宿儺が先に走り出す
大家の家に入る。ソファに座る、眠る大家。ひと目で亡くなっていると虎杖判断
虎杖「普段と変わったことはあったか」
宿儺「……一度、心臓の辺りを叩いていた」
虎杖「歳のこと考えたら、あってもおかしくないか……心筋梗塞だ」
目元を押さえ隠しながら連絡を取り、到着した宇佐美たちに、生を全うした大家を『呪い』にしないよう任せる。宿儺に靴を履かせて、家に戻る - 5【第四章】1926/07/05(日) 21:55:45
本当に出て行かざるを得なくなった。汚れたトレンカの引っ掛けを解いて裸足になった宿儺、行き場なく立ち尽くす。離れたくないのに、現実がそれを許さない
軍曹も大家も、必然に従い命を終えた。残酷な死ではなく、産まれたときに知っていたはずの『こたえ』に到った
家の扉を叩かれて、開くと宇佐美が。工具ボックスを受け取ると、中身の正体を明かされる
宇佐美「中は、音楽媒体でした。オークションに出せば相応の値段が付くような、アンティーク品です」
虎杖 「葛羽さんの遺品?」
宇佐美「はい。エンディングノートを遺されていまして、これは彼にと」
宿儺宛のもの。受け取って、床に置いて開ければ、懐かしいどころか化石となった、コンパクトディスクとミニディスク。携帯用再生機器も入っている。充電式で、用意すればすぐに聴ける状態 - 6【第四章】2026/07/05(日) 21:58:30
虎杖 「ほぼ美品……よっぽど大事にしてたんだな」
ストリーミングが主流の現代で現物を残す意味を、宿儺は考える。大家はなぜこれを託そうとしたのか
ケースを一枚取り上げる。男女二人組みの歌い手のものらしい。ざっと見た中で、ケースの細かい傷が一番多い
宇佐美「虎杖さんには、こちらが」
虎杖 「……ありがと。葬儀の日取り決まったら、教えてくれ」
宇佐美「了解です」
家に来て二日目の朝に見た、“虎杖さん家”のファイルケース。中身の契約書一式が、もう不要のものであると物語る。破棄は書いた当人がやれとの意思
結局、彼女が存命中に名字の欄を埋めることはできなかった。閉じた工具ボックスを抱えたまま、机に置かれたファイルケースを見つめる宿儺
呆然と立つ少年の背見て、本名をどうしても教えることが出来ない。“宿儺”を手放すなんて考えてないと改めて自覚して、頭抱える虎杖 - 7【第四章】2126/07/05(日) 22:03:52
釘崎「あんたホントにどうしたいの」
通夜を経て翌日。漆黒を纏った釘崎、開口一番虎杖を問いただす
虎杖「……どうって?」
釘崎「宿儺のことよ。まぁ、その面だと、まったく纏まってないのは分かるけど」
虎杖「……どんな面してるって?」
釘崎「少年院で私が引き離される直前の、伏黒に言い返された時と同じ面」
押し黙る同期に釘崎、額へツン突きを与えて、
釘崎「早く結論出してやらないと、宿儺はもちろん、ゴジョセンも納得しないわよ。あんたから離れて生活するなんて、絶対無理でしょ。それくらい依存しちゃってる」
虎杖「……そうだろな、最近は特に、“本来の宿儺”に引っ張られてきてる」
釘崎「でも、あいつも口に出してるだけ、可愛げあるじゃない。あんたやゴジョセンと居たいって。素直なのは好きよ」
葬儀会場へと向かうため、女史は踵を返す
釘崎「子供の人生の行く先決める役を引き受けたんなら、せめて腹割って、最後までちゃんと話しなさいな。最終的に判断するのは、あいつよ。“他人連中のあれこれ”に気ぃ使って、流されて得た意見を、押し付けんじゃないわよー」
ヒラヒラと手を振る“共犯”、悩める喪服の男を振り向かず、背筋を伸ばし歩く - 8【第四章】2226/07/05(日) 22:07:07
夕方。朝からカーテン引いたままで暗い部屋
虎杖は朝から、二日前に亡くなった大家の葬儀へ。大家と唯一ハガキで連絡を取り合っていた者にも会いに。自分たちは留守番。叶うなら葬列に加わりたかった
大人な五条なら飲み込めた死も、赤ん坊だとどうやら無理、感情優先。自分たちの“前”を知る、友達になれたかもしれない相手が居なくなって悲しい五条、ずっとぐすぐす
五条「しゅうぁ……しゃいしぃ」
ぎゅうとしがみつく五条。目を腫らした五条を抱えて宿儺、戻らない虎杖を玄関に求めてしまう。いつも奪い奪われてきた中で、“産まれて”初めて穏やかな死を見た宿儺も、殺し合った相手に隠す必要もないと、ぽつり口にした
宿儺「……寂しいな」
自分も、失った“十五年間”に引っ張られてる自覚あるが、『普通』が分からないから表現の仕方もわからない - 9【第四章】2326/07/05(日) 22:12:21
外で塩踏む音。玄関の施錠が外から解かれる。虎杖帰宅。線香のにおい染み付いた喪服脱ぎ着替える
虎杖「月が始まったばっかりだから、今月中はこのまま住んでてもいいってさ」
水を汲んで飲んだ虎杖、大家の親族と話してきた。振り返った虎杖、子供たちの顔見て、体ごと視線を逸らす
言外にひと月以内の離散を予告されて宿儺、腕の五条をぎゅっとする。本格的に泣き出した五条抱き締めて、唇噛む宿儺。同じように体ごと背向けて寝室に
どうして一緒に居てはいけない。どうして拒む
宿儺「―― こんな思いをするくらいなら、あの時死んでいればよかった」
呟いた宿儺、虎杖の顔見ないままベッドへ
卓へ着き、両手で顔覆う虎杖
虎杖「……言ったら、ほんとに離れちまいそうだ」
宮國から聞いた宿儺母子が心中するはずだった話思い出して、伝えなきゃいけない本名、言いたくない
虎杖「……宿儺、ごめんな……俺、言えねえよ……」 - 10【第四章】2426/07/05(日) 22:16:44
.
翌正午を過ぎて、昼食を終えたばかりの時間。虎杖が出動したことを知ってか知らずか。訪れた筋骨隆々老巨漢、五条を抱っこした宿儺を上から下まで見て、一人で満足げに頷く
宿儺「……貴様、」
五条「あぉい!」
宿儺が確認するより先に、五条が両紅葉を伸ばして名を呼ぶ - 11【第四章】2526/07/05(日) 23:00:53
差し出された右手の人差し指を両手で握りながら笑う五条。東堂の側も、昔のような不敵な笑みではなく、歳を重ねて得た優しい笑みで応じる
東堂「久しいな、五条悟! 随分と小さくなってしまったものだ」
五条「あぉい、あぉい、あんにぇ、あんにぇ、」
おしゃべりしたいのにテンションのせいで台詞にならない五条、手だけは握り続ける。虎杖と再会してから今日までの話をしたい。気ばかりが急いてる
宿儺「外では何だ、……入るか」
東堂「いや結構。悩める少年の顔を見に来ただけだ」
左腕の先に未だ掌があるかのように遠慮する仕草の東堂。宿儺のパーカーのポケットからはみ出すポータブルCDプレイヤーを目敏く見つける - 12二次元好きの匿名さん26/07/06(月) 07:20:22
スレ立て乙と一度に掲載される量が多くて毎回嬉しいです
引き続き楽しみにしています - 13スレ主26/07/06(月) 09:14:20
- 14【第四章】2626/07/06(月) 09:22:08
東堂「ところで虎杖宿儺、それの扱い方は分かっているのか?」
“虎杖”呼ばわりに驚いて目を見張る宿儺。宿儺の反応に東堂も「うん?」と片眉上げる
東堂「マダム永禮との契約書類に記名したと聞いていたが?」
宿儺「ナガレ?」
東堂「……その反応を見るに、彼女はまた改名していたのか。俺が前回日本を発つ前は永禮と名乗っていた」
宿儺「名字の欄は、役所に出すまで、書かずともよいと」
東堂「では空欄のまま書類返却と相成ったか。それは失礼した」
大家の死を再確認させられて、目に見えて落ち込む子供たち。内心汗をかきながら東堂、宿儺の持つ器械を出すよう促す
東堂「ここが開くボタンだ。読み取るレンズがある側に盤面を載せて閉じる。次にこの三角形マークのボタンを押せば、音が流れる。拡声機能も本体裏面に付いてはいるが、基本はイヤホン等で個人的に楽しむのが良いだろう。マダム永禮のことだ、一式用意しているはずだ、探してみるといい。では早速、実践といこうか」
東堂に五条任せて、宿儺は工具ボックスを玄関まで持ち出す - 15【第四章】2726/07/06(月) 09:33:54
宿儺「(やはり中へ招くべきだったか、しかし当人が遠慮したのだから……)」
己に言い訳をしながら箱を置き開ける宿儺
五条を右腕で抱いたまま片膝突いて腰落とす東堂。箱に収められた懐かしい正方形を見下ろす。先のない腕で一枚を示した
東堂「ほう、非常に珍しい物があるな。これはインディーズ作品だ。マイワイフが所持していたから偶然耳にできたが、俺自身は存在を知らなかった代物になる」
極一部分を綺麗に聞き流して、示された媒体を持ち上げる宿儺
曲目は全部で五曲。教わった通りに円盤を扱い、ボックスにあった有線イヤホンを付ける。聴きたいと待ち構える五条へ「まぁ待て」と手で制し、再生ボタンを押す
静かに始まった音楽。鼓膜が傷まない程度の音量まで落として、聴き入る。機器の使い方はこれで分かった
老いてなお教え上手な老体を見れば、長い髭を赤子に掴み遊ばれ始める。笑いながら東堂、気晴らし方を提案できたことに満足 - 16【第四章】2826/07/06(月) 09:42:36
東堂「……ああ、忘れるところだった」
機器をポケットにしまう宿儺に五条返して、去り際に東堂、首だけを振り向かせる
東堂「たとえ今日がどんな日でも、」
まばたく宿儺と五条を今度は真っ直ぐ見て、力強く
東堂「太陽が昇れば、誰にも、どんな生命にも、新しい朝がくる。覚えておくといい」
マイペースな東堂らしい励まし方だった - 17【第四章】2926/07/06(月) 15:00:27
.
ぼぅっとしていても日時は過ぎていく。大家が骨になって三日。宿儺はベッドに寝転んでいた
精神的な疲労で五条の熱が下がらなくなった。虎杖が病院へ連れて行ったため、また一人きり
戸籍がないので高額請求を見越さなければ自分は医者にもいけない。そういえば連絡用の端末も持っていなかった。戸籍と関係ある? もしあれば路は違っていた? 今更誰にも聞けない
劣化したイヤホンを両耳に装着。ポータブルCDプレイヤーを掴む。ディスクは箱を受け取って最初に取り上げたケースの中身。ジャケットタイトルは三曲目のもの
再生ボタンを押すと流れ出す、リコーダーとギターの音色。軽快ながらも短調の旋律に、今の宿儺には一番響いた一曲目
腕で目元を覆う。かくいう宿儺も、色々考えすぎて精神的に疲弊。優しい声音の音楽聴きながら、そのまま寝入る - 18【第四章】3026/07/06(月) 15:23:15
良い匂いで目覚める宿儺。ぼんやり天井見て、いつの間にか脇に転がされていた五条が赤い顔で引っ付いているのに気付く。発熱でつらそう
鼓動も呼吸も少し早い。このまま死んでしまうんじゃないか。横になったまま五条を優しく抱きこむ宿儺。一層丸くなる小さい背を撫でてやる
ベッドに寄りかかるように床へ座り込む虎杖の後頭部もある。耳から伸びるコードは宿儺が使っていたカナル型イヤホン。宿儺が聴いていたCDを再生、密閉されているため宿儺が起きたことにも気付かない。しばらく様子見する宿儺
不意に、虎杖の手が動く。手の甲で、続けて指で拭う動作。遅れて鼻啜る音。はぁーと息を吐き、視線をさまよわせながら天井を仰いでる。感傷に浸っているよう
もう一度息を吐いた虎杖、よいしょと立ち上がる。すぐさま目を瞑った宿儺の近くにイヤホンそっと戻して、そのまま退室、台所へ。調理の再開
虎杖も色んな物抱えて、飲み込めず泣いて発散していると知れた
負担を少しでも減らすため残ると言い続けなければ。宿儺決意を固め起き上がるも、お玉持った虎杖に一報 - 19【第四章】3126/07/06(月) 15:39:09
応答した虎杖、話しながら振り返り、起きた宿儺認めて、食品と食器の指示を動作と目配せのみでして、慌てて出発
虎杖を監視していたはずの烏二羽、どちらも飛び立たず、柵の上で身を寄せ合う
五条抱えて呆然とする宿儺。ベッドから離れて台所へ。ポトフと炒り鶏の良い匂い。卓上見て、薬局の袋を発見。匂いで起きた五条に薬飲ませなければ、と片手で諸々を用意する
人参玉ねぎ茄子カボチャをスプーンで潰して汁と併せて啜らせて、満腹にさせてからシロップ飲ませる。若干残る口の苦味にうえ~と舌見せる五条。味覚が生きているなら大丈夫だろうと、人肌の水を飲ませてから、自分も食事
温かいスープと味付けのしっかりした煮物は好みで、白米がすすむ。箸を進めるうち、視界が歪む
宿儺「……もう、食べられなくなるのか」
抱えた五条に頬を触られて、初めて自分が泣いていることを理解する
泣ける、という事実に宿儺、卓に箸転がし両手で顔面覆って、ようやく感情を露わに
五条「しゅうぁ……なぁないえ、えんひらしえ」
さめざめと泣く宿儺を見上げる五条。「状況に甘えていつまでも赤ん坊やってる場合じゃねえぞオッサン俺!」と意気込む - 20【第四章】3226/07/06(月) 19:48:26
.
虎杖が帰宅しても玄関から動けなかったのは、
五条「……ぁぁああああ~」
宿儺「大丈夫か」
五条「……ぅぅぅううう、えや! えい!」
転がっても転がっても立つことを諦めない五条の姿を見たから
宿儺は赤ん坊が頭を打たないよう見張っている。不安げに見守るのではなく「出来る、いけ!」というような顔
熱はどうしたとか、何で急にとか、言いたいことを飲み込んで虎杖も見守る
虎杖が帰ってきたことも気付かないで、ダイニングの椅子の脚にしがみ付いた五条は手と身体を同時に離した
五条「……ほあ!」 - 21【第四章】3326/07/06(月) 20:31:29
両手を挙げた状態で十秒以上。自分の足で立った五条が尻餅を突いた。宿儺見上げて、五条万歳。片膝突いて見守っていた宿儺が五条の両紅葉を両手で握る
五条「れひあ!」
宿儺「立った!」
虎杖「立ったあああああ!!!???」
玄関からの叫びに驚く二人。虎杖も万歳したまま固まってる
靴を脱ぎ捨てて駆け寄る虎杖、五条抱き上げて一回転
虎杖「何で急に立つ練習始めたん?! 熱は?! 気持ち悪くない?! ご飯食べた?! あああ立ったよ立ったよ?!」
支離滅裂に疑問を投げる虎杖に、五条はにっこーと笑顔を見せた。そして、大きく口を開いて
五条「ぅーに! おぁあし、しゅう! しゅうぁも、おぁあし、しゅふの!」
両手を振り上げ噴火した - 22【第四章】3426/07/06(月) 21:20:00
ぽかーんの虎杖。見てた宿儺もぽかーん
宇佐美「二人でちゃんと話せ、と怒っているようですが……」
同行者だった宇佐美が玄関に登場。虎杖、途端に気まずい顔に
宇佐美「虎杖さん、彼にまだ、話されてないんですね」
虎杖 「……はい」
虎杖の情緒が不安定だった原因が自分と知る宿儺
宿儺 「俺に、何の話だ」
宇佐美「虎杖さん」
虎杖 「……はーーーーーー」
長い溜め息のあと、虎杖は五条を椅子に下ろして、口を開いた
虎杖 「■■ ■■」 - 23【第四章】3526/07/06(月) 21:47:26
虎杖が口にしたのは、名前だった
虎杖 「……聞き覚えないか」
問われた宿儺、刹那、察する
宿儺 「俺の、今生の、名前か」
宇佐美「東京より戻られた翌日、宮國が貴方の出生元を探し出したんです。同時に、別の派閥の連中も、情報を掴みました。丁度、大家さんが亡くなった日です」
おそらくこれ以上虎杖に言わせたら決壊する、と判断した宇佐美が続きを受け持つ
虎杖が呪術総監部に呼び出されていたことすら今知った子供たち、保護者を見る。両の拳を握る虎杖。フード被って逃げを見せないだけマシか、と宇佐美判断
宇佐美「連中が身元を探し当てた理由は単純。貴方と虎杖さんを引き離すためです。力の無い貴方を処刑するために」
五条 「……ふしゃっらみぁん! ほんろ、ぃらい!」
宇佐美「仰る通りだ。……しかし、一人二人程度では、一度動き出した波を止められなかった。申し訳ない」 - 24【第四章】3626/07/06(月) 22:25:33
宿儺「だから、俺の意思を無視し、高専に行けと言ったのか?」
虎杖「……あそこなら、定期的に釘崎と東堂が顔出してる。真剣と憂花にも面通し出来たから、五条家の助力も望める。お前を護るための条件が、ここよりも……俺と居るよりも、整ってる」
苦しそうな声と言葉
虎杖「このまま一緒に暮らしてくんだなって、ぼんやり考えてた。思った以上に居心地よくて、そのまま寄りかかろうとも思った」
俯いたまま続ける
虎杖「駄目だった。人として暮らしてきた、これからも人として生き続ける奴に、見えてる地雷踏ませるなんて、できない。したくない」
表情はまるで泣き笑いだ
虎杖「特級呪術師が聞いて呆れるだろ。……俺は所詮、この程度なんだ」
五条のように煩わしきを薙ぎ払い捨てることも、夏油傑のように数多を巻き込む百鬼夜行を行うことも、九十九由基のように星ごと道連れにすることも、乙骨憂太のように時に慈愛を持ち時に冷酷を放つことも、できない
虎杖「独り時代に取り残されて、それでも生き続ける未来を選んだ憐れな馬鹿を、もう、見せたくないんだよ」 - 25二次元好きの匿名さん26/07/06(月) 22:26:59
長くて嬉しい
- 26【第二章~第三章の間のお話】226/07/06(月) 22:48:04
キリがいい所まで出せたので、箸休めでも
本編では書かなかったssを part2
6月6日 夜の出来事
【第二章~第三章の間のお話】2 | Writening 人参は銀杏切り。玉ねぎは櫛切り。ジャガイモは角切り。チンゲンサイは1cmくらい。 肉は何にするかなぁ。先生も食べられるのがいいよな。 うーん、大家さんに貰った、ミニウインナー入れるか。輪切りと…writening.netスープ煮は結構簡単に作れるので、メニューに迷ったら是非
文中のコンソメの量は2人前想定です
- 27二次元好きの匿名さん26/07/06(月) 23:07:26
- 28二次元好きの匿名さん26/07/07(火) 06:50:41
- 29スレ主26/07/07(火) 09:14:41
- 30【第四章】3726/07/07(火) 09:17:57
釘崎「なにそれ! あいつ結局、言いたかった事言わなかったわけ!?」
つたない言葉で説明しながらぼろぼろ泣き出した五条を腕の中でギュッとする宿儺、机を挟んで釘崎の正面でぶすくれている
結局別室で過ごした翌日。アパートから高専へ強制的に避難させられた子供二人、高専に来た釘崎と食堂で対話。同室の別卓では、子供たちの監督役にされた美野が、ちらちら三人伺いつつ書類仕事
宿儺「貴様は奴の言い分を知っているようだな」
釘崎「何を言いたいかは知らないけど、見てりゃ分かるわよ。あんたらと離れたくないずっと傍に居てほしい一生一緒に居てくれやーって。……何で当人同士は気づいてないの~~~!」
両肘突いて頭掻く老女見て、二人びっくり
宿儺「そうだったのか……」
五条「しょーししょーぁいらー!」
釘崎「急に元気になるな赤ん坊」 - 31【第四章】3826/07/07(火) 09:30:53
宿儺「しかし、ならば何故、奴は俺を拒む」
そこが解らないと苦虫噛み潰す宿儺。釘崎はぼんやり分かってる
釘崎「まず一つ目。あんた、『開』使ったでしょ。……思い出したんじゃないの。渋谷の件と、新宿でお兄さん亡くした時の痛み。葬儀の日、目の下にうっすら隈できてたから、たぶん二、三日、うまく眠れてないわね、あれは」
釘崎の言い分に、否応無く納得せざるを得ない宿儺。『開』使ったあと笑ってたのも良くなかった。思い出せる原因はあちらこちらにあった
釘崎「次、二つ目。あんたらが虎杖より先に死ぬから」
こちらは明快だった。再会した日に聞かされた問題で、宿儺と五条も虎杖の障害になった
釘崎「つらくなるから葬祭の類にはもう出ないって断言してた奴が、葛羽さんの葬儀に来ただけでも、かなり譲歩したと思ったわ。同時に、一緒に暮らしていくあんたたちを送る未来が、垣間見えたんでしょうね。また置いていかれるくらいなら、とか考えたんじゃないかしら」
宿儺「……喪うのが怖いと」
釘崎「まぁ、本心は当人に尋かないと、ただの空論でしかないけどね」 - 32二次元好きの匿名さん26/07/07(火) 14:56:55
- 33スレ主26/07/07(火) 20:25:35
- 34【第四章】3926/07/07(火) 20:30:25
五条「もいぉち、あう」
宿儺「もう一つ?」
五条「ぁまちい」
ぁまちい。魂。『魂』
五条を見る。六眼は無いはずなのに、幼子ゆえか“見えている”ようだ
五条「ぅーにも、しゅうぁも、ひぁえあった。ぉしゅあみぁいに」
よすが
五条「んーーー、んーーー、えとえと……にーてぇ!」
美野「……“善悪の彼岸”ですか? 少し違う気もしますけど……」
三人の会話が無視できず、書類ほっぽり出して美野も遠慮がちに参戦。若干的外れと指摘されて五条、両頬に両手当ててあわわと赤面 - 35【第四章】4026/07/07(火) 20:58:28
美野「よすがは、身や心を寄せる所って意味ですよね。拠り所……寄る辺って具合ですか」
五条「しょえ!」
小さな紅葉のサムズアップが贈られる
『魂』の寄る辺。『魂』が身や心の拠り所と目指す場所。下心ではなく真心で成り立つ、深い絆
釘崎「あんたと虎杖みたいね。ただの呪物と『器』から、こんな繋がりになるなんて」
肘突いた片手に顎乗せ、下から覗き込むように宿儺見て笑む釘崎
すとんと、腑に落ちる。どうして離れたくないのか。どうしてシムリア人の双子に思うところがあったのか。そうか、『魂』。かつてならば忌まわしいと懐いていただろう、想い
宿儺、じっとしてられなくて、虎杖ともう一度話したくて、おもむろに立ち上がった - 36【第四章】4126/07/07(火) 21:30:16
喚く警報音
五条「ほあっ?!」
美野「っ急に?!」
災害の警告音ではない
まだ東京校が“生きて”いた時代、天元の加護を失った代わりとして、二校同時に呪具を用い構築した、襲撃被った際の警報音が、今この時に校舎中に響く
この音を設定した当時を知る釘崎が、苦々しく吐き捨てる
釘崎「……上級の呪霊か!」 - 37【第四章】4226/07/07(火) 22:02:21
美野「宇佐美さん! 高専に呪霊が……はぁ!? テロを起こした呪詛師が生きてた!?」
一番に上司へ報告を行った美野の反応に、宿儺と五条同時に見合う。トップ層以外には“テロ犯は死亡”と通達してた
美野「っはい、こちらも警報が鳴りまして! 校内の呪術師に伝達、了解です! そちらは虎杖悠仁が現着、了解です! ……あっ、こら!」
虎杖の名前聞いて勝手に走り出した宿儺。腕には硬い表情の五条。美野の制止は届かない
釘崎「ばばあの腕、久しぶりに振るいましょうか。美野くん、あいつら追って。こっちは指揮しとくから」
美野「お願いします! ……待て、ガキどもー! 車出すからー!」 - 38【第四章】4326/07/07(火) 22:31:05
.
車両は帳の中へ
車が停まる前に扉をこじ開け、腕から落ちかけた五条を抱え直す宿儺。記憶に封じてた“嫌な”呪力感じて周囲を見回す
美野 「急に飛び出したら危な……何だこの呪力!?」
一瞬で総毛立たせる美野。主たるものは一つ、でも周囲に漂う幾多の小さな呪力。混ざりきらず渦巻いている
宇佐美と合流。虎杖は別の場所に行ったと知る。宿儺も五条も感じた呪力にそわそわ
宇佐美「どうしました?」
宿儺 「『あいつ』だ、近い」
五条 「わういぁちゅ、あってぃ!」
子供二人が同時に向いた先。虎杖が向かった方向と同じで、宇佐美も頷く
別の通路から合流者たちを目指してきた飛行呪霊。慌てて構える宿儺の前に出、左の手袋を取り去った宇佐美が対処
宇佐美「『爆ぜろ』!」
呪言によって低級の雑魚は一瞬で爆発、消失。宇佐美は反動で軽く咳き込み
宇佐美「……行こう」 - 39スレ主26/07/07(火) 23:19:40
前スレのダイス神によりラストダンス(本格的な戦闘描写)は回避決定なのです
今週中には終わらせられそうです
完結したら……気が向いたら閑話ss書こうかな - 40二次元好きの匿名さん26/07/08(水) 07:48:13
ガルガルされてたのに美野っち優しいね・・・
- 41スレ主26/07/08(水) 09:13:55
真剣や憂花にも良い感じですし、子供相手だとゆるーくなるんじゃないかなぁと
- 42【第四章】4426/07/08(水) 09:28:12
.
建物の影からバックステップで出てきた人物。虎杖と認めるなり駆ける足を速める宿儺。虎杖に遅れて駆けて退いた真剣とクロスも合流
虎杖 「何で二人が居る」
美野 「あんたと話したいって泣いてたから会わせるために連れてきたんですよ悪いか」
子供側に肩入れする美野に強く言い返されて黙る虎杖
憂花と通信している真剣、監督者たちへ報告
真剣 「呪霊を複数、呪詛師と離したらしいです。マルが『混沌』で壁作って、呪詛師の下に戻せなくしたって」
宇佐美「では我々は呪霊を」
虎杖 「頼む」
手を挙げ応じる虎杖。低級と言えど数で押し切られて、戦力分散させたかったところ
宇佐美、真剣、クロスが離れた時点で、呪詛師相手は虎杖が単独となり、単騎決戦もしやすくなった - 43【第四章】4526/07/08(水) 09:38:29
虎杖「なんで来ちゃったかなぁ……」
恨みがましく無言で見上げられて虎杖、別の意味で恨みがましく二人を見返す
宿儺「俺たちから逃げた未熟者を問い質しに」
五条「にゃがしゃにゃひ!」
虎杖「逃げてねえよ……逆。逃がそうとしてたのに」
眉間目掛けて飛んできた低級呪霊に血刃で対処して虎杖、もう隠す必要もないな、と宮國から得た情報を開示。話す間襲ってくる呪霊は、ことごとくホーミング穿血で処理
自分たちの『親』が呪霊に転じさせられた可能性を聞かされ、思考を停める子供。美野も手で口を覆い言葉無い
虎杖「……もし仮説が当たってたら。俺が片付けるつもりだった。お前らに怨まれようと憎まれようと、俺が、一人で」
苦しく、けれども強い意思の篭る言葉。一人で全て背負い込もうと覚悟を決めていた男に、被保護者たちはやっと声を出す
宿儺「……独り善がりだな」
五条「ぱかっ!」
虎杖「……ちゃんと言わなかった俺に責任がある。お前たちは、怒っていい」 - 44【第四章】4626/07/08(水) 09:46:15
宿儺「……確かに、知ってしまったからには、もう逃げられん。が、」
護るという約束を反故にされた理由がわかって、怒りではなくなぜか安堵が勝っている、と伝える宿儺
目を見開く虎杖、宿儺と五条を狙った呪霊を祓おうとするも、宿儺の『解』が先に倒す
宿儺「それよりも今は、我らを戦力外と除け者にしたことへ、腹を立てている」
虎杖「だって、お前……相手するのは『親』かもしれねえんだぞ」
宿儺「対峙すれば当然、動揺はするだろう。だが俺は、貴様らの中で暮らして、高望みを知ってしまった。それでいて、『人の助けになる』と決めた。……壁は乗り越えるために現れるものだろう?」
虎杖「そうだけど……っ」
宿儺「我らはもう決めたと言った。貴様もいい加減、おもんばかってうじうじ悩む癖をどうにかしろ」
五条「しょーら! もっろ、よふわれ!」
虎杖から身体を逸らした先、宿儺と五条は一人の男の姿を認めた - 45【第四章】4726/07/08(水) 15:16:42
「いつもいつもいつも! 邪魔をするのはヒノモト畜生! 私の悲願をまた潰そうとするか!」
火傷を負った男、濁った眼で日本人を睨める。物言いに不快感を示す一同、それぞれが戦闘体勢に
虎杖「東京で上級呪霊を放ったのも、お前だな、薬鍵(ヤオシー)」
ここ数日で宮國ら“味方側”が草の根掻き分けて突き止めた、テロ犯の名前を出す
薬鍵「どいつもこいつも茨になっちまえばよかったのさ! ゆきても帰りても救いはない、茨の道はいずれ枯れ落ちる雑草なり!」
宿儺「茨の道? “道”があるならば立派に歩けるではないか。それとも歩き方を知らんのか貴様」
五条「ぱーか」
揚げ足取りの憎まれ口はしっかり効果が
薬鍵「風鱗(フウリン)!」
呪詛師が残る右腕で『風』の一薙ぎを打つも、
五条「えーい!」
両紅葉を突き出した五条の無下限術式が見事バリア
「上手にできた!」ときゃっきゃする赤ん坊。自分攫った悪い『風』にやっと反撃できて満足 - 46【第四章】4826/07/08(水) 19:21:13
薬鍵「邪魔! 邪魔! 邪魔ばかり! 本流である『道(タオ)』がどうして畜生の派生ごときに圧し負ける!」
五条の異常な呪力量に及ぼうなんて無茶だろ、と美野でも判ることで喚く呪詛師。虎杖も宿儺も「何だコイツ」と困惑。でも茨呪霊ほか東京の件覚えてるから油断できない
宿儺「術式ばかりがご立派で、使う当人が見合っておらんパターンか」
虎杖「ぽいな」
声を聞いた薬鍵、今度は宿儺を指差して、
薬鍵「そのガキもそうだ! 母親よろしく焚きつけたのに、どうしてお前は私に従わない!」
虎杖の『解』が飛ぶ
残っていた左の肩峰から先が落ちた薬鍵、心臓に近い部位を失って大量出血
ぐらついた足を広げて立ち直す薬鍵。歩みを進めながら呪力解放した虎杖の、冷めた眼に息を呑む
虎杖「……やっぱりお前か」 - 47【第四章】4926/07/08(水) 19:47:09
色ない声で続ける虎杖
虎杖「普通なら呪詛師は捕らえて尋問がセオリーだけどさぁ……今回はちょっと無理そう」
左手で後ろ首触って首回す
虎杖「『家族』の大事に酷いことされて抑えられるほど、人間できてねーのよ、俺」
静かな怒りに、日本人は沈黙
薬鍵「お前、お前! お前! 力を隠していたのか!」
虎杖「これでもこの国の切り札って自覚あんだわ。雑魚に手の内易々と見せる阿呆が居るか?」
呪力だけで圧倒された薬鍵、懐に手入れながら後ずさる。その足は『解』で切断される。転がる呪詛師
失血により意識が散ずる薬鍵が、歯軋りによって歯茎から赤を垂らしながら喚く
薬鍵「馬鹿にしやがって、馬鹿にしやがって!」 - 48【第四章】5026/07/08(水) 19:49:23
死が見えたらしき敵が取り出したのは、呪符と氷の結晶に似た呪物
薬鍵「温い、温い! 生かしておくものか! 我が命果てようと! 果てようとも!」
呪物が現れた瞬間、空気が変わった。「ぎゃあ!」と叫ぶ五条に、息をのむ美野。宿儺は獣が唸るように顔に皺を寄せた
総毛立たせた虎杖、慌てて百斂を造り構える
虎杖「“憎悪”の塊……! 概念を物質化しやがったのか!」
薬鍵「何年何十年何百年経ってもこの恨みが晴れることはない! 総じて滅べ! 穢れた民族ども!」
薬鍵、呪符ごと呪物飲み込んで自ら受肉体に
薬鍵「父よ母よ! 天上より見ていろ! 私は遣り遂げるぞ!」
虎杖の最高速穿血が脳を貫くも、間に合わず。背中全体から氷の棘を生やした薬鍵、自分で両眼を潰し、集めていた『魂』を解放。その中に今生の『両親』を見つけた五条が悲鳴上げる
反射的に『解』を向ける宿儺に併せて虎杖も『解』放つ。賽の目になる薬鍵。しかし『魂の通り道』で真人を刻んだ時とは違うと、虎杖異変に気付く - 49【第四章】5126/07/08(水) 21:24:14
一帯が一度に凍りつく。薬鍵が最期に使った術式と虎杖判定。呪物に飲み込まれて結局呪霊化
子供を置いて逝く未練残したのが仇となったか、宿儺の『母』も五条の『両親』も呪力ごと取り込まれてしまった
五条 「ぉーたん! ぁーたん!」
宿儺 「返せ!」
『母』 「逃ゲてぇ……!」
『両親』「済まナ、イ……!」
ハサ御廚子で切ろうとするも、届かない触れられない
飲み込まれた『母』と『両親』、まだ二人のことかろうじて認識できてる。覚悟を決めたとはいえ顔歪ませる子供たち見て、虎杖動く - 50【第四章】5226/07/08(水) 21:36:55
虎杖「さがれ!」
五条「ぅーにっ!」
宿儺「っ待て、俺だって戦える!」
虎杖「さがれ!! お前たちの『大事』も含めて俺が、取り込まれた人をあれから引っぺがす!! 呪霊は祓う!」
最前線に
宿儺の服掴んでしがみつく五条と、躊躇してしまった宿儺見て、美野が虎杖の意思汲んで二人の肉盾になる
空気中の水分を氷河にして押し流そうとする仕掛けを百斂複数からの苅祓で一気に掃う。宿儺の『母』や五条の『両親』、巻き込まれた人たちの『魂』と呪霊を切り離すため、境界に集中する虎杖 - 51スレ主26/07/08(水) 21:53:50
(1スレ目62のダイス神の思し召しにより戦闘描写はありません)
(戦闘後から書きます)
(「戦闘シーン書けるよ!」って方がいらしたら、話が上手いこと繋がるように間埋めちゃってください)
(絵も漫画もOKよ!)
(そもそも書いてくれる奇特な人はいるのか?)(たぶんいない)
(そして予定通り、日曜日までには本編終われそうです)
(完結後のオマケssも1本は用意してるよ!) - 52【第四章】5326/07/08(水) 22:00:30
.
呪霊の足掻きから三人庇って心臓貫かれて倒れる虎杖。独りなら全対処できたが、睡眠不足に重ね、庇う対象多すぎて三名の防護優先し、自分後回しにした結果、血液操作間に合わず、氷結からの心停止
引っぺがされた『母』達、人の形に戻る。無事な子供たちを見てそれぞれの『親』たち、今度こそ旅立つ - 53二次元好きの匿名さん26/07/09(木) 05:52:34
保守
- 54スレ主26/07/09(木) 09:05:12
明日の出勤時間大幅繰上げ……明日の出勤時間大幅繰上げ……!
今日中に完結させ……るのはさすがに駆け足すぎる? - 55【第四章】5426/07/09(木) 09:11:59
宿儺、何本も刺さる氷柱全力で引き抜いて、虎杖に反転術式をかける。傷口は塞がったが、虎杖起きない。呼吸ない
美野に五条押し付け続け、心臓マッサージ
宿儺「お前がいなくなったら、俺は、どう生きればいい。駄目だ死ぬな、死ぬな、起きろ」
人工呼吸しても復活しない
宿儺「頼む、起きろ、頼む、独りは寒いんだぞ、なあ」
虎杖の『死』を察知して泣き出す五条。美野も“現世最強”の『死』を目の当たりにして泣きそう
宿儺「俺が頼りたいのはお前なんだ。だから死ぬな、死ぬな!」
もう一度反転術式。乙骨憂太の真似して心臓に直接やっても効いてない
宿儺「俺を独りにするな……! 起きてくれ!」
心臓マッサージ続けるも力が抜けていく。堪えきれず、手を止めてとうとう涙を零す
宿儺「おき、起きろよぉ……! 起きろ……ゆうじ、悠仁ぃ!!」
呼ぶ名と共に、思い切り心臓部を叩く
虎杖の身体大きく跳ね、カッと見開かれる眼
美野「……吹き返した!」
身体丸めながらえづくように咳き込む虎杖見て、美野、外部に連絡するのを思い出す - 56【第四章】5526/07/09(木) 09:16:58
連絡する美野から抜け出して、這って虎杖に近付く泣き五条
五条「ぅーにぃ! いひれう! いひれう!」
虎杖「……だ、いじょ…ぶ、せんせ……」
倒れたまま、這い上がってくる五条抱き締める虎杖
虎杖「満ち潮、の夜、待たなきゃ、な」
ずっと聴いてた歌の歌詞出されて、涙ぐいっと拭って、
宿儺「白も着んし、ワルツも踊らん。……クソっ、よりによって、声、」
虎杖「聞こえ、てた。お前が、泣いて、るのも、解った。……だから、戻らなきゃって」
遠くから声。美野が呼んだ別動隊が到着。マルルとクロスのダブル『調和』で皆の傷が包まれる。外傷は消えた
担架に乗せられる虎杖追って、五条抱えた宿儺も駆け足になる
虎杖「宿儺、泣けるようになったんだな」
宿儺「黙れ、うるさい、やかましい」 - 57【第四章】5626/07/09(木) 09:29:53
別の担架で運ばれる『母』と『両親』の亡骸は他の車両へ。先に動く救急車の中から見送る宿儺
虎杖「いいのか」
宿儺「よい。こちら側で生きると言った。お前に拒まれ、正直迷いもしたが、もう揺るがない。……『母』も、解ってくれる」
五条「ぉーたん、ぁーたん、まや、あぇう」
虎杖に寄り添う五条。ぎゅうとしがみついて、死ななくて良かったと泣き出す
宿儺「反転術式は」
虎杖「ちょっと、力戻んねぇわ……あ、宿儺は今日は、もう、術式ダメ。鼻血止まらんくなるし」
宿儺「死ぬわけではない、まだ使える」
虎杖「心配なんだよ、頼む」
後処理は他に任せるわ、と言って目を閉じる虎杖。すぐに寝息聞こえだす
五条を抱えていないほうの虎杖の手を両手で握る宿儺。体温戻ってきたこと分かって安心。『家族』が生きてて、嬉しい
こちら側で、虎杖たちと、『家族』と生きる。もう一度、今度は頭で宣言する
自分に自分で“思うまま生きていい”と『呪い』をかけて、宿儺は勝手に溢れる涙を、止めるのをやめた - 58二次元好きの匿名さん26/07/09(木) 12:32:42
- 59スレ主26/07/09(木) 15:39:57
- 60スレ主26/07/09(木) 15:52:41
- 61スレ主26/07/09(木) 15:56:47
ダイスさん?
- 62【第四章】5726/07/09(木) 20:04:49
.
早朝、日も昇らない、明けきらない時間
虎杖の様子見に、病室覗きにきた宮國。スライドドア静かに開けると、ベッドから距離取った導線に腰掛け鎮座の伊井
目配せだけで挨拶。扉側だけ引かれたカーテンからベッド覗くと、
宮國「……おやおやおや」
横たわる治療済みの虎杖。の隣で引っ付いて眠る宿儺と五条の姿が。虎杖も腕枕して、上になった腕で二人を抱き締めてる
宮國「可愛いねぇ」
眉をハの字にしたにっこり宮國。反対に伊井は険しい顔でベッドを凝視
伊井「宮國さん」
いつものおどおどが一切無い声に内心驚きつつ、見下ろす宮國
おさげも握らず、眼鏡を光らせた伊井は一言
伊井「これを自然起床以外で起こしたら私はきっと死ぬ」
宮國「極致!」
―― 第四章 終わり - 63二次元好きの匿名さん26/07/09(木) 20:12:59
このレスは削除されています
- 64第四章 裏話26/07/09(木) 20:14:46
あはーん投稿ミスぅ
ダイス神に感謝してもしきれない!
私に戦闘シーンは無理だ! ああ無理だ!
今回物語を書くにあたって強く強く自覚した!
ラストダンスの導入書くことすら正直厳しかった!
もう呪術ssでは細かい戦闘シーンはやらんぞ!
ただただ平和で愉快なssだけを書いていれば良かったのに「こんな話書いてみたい」なんて欲張るから!
因果応報! 自業自得! 自業自縛!
あとは終章のみです、もう少しお付き合いくださいませ
以下、オリジナル呪詛師の設定を置いておきます。
20年近く前に描いた某音ゲー風グッズ用の線画も出しちゃお。
薬鍵(ヤオシー):序章で自爆テロを起こした大陸出身呪詛師。日本国に一方的な恨みを持っている。
自爆テロのあと左腕放棄を代償に、宿儺と五条以外の死者の魂を無理矢理回収して、『道(タオ)道』の内丹術の一環で吸収していた。
いざ日本最強(虎杖)を前にして、恨みが強く出過ぎて本来の『道』に叛き邪に反転後、特級呪霊化。
- 65スレ主26/07/09(木) 21:01:28
後書き併せて終章ノンストップします ノシ
完結後のオマケssは明日以降、書け次第アップしていきます - 66【終章】126/07/09(木) 21:02:42
正しく埋葬された『母』の墓をあとにする宿儺と虎杖。水桶を水場に返して、虎杖が借りた大型二輪サイドカーにそれぞれヘルメット装着で乗り込む
レンタルバイク屋に大型二輪返しに行ってから、釘崎宅に向かい、預けてた五条を引き取る
釘崎「サマになってんじゃん」
宿儺「……そうか?」
釘崎「今の宿儺の姿、伏黒にも見せてやりたいわね」
虎杖「そーだな。……んじゃ、行くわ」
五条「ぁいぁい!」
釘崎「また来いよ、青春ヒーローども」
釘崎に見送られて、改めて徒歩で出発 - 67【終章】226/07/09(木) 21:05:37
高専所属の証である制服をまとい登校する宿儺。高専時代の虎杖と同じ恰好
虎杖「好きなようにカスタムしても良かったんよ?」
宿儺「これで良い。慣れたものが一番だ」
虎杖「慣れた、ねぇ~」
宿儺「にやけ面には、こうだ」
虎杖「あ痛!」
虎杖の鼻頭を爪弾いて攻撃する宿儺
鼻を庇いつつ「すっくん酷いね~」と、けらけら笑う五条に話しかける
虎杖「覚えてないと思うけど、俺の高専服、五条先生のチョイスよ?」
宿儺「覚えている。身の丈を考えた上でのこれだ」
虎杖「高望み知っちゃった~って言ってたのにね~、ツンデレかな~」
五条「ちゅんえれらにぇ~」
宿儺「にやけ面には、こうだ」
虎杖「あ痛!」
五条「ちゃ!」
今度は虎杖の額をぺちりと叩く宿儺。五条にはほっぺたプニ押し連打の刑 - 68【終章】326/07/09(木) 21:10:04
京都校の門戸看板横切って、石畳の路で待っていた兄妹+双子と合流
憂花 「さあ、今日から楽しい学生生活でーす! ようこそ一年生!」
宿儺 「オ出迎エ感謝イタシマス」
クロス「任務の時は私たちの誰かが同行するようになる、よろしく」
宿儺 「ハイオ世話ニナリマス」
マルル「食事も一緒だ! 美味い店たくさん回ろう!」
宿儺 「ミナサマノ奢リナラ是非」
真剣 「待て待て待て、あんた今後ずっと棒読み敬語でゴリ押そうと思ってんのか」
宿儺 「ソウデスガナニカ」
後ろで吹き出す虎杖 - 69【終章】426/07/09(木) 21:13:10
虎杖「学長は? 保護者として、一応挨拶しとかんと」
宮國「必要ないですよ、先生」
わざわざ出迎えに出てきた宮國
宮國「今日は東堂師匠と、宿儺くんの件で総監部へ“殴り込み”に向かわれましたよ。私が居たら手引きしたと疑われかねないのでね、緊急で学長代理を預かっています。現場は宇佐美に丸投げです。彼には先に胃薬を差し入れておきました」
虎杖「えぇ、まだ揉めてたの……しかも東堂付きって。絶対荒れるじゃん。宇佐美も総監部もお気の毒に……」
宮國「そりゃあ? 現代唯一の特級呪術師様が? なんか普通に死にかけて? 復活したら今度は“一家総出で高専預かりになりたい”なんて追加のワガママ言い始めたら? 誰でも苦虫噛み潰しますよねぇ?」
虎杖「アッハイサーセン」
宮國に詰められて頭掻く虎杖。大家さん思い出す詰め方で子供二人はちょっと感傷 - 70【終章】526/07/09(木) 21:20:21
真剣 「どっちが“上”か分かんねーな、これ」
クロス「虎杖悠仁が若く見えることが原因だろう」
マルル「最長老のカリヤンが認めた彼を言い負かしてしまうなんて、宮國は凄いな~」
憂花 「カリヤンのその話は知らないんだけど? 詳しく!」
それぞれ任務があるから、と先に表へ向かい出す四人
五条が「ぅーに、ちはぅ」と両手を挙げて、虎杖と宮國の会話を止めさせる
宿儺を見て、思い出したように袖を探る宮國。一枚ものを差し出す
宮國 「はい、君が欲しがっていた、形のある学生証」
虎杖 「え、カード型?」
宮國から受け取った学生証を、宿儺の横から覗き込む虎杖。しばらくじっと見て、笑う
虎杖 「俺らの時代と同じタイプだ」
五条 「ぉぁち」
宿儺 「身分証明証として必要なのだろう。だが、形のない物は好かん」
受け取った学生証の角丸を撫でながら、結構嬉しそうな宿儺 - 71【終章】626/07/09(木) 21:28:05
宮國「年齢的には一番下だけれど、“先輩”勢はなかなか我の強い子達だから……彼らをよろしく頼むよ」
宿儺「大きな子供の守りをしろと」
宮國「君には『歴史』というアドバンテージがあるからね。あの子達を強くする知識を、どうか授けてやってはくれないだろうか」
虎杖「言語化上手な宿儺なら大丈夫だって。……なら、俺がやれ? ほら、俺は、あれよ、人には向き不向きってのがあってさ、」
溜め息を吐いて、特級と一級の二人に応じてやる宿儺
宮國「私からの用はこれだけ。では、入校後初めての任務、行ってらっしゃい」
朗らかな笑顔で手を振る宮國。虎杖に促されて、宿儺も校外へ。早速呪詛師の捜索任務となる
門戸出る前、京都校の校舎振り返る宿儺。少し先で気付いて停まる虎杖
宿儺「今日からここが、我らの居場所に加わるのだな」
虎杖「そ。東京で呪霊が涌く限り、俺は席空けること多いけど……仲間が増えたから、心配ないよな?」
宿儺「無論だ」
五条「ぬぁい!」
敷地の外で「おーい」と手を振る者達に応じるように、宿儺は歩を進める - 72【終章】726/07/09(木) 21:34:40
宿儺「悠仁」
虎杖「っっおう」
宿儺「早く慣れろ。そして、帰ったら、飯はまた、サーモンサンドが食いたい」
虎杖「……よっしゃ! ジジイに任せなさい!」
宿儺「今度はパニーニで」
虎杖「急に作る難易度上げるのやめて!? チャパタから作れってことかソレ?!」
宿儺「応」
虎杖「鬼ぃ!」
五条「んふふふ!」
寮への引越し作業の続きをする虎杖と五条に手振りで見送られ、補助監督の車に乗り込む
補監「それでは出発しま……あれ、初めて見る顔ですね。君は?」
後部座席振り返る補監に尋ねられて、一瞬止まる宿儺
先に乗り込んでいた微笑みクロスに肘で軽く突かれ、奥の憂花にウインクとサムズアップを送られて、口角を上げる
宿儺「呪術高専一年、四級呪術師、虎杖宿儺だ。以後、世話になる」
―― END! - 73スレ主 後書き26/07/09(木) 21:44:02
私は去る鳥ではないので水場汚しまくっていきます。自重という言葉は蹴飛ばして参る
終わったー! 終章を書きたかったがために展開したスレッドでした
宿儺はこれで晴れて“虎杖”さんです。悠仁さんにツンデレやって頂きます
五条は成長したら追々五条家に戻りますが、たぶん虎杖さん家に居座る時間のが多いのではないでしょかね。それこそ舌が悠仁(と料理の特訓する宿儺)の味に慣れちゃって、「ごーはーんー!」と乗り込むのが日常に
血縁関係一切なくても名称は『家族』です。絆はそうそう切れません。あら素敵
他スレにて三次創作ssで勝手に練習させて頂いている中で、「そういえば、スレッドはたくさんあるけど、この設定でのssスレって見たこと無いな?」と到りまして。自作することにしました
お付き合いくださった方にお楽しみ頂けていたら嬉しいです
え、どんな三次創作してたって? 一部でエッッなのも書いてたので、ちょっと紹介は無理かなー。「このスレのこれ、スレ主の?」とか訊かれたらお答えはします
しかしエプロンボーイを当てられるとは思わなかった……
没文とか残念な後日談ssとかはまた後日に! ありがとうございました! - 74二次元好きの匿名さん26/07/09(木) 21:46:49
このレスは削除されています
- 75スレ主 後書き226/07/09(木) 22:25:19
誤字ってるぅ!投稿やり直し!
以下、イメソンとか、歌詞勝手に引用とか並べておきます。良かったら聴いてみてね!
【作品全体通してのイメソン】
みみめめMIMI/瞬間リアリティ
少女終末旅行/雨だれの歌
イヤホンズ/ヨロコビノウタ
【作中で歌詞引用したりイメソンにしてたり】
ZABADAK/満ち潮の夜、夢を見る方法、遠い音楽、Psi-trailing、
夜の彷徨(さまよい)、光の人、Tin Waltz
Lumino-scope/そうであるように、空のなまえ
幽閉サテライト/三千世界
苺坊主/東方蒼神縁起
ケダマ/空はくるくる
ZAQ/ソラノネ
- 76二次元好きの匿名さん26/07/10(金) 06:42:48
完結おめでとうありがとう
虎杖達と居ればこの宿儺は呪術師としてまっとうに生きていけそうだな
ほんと生まれが違ったらこうも違うってのを実感させられる話だった
オマケも期待 - 77二次元好きの匿名さん26/07/10(金) 08:36:50
- 78二次元好きの匿名さん26/07/10(金) 10:39:53
いつの間にか終わってた・・・!
そしてオマケ約束されてる!
エタるスレ多いけどそう考えるとここのスレ主サービス凄いな - 79二次元好きの匿名さん26/07/10(金) 13:37:37
完結おめでとうございます
なかなかない設定のssだったので面白かったです
おまけも楽しみにしております - 80二次元好きの匿名さん26/07/10(金) 13:46:41
完結おめでとう&お疲れ様でした!!
緻密な設定と素敵なストーリーと明快な文脈と驚愕の速筆に感服しつつ最後まで楽しませて頂いたこと、イチ宿虎ファンとしてブクマ不可避なSSスレに立ち会えたことに深く感謝御礼申し上げます
ありがとうございました
次回作も楽しみにしております - 81二次元好きの匿名さん26/07/10(金) 17:23:17
完読ありがとうお疲れ様です!
本編でも宿儺が育つ環境云々を匂わせるような事言ってたので、「では良い環境に投げ入れ堂されてください宿儺様!」という具合です
スレ画を改造するのは1スレ目を作った時点で考えていて、バランス調整しました
無事完走していただけたようで何よりです、ありがとうございます!
メインは終わってしまいましたが、オマケは少し続くんじゃ
自分でスレッド立ち上げるなら絶対走り切りたい!と思い展開書いてました
ありがとうございます!
誰もが一度は考えた設定と思うんですが(他キャラだと転生設定はそこそこあるようですけど)、15歳宿儺のssは無さそうでしたので、「ならば隙アリお先に失礼!」と書き上げちゃいました
ありがとうございます! ブクマまで、感謝!
PCのテキストメモに第三章+終章まで書き上げて、スレッド立ててからはコピペで本文アップしてました
ので、実は大して速筆ではなかったりします…
何度も修正削除しつつ、ハピエンに仕上げられたので個人的に満足してます
- 82スレ主26/07/10(金) 20:24:13
- 83【完結後オマケ1‐1】なまえ26/07/10(金) 20:27:29
悠仁。悠仁。悠仁。悠仁? 悠仁?? ……はぁーーー……小僧!
「ハイ」
「貴様……」
高専の男子寮に入って一週間。今日は憂花に紹介された栄養教諭の給食が出ると聞きつけ、宿儺は虎杖の部屋の戸を叩いた。名を呼んで、呼んで、呼び続けて。最終的に老兵は“いつもの”呼びかけで漸く、気まずそうな顔を覗かせた。
上半身総てを使って呆れる宿儺に、後頭部を掻きながら虎杖は、「やっぱ難しいって」と目線を泳がせた。
「何かさ……お前に名前呼ばれると、違和感っていうか……そわそわする」
共寝を解消してからここしばらく、虎杖の、宿儺に対する反応は微妙である。宿儺自身も少々寝心地悪いとは思っているが、いつか来る巣立ちも考慮し、努力しているというのに。
壁をぶち抜き別室を同室に強制改造して、更に五条も再び招き入れて、擬似家族を再開させるべきか。子供の身ながら宿儺は、はっきりしない保護者に代わって事を成そうと、頭の片隅で考え始めた。 - 84【完結後オマケ1‐2】なまえ26/07/10(金) 20:30:37
「本当にいい加減、慣れて貰わんとだな……」
「わぁーってる! 歳とか、世間様向けの立場とか考えたら、切り替えてくれた宿儺のが正解って、解ってるんだけど!」
両手で側頭部を抱えて天井を向く虎杖。
虎杖が頭を抱える気持ちは、宿儺の側も解っているので、強く責められない。
「案ずるな、俺もだ」
「……そうなの?」
「“実家”付近を偶然歩いていた時、元の名で呼ばれて、上手く反応を返すことが出来なかった」
かつて保護した老人達に拝まれながら去る際、元の名で呼ばれて、間を空けてしまったことを悔いる。声をかけてくれた老父には申し訳ないことをしたと、俯く。
その時の同行者は真剣だったが、彼の機転で宿儺は「心中のショックで記憶が飛んでいて朧気」と、元ご近所さん達に理解して貰えた。一人ではきっとにっちもさっちも行かなかっただろう、と自己分析をしている。
「だが、まぁ、慣れる他無いならば、耳に馴染むまで繰り返すのみであろう。真剣には相談済みだ。その内、他の連中にも伝わる」
「はー……宿儺は真面目ね」 - 85【完結後オマケ1‐3】なまえ26/07/10(金) 20:34:14
「という訳で、保護者である貴様にも共に成長して貰わねばならん」
「どゆ訳?」
急に現実に引き戻された虎杖には応えず、宿儺は息を吸った。
「悠仁」
「え」
「悠仁」
「ちょ」
「悠仁」
「急に?!」
「悠仁」
「こわいこわいこわい」
「悠仁悠仁悠仁」
「わかった! わかったから!」
「悠仁悠仁悠仁悠仁悠仁(以下略)」
轟沈した虎杖は、昼食を食べることは叶わず、夕飯まで腹を鳴らすこととなったのである。
なお、虎杖の分まで宿儺(と真剣とマルル)が美味しく頂きました。満腹そうです良かったね♪ - 86スレ主26/07/10(金) 23:50:18
完成し次第、オマケ2も出したいところ
しかし文章でロ.リばばあは表現できるのか…?
のじゃロ.リは安直過ぎるから避けたい… - 87二次元好きの匿名さん26/07/11(土) 07:15:47
保守
- 88【完結後オマケ2】第四章没文26/07/11(土) 14:24:49
書いてたら「何か違う……」となって、第四章冒頭から読み返して、全文書き直しました際の残骸です
本来のオマケ2が完成しないので、場繋ぎで恥晒し!
NGワードが含まれて投稿規制となりまして、Writening利用です
【第四章】33~36(2スレ目21~24)の没文【完結後オマケ2】 | Writening五条「ぅーに! おぁあし、しゅう! ぁんと、おのい、いうの! しゅうぁも、おぁあし、しゅふの!」 釘崎「あんたと宿儺とでちゃんと話せって怒ってんじゃない。赤ちゃんに何やらせてんのよ、バカども」 …writening.net没のまま続けてたらバドエン行きで終章まで文も絵も書き直しするハメになってたよ……危なかった
- 89二次元好きの匿名さん26/07/11(土) 17:06:35
- 90【完結後オマケ3‐1】五条悟が26/07/11(土) 20:40:36
※オリキャラ警報発令※
学長「あっはっはっはっはっひぅっぷっくすすすすすす」
釘崎「いや笑い事じゃないわよ、どうすんのよコレ」
学長「ぅいっひっひっひっひ、いや申し訳ない、んふふふふぃひひひひ」
宿儺「酒でも呑んだか?」
釘崎「いやこの人これがデフォ」
宿儺「何故呪術師は奇人が集まるのだ」
釘崎「奇人最前列で足組み踏ん反り返ってた奴が言うな」
宿儺「見た目だけだったはずだが?」
釘崎「普通は興味本位でカニバったり呪物になったり器の身体でひゃっはーしないのよ」
虎杖「いやあの本当済みませんマジ済みませんかなり本気でどうしようとか別の住処探さなきゃとか考えてますハイ」
宿儺「そうなったら俺もついていくぞ」
虎杖「そうねでもそうなったら本当どうしようね総監部見逃してくれないよねどうしようね?」
釘崎「落ち着けアホ虎。あんたがやらかした訳じゃないでしょ」
虎杖「でも今の保護者は俺ですし」 - 91【完結後オマケ3‐2】五条悟が26/07/11(土) 20:52:44
五条(どやぁ)
釘崎「あんたは何ドヤ顔してんのよ! やらかしやがったの自覚してるの? 反省しろ!」
宿儺「“良いコトをした”とキメ顔しているコレが反省などするのか?」
学長「えあはははははははは!」
釘崎「いい加減笑い止めろよロ.リばばあ」
学長「さて、悠仁さんと宿儺さんの部屋の境目半分がこうして吹っ飛んだわけですが」
釘崎「うわぁ急にスンとなるな!」
学長「見事に円形となっておりますな」
虎杖「済みません済みません」
学長「気安く行き来するためのドアはホ○ット庄のあの扉でよかですか?」
宿儺「このミテクレ幼.女もなかなかぶっとんでおるぞ」
釘崎「あんたの口から幼.女なんて単語が出てくるとは思ってもなかったわ」
宿儺「俺自身、壁をぶち抜き別室を同室に強制改造でもしてやろうとは思ったが、さすがに踏み止まったぞ?」(完結後オマケ1-1参照)
釘崎「未遂犯もいんのかよ!」
五条「いっひょん、ねう! いっひょりゃにゃきゃ、らえ!」
釘崎「子供か! 子供だったわ!」
五条「しゅうぁのりゃっこ、しゅき! にゅくにゅく、しゅりゅ!」
宿儺「よーーーしよしよしよし」
釘崎「しっかり絆されて抱き上げてんじゃないわよ。あんたらお互い穀しあったの覚えてる?」 - 92【完結後オマケ3‐3】五条悟が26/07/11(土) 21:10:39
- 93スレ主26/07/11(土) 23:05:52
オマケ4は明日出します ノシ
うーん、しかしNGワードが解らない…… - 94二次元好きの匿名さん26/07/12(日) 08:11:09
朝保守
- 95二次元好きの匿名さん26/07/12(日) 08:11:54
- 96スレ主26/07/12(日) 14:38:14
- 97【完結後4‐1】応急看護26/07/12(日) 14:40:29
※一部が1スレ目165、当スレ>>55、>>62と地続きです※
虎杖「宿儺、ちょっと」
一冊の厚い本を片手に、虎杖は起き出した少年を呼びつける。空腹の赤子を抱えた宿儺が卓に着くなり、彼は開かれたページを見るよう示された
宿儺「応急看護」
虎杖「そ。現代医療における鼻血の正しい止め方な。このあいだの今後を考えて、覚えておいてほしい」
五条と『特訓』をした日のことを出されて、二人して酸っぱい表情になる
虎杖「この前の寝っ転がりは、半分正解で半分ハズレでした。仰向けじゃなかったのはOK。でも横向きの時は枕とか腕敷くとかで、頭の位置高くしないと駄目」
宿儺「……誤嚥や嘔吐で窒息の可能性」
虎杖「出来ればうつむき加減で、大人しく座ってて欲しかったけど、疲れてただろうしソコは目を瞑る」
宿儺「以後、気をつける」
虎杖「そうして」
- 98【完結後4‐2】応急看護26/07/12(日) 14:43:00
次に虎杖の手で開かれたページは、緊急時の蘇生術だった
宿儺「反転術式ではいかんのか?」
虎杖「全員が全員、術式を受け入れてくれるとは限らない」
宿儺「……なるほど、無い話ではないな」
心臓マッサージと人工呼吸についての、文と図説が載っていた
虎杖「AEDっていう、電気ショックで心臓を正常に戻す医療機器を使うだけでも、過去、“服を無理矢理脱がされた”って揉めた例もあったのよ。マッサージも人工呼吸も、異性だったらなおさら気遣わないといけない」
宿儺「命を救われたからこそケチをつけられる、とは考えんのか」
虎杖「みんながみんな、お前みたいに割り切れるわけじゃないからなぁ」
救急セットを持ち出した虎杖は、包装を解かないまま、器具を見せる
虎杖「人工呼吸用のマウスピース。直接接触による感染症リスクとか、呼気の逆流を防ぐ仕組みになってる。梅毒やクラミジア、ヘルペス、子供相手なら手足口病とか風邪ウイルスにならないための、大事な道具です」
宿儺「開けてみても?」
虎杖「いいよ」
シートを広げて、卓の上に置く。顔面に装着したソレで気道確保をする様を想像し、宿儺は「便利なものだな」と感心した
(※もうちょっと続くんじゃ※) - 99【完結後4‐3】応急看護26/07/12(日) 21:32:49
虎杖「これも、異性相手の時は特に、気を使ってほしいかな」
皆まで言わずとも、宿儺にも理解できた
宿儺「呪術師として動く上で、一つくらいは携帯しておいたほうがよいか」
虎杖「そうね。俺は持ち歩いてる。何もなかったら、使わなかったね良かったね、で済ませられるし」
人を助けるための手段は、いくつでも持っておけばいい。虎杖の視野は、訣別したあの日より更に、広く深くなっていた
虎杖の背を追いながら、宿儺は己の行動を今一度振り返り、眉間に皺を寄せる
宿儺「……悪かったな」
虎杖「ん? どったの、急に」
五条抱き上げた状態の虎杖が振り返った。目線だけ下に向け、気まずそうにボソボソ喋る宿儺
宿儺「マウスピースを、持っていたのに、使わなかった」
虎杖「あー、緊急だとつい忘れちゃうよな~」 - 100【完結後4‐4】応急看護26/07/12(日) 21:38:15
からから笑った虎杖、反転、目を剥き宿儺の肩を片手で掴む
虎杖「何ともないか!? 全身重い風邪みたいにだるいとか! 気持ち悪いとか!」
宿儺「っ女医に反転術式をかけられたし、自分でも廻しておいたから、特に問題は……」
虎杖「……よかったー!」
目を丸くする五条に服を引っ張られ、脱力した虎杖は佇まいを正す
虎杖「呪胎九相図(きょうだい)を喰った話はしたよな」
宿儺「初日に」
虎杖「俺の血、今、猛毒なんだよ」
苦い顔の老兵、続ける
虎杖「最近、汗とか唾液とか、血から変換される体液にも滲み出始めてるっぽくて」
宿儺「……現在の俺は、普通の人間だから、負けると」
虎杖「悪いことになってないなら、いいんだ。今後気をつければいいから」
曖昧に笑う保護者へくっつく子供二人の背をそれぞれ撫でる虎杖。もっと早くに言っておけば良かったな、と呟くも、宿儺も五条も応答はしなかった - 101スレ主26/07/12(日) 23:02:49
明日はオマケ5として、第二章の没文出しです ノシ
ダイスさんに選んでもらえなかった文の供養じゃ~ - 102スレ主26/07/13(月) 07:48:05
本日も出勤時間大幅繰上げ……本日も出勤時間大幅繰上げ……!
オマケ5は、第二章で転身呪霊になった準一級呪術師との食い倒れ没文
ちなみに第二章は1スレ目の37~99になります - 103【オマケ5】第二章没文1‐126/07/13(月) 07:49:11
※オリキャラ警報発令※
終点。駅構内を抜け、すぐ正面の横断歩道で信号を待つ虎杖と宿儺
宿儺「……小僧」
虎杖「ああ、何か、“居る”な」
大家の案内に書かれた大橋。近付くにつれ、異様な“モノ”を二人は感じ取る
大橋の真ん中。川に向かって西側、解説石碑が備えられた場に、モジャモジャ頭の長身痩躯が立っていた
??「やぁ。特級さん」
笑顔を貼り付け警戒する二人に手を挙げてくる男。大家の紹介は女性だったはずだが……
??「顔の情報は伝わってなかったかな? 尾野石 雄介(おのいし ゆうすけ)。準一級させてもらってるよ」 - 104二次元好きの匿名さん26/07/13(月) 10:19:42
一気読みしちゃった
原作+モジュロ+オリキャラがいいかんじに混ざって面白かった
このスレもっと早く知りたかったな・・ - 105スレ主26/07/13(月) 15:58:52
- 106【オマケ5】第二章没文1‐226/07/13(月) 16:00:58
呪詛師に転換しそうな当人が現れた。衣嚢に入れた手を拳にした宿儺。しかし男に気付かれる
尾野石「俺についてどういう説明をされてるかは知らないけども、敵対する気はないよ~。俺自身、虎杖さんにお願いしたい立場でもあるからね」
虎杖 「……お願い?」
尾野石「うん。……でもまぁ、それは後でもいいかな。今はこの地の名物を楽しんで欲しいって思って、参上したよ~」
両手を顔の高さに挙げて振る尾野石。ゆるふわにこにこ笑顔に裏は無い
宿儺 「名物……」
尾野石「胃袋に余裕はありますか? 俺のオススメおやつを知ってほしいな~って」
つまり土産の紹介を準一級呪術師自らするようだ
相手の目的を図りかねる二人は、大人しくついていくことにした。ちなみに荷物は背負ったままである - 107二次元好きの匿名さん26/07/13(月) 16:05:35
このレスは削除されています
- 108【オマケ5】第二章没文1‐326/07/13(月) 16:13:00
文中に誤字発見! やり直し!
----------------------
1.
尾野石「一番近場のこれはやっぱり外せないよね~。『味よし』の横綱まんじゅう! あんこは紅と白。二種類ならどっちも食べなきゃ損でしょ~」
虎杖 「焼きたてもっちもち! これ俺好きだわ!」
宿儺 「白は手亡豆か。面白い食感だな」
材料費値上げの波に逆らえずワンコインではなくなったけど、と寂しそうな尾野石。しかし味はほぼ変わらず受け継がれているとの説明
150円ならかなり良心的では、という無粋な発言はない
2.
地元郵便局本店近くへ移動する
尾野石「150年近く続く超老舗! 和菓子店『鶴聲庵』! 看板商品の千本桜と、こっちは俺のいちおし、花の雫~」
宿儺 「ほぉ、糖蜜の淡い甘さと、求肥の柔らかい食感に、混じる梅肉のパンチが面白い」
虎杖 「花の雫も茶請けに丁度良いな」
尾野石「桜の季節になるとどっちも早々に無くなるよ。城跡の天辺からピンクの絨毯見に来るついでに、機会があれば是非~」
虎杖 「ただし店は見つけづらい入りづらい」
尾野石「そうなの~! もっと知ってもらいたい!」
- 109【オマケ5】第二章没文1‐426/07/13(月) 19:58:56
3.
尾野石の自家用車で足を伸ばして、中国縦貫自動車道近くの店舗へ
虎杖 「これは俺も知ってる! ほら宿儺、これが北天まんじゅう! 無限に食える美味いやつ!」
宿儺 「ぺったんこだな」
虎杖 「可愛い言い方するなぁ……」
尾野石「創業者が跡継ぎが居ないからって、一度閉店したんだけど、レシピを譲ってもらった『くらや』が再開したよ~。ここでしか手に入らないおまんじゅうです」
虎杖 「賞味期限が二、三日しかないんだよなぁ……買えるだけ買いたいんけど」
尾野石「冷凍しておくと、もう少し長く楽しめるよ~」
虎杖 「その手があったか!」
宿儺 「だからと言って買占めはどうかと思うぞ……ほぅれ、後ろの待ち人がしょんぼりと」
虎杖 「あああああ、すんませんっ!」
4.
通りを進んだ先の地元スーパー、銘菓品取り扱いカウンターにて
尾野石「各店舗に行くより、まとめて買えるところがいいよね。あっちゃこっちゃ移動するより良いかなって」
宿儺 「距離があるのか」
虎杖 「で、オススメは」
尾野石「まずは『京御門』の桐襲(きりがさね)。柚子香る白あんのしっとりまんじゅう。一口サイズで食べやすいし、この辺りではお彼岸やお盆のお供えでもよく使われてるね。んーでも、最近は冷菓のほうが売れてるみたい。竹筒入りの水羊羹は夏限定だったかな」
虎杖 「こっちの最中、一つに三つの味?」
尾野石「『大文字』の美作守(くにまもり)だね。創業者が三葉葵に雪月花の風情をあらわした、柚子あん、挽茶あん、小倉あん。最中も専門職人が一枚ずつ焼き上げた、こだわりの品だよ~」
宿儺 「こちらの店は、栗や芋の菓子もあるのだな」
尾野石「若い人向けだね~。最中苦手な人向けに良いかんじ」 - 110【オマケ5】第二章没文1‐526/07/13(月) 20:46:02
5.
虎杖 「『くらや』だ!」
尾野石「ご存知だった」
虎杖 「B○zの主に歌う方のお兄さんが店長やってた和菓子屋!」
宿儺 「(ボソッ)ウ、ル、ト、ラ、ソウッ」
二人 「「Hay!」」
虎杖 「っ宿儺ぁー!」
尾野石「あー俺も釣られたー!」
宿儺 「楽しそうで何よりだ」
尾野石「定番はいちまかな。戦後から100年近く売れ続けてる、伝統銘菓だよ~。名前の由来は、包装紙に描いてる市松人形を“いちまさん”って呼んでたところから。この地域の人たちは、名前プラスさん呼びが多いね。神社なら高野さん、大隅さん、徳守さんって名前にさん付けだし、住職さんなら大体“お寺さん”って具合で」
宿儺 「見たところ、粒あんだが、まんじゅうではないな。これは……ブッセ?」
尾野石「一般的なビスキュイ生地じゃなくて、カステラ生地だよ~。ザラメの食感が楽しい」
虎杖 「ちょ、これ見て」
宿儺 「……鮎だな」
尾野石「こしあんを羽二重餅でくるんで、麩種っていう最中の皮ではさんだ、加茂川鮎。夏銘菓だよ~。常温で15日くらいは大丈夫だから、お盆のお供えに最適」
尾野石「ここも若い人向けのお菓子に力入れてるね~。ワッフルはすぐ売り切れちゃうから、最近は俺も食べてないなぁ。あ、カフェオレ大福も人気あるよ。和菓子でアイス!を目指した、オシャレな夏の定番」
虎杖 「賞費期限が短いのが難点かー」
尾野石「その日の内に食べるなら冷蔵庫で保存も出来るけどね~」 - 111【オマケ5】第二章没文1‐626/07/13(月) 21:32:25
NGワードがどれか判らないので没文1-6だけWritening利用です
【オマケ5】第二章没文1‐6 | Writening虎杖 「土産候補がたくさんありすぎて絞りきれーん!」 宿儺 「北天まんじゅうとカフェオレ大福は期限的に無理だろう」 尾野石「俺的には無難に桐襲といちまがオススメかな~。ネタに走るなら加茂川鮎一択」…writening.net呪術にほぼほぼ関係ないじゃあないか!!
ただの銘菓紹介になったと書いてから気付いて、没に
書いてる人はアイス最中以外の最中が苦手なので、美作守は未だに食べたことありません
- 112スレ主26/07/13(月) 23:11:02
明日はオマケ6いけそう……いけそう?
- 113二次元好きの匿名さん26/07/14(火) 07:50:32
- 114スレ主26/07/14(火) 09:15:56
- 115スレ主26/07/14(火) 09:18:38
オマケ6いきまーす
本筋完結後のつもりですが、過去回想から入ります - 116【オマケ6‐1】領域26/07/14(火) 09:20:35
虎杖が落ちた先は、牛の骨と、血のような水が拡がるばかりの、物寒い場だった。
「っってえ~~~~!」
背中と腰を擦りながら立ち上がる少年が、視線を感じて見上げた先。空間の主は少年と同じく、酷く驚いていた。
「呼んでもおらんのに、勝手に入って来るな、小僧」
「来たくて来たんじゃねーよ!」
いつもの小馬鹿にした物言いではなく、純粋に咎める音色に、つい言い返した虎杖も鳴りを潜める。
「お前が呼んだわけじゃないのか」
構えを解いて、天井近くを見上げれば、両面宿儺は人差し指の背を下唇に押し当てて、目線を落としていた。
「どういう現象だ……?」 - 117【オマケ6‐2】領域26/07/14(火) 15:00:01
顎の手を即座に横に振り、『解』で虎杖を斬る。水に落ち沈む頭部と、横転する制服姿を見送り、
「「!?」」
同時に息を飲んだ。
直立したままの虎杖は斬られたはずの首の傷を探す一方、宿儺は解いた手を再び顎にやった。
「……どういう現象だ?」
睨み上げる少年を真っ直ぐ見下ろして、場の主は尋ねる。
「貴様、『俺』以外には、何も喰ろうてはおるまいな?」
指のことと気付き、眉間の皺を濃くした虎杖、「誰が好き好んで喰うかよ」と吐き棄てる。
「そうであろう。……どういうことだ?」 - 118【オマケ6‐3】領域26/07/14(火) 15:23:38
牛骨の山から下り、眼だけで追ってくる虎杖を無視した宿儺は、少年の周りを一巡し、更に首を傾げる。
「……ふむ、確かに、何も無いな?」
「だから、そう言っただろ」
「貴様の食に関する事柄など、信用ならん。己の腹を過信して、便所を探す破目になったのはいつだったか」
「やーめーろー! その話は駄目ー! 恥ずー!」
他に聞く者などいないのに、耳を塞いだ虎杖は赤面しながら喚いた。少年の反応を無視し続ける宿儺に、仮説が生まれる。
「食品はもとより、呪物喰いでもないなら……術式、か?」
「……え? 術式かかってたなら、五条先生が気付いたはずだけど? さっきまで一緒に居たけど、何も言わなかったぞ?」
「知っておる。“見て”いたからな」
確かに件の現代最強も、虎杖と学友のようにじゃれ合ったのち、いつものように任務へ出かけて行った。何かしらを感じ取ったならば、必ず少年を詰めていたに違いない。 - 119【オマケ6‐4】領域26/07/14(火) 19:50:27
「五条悟が去った後、貴様は何をしていた」
「煎餅砕きながら、映画の続き……」
彼の言う煎餅は、最近買い溜めた割れ煎のことである。虎杖の中から買い物をする様子を見ていた宿儺も、それについては問題外と捨て置く。
「では、銀幕作品であろうな。観た者へ効果を及ぼすならば、手段を問わん術師も居るには居る」
「えー?! あの映画、まだ途中だったのに」
「内容か、もしくは映像媒体かは、己が表へ戻り呪力を確かめるか、五条悟が戻り次第気付くことを祈る他に、知りようがないな」
丁寧な見解で説く宿儺の考察を聞き、少年は肩を落とした。
「くっそー、じゃあ俺、このまま、こーんな暗いとこで、何かしらアクション起こるの待たなきゃなんねーの?」
頭を掻く虎杖を一瞥してから、宿儺は牛骨の最下層に腰かける。 - 120【オマケ6‐5】領域26/07/14(火) 20:05:31
「暇ならば、明けが来るまで待つがいい。五条悟か、『窓』の男が気付くのを祈るのだな。俺からは何もせん。好きに寛げ」
「つっても、骨と水くらいしかねーじゃん……」
一帯を見渡した虎杖が、不服を申し立てる。しかし宿儺がこの領域を崩すことはないだろう。
鼻で嗤う場の主に、若い彼が腹を立てるのは、積み重ねた敵対感情により当然の結果だった。
「んもー! じゃあ寝る! 邪魔すんなよ!」
宣言するなり、水の上に寝転がった虎杖は、即座に寝息を立て始めた。
「……気楽なものだ」
彼をどうしようか頭を痛めて、宿儺は溜め息を吐く。あまりにも真っ直ぐな少年が、己を話し相手に選ばないことなど、分かりきってはいたが。
「……手は、出さん」
一応、こちらも宣言しておき、座したままの宿儺はただただ、無心な寝顔を見下ろすのだった。 - 121【オマケ6‐6】領域26/07/14(火) 20:23:47
.
「……あのあと結局、五条先生に直接脳に呪力叩きつけて貰ってようやく、起きたんだよなぁ」
「いつまで寝続けるのか、時間を数えておったのだがなぁ」
並んで座ったベンチはかつて、離別を認めるために歩き始めた、駅のホーム。虎杖の持つ記憶の北上駅そのものが、二人の眼前に広がっていた。
列車の来ない線路の静寂。しんしんと降る雪。寒風吹きすさぶ冬景色。
閉じ込めるつもりだった呪詛師の姿はなく、虎杖の領域に巻き込まれた十五歳宿儺は、
「どうして使わずともよい領域展開を使ったド阿呆ぉ!」
「ちょっとした出来心ですすんません!」
老兵の襟首を両手で掴み上げ、強く揺さぶりながら、若干泣きが入っている。これで戻れなかったらどうしてくれる、とかなり必死である。
「だって人生云回目の領域展開よ! 安定する訳がないじゃんか!」
「ならば使わなければよかろう! 五条悟を置き去りにしてしまったではないか!」
「俺もお前や先生みたいに好き勝手に使いたかったの!」
「独りのっ! 時にっ! やれーーー!」
「こうなったら二度目の岩手観光しましょうねえ!」
「もうザリガニは要らん!」
「行くぞ宿儺ぁ!」
「帰ったら覚えておけよ悠仁いいいいい!!!」 - 122【オマケ6‐7】領域26/07/14(火) 21:03:12
「ぅーーーーにぃーーーー! しゅーーーーーあーーーーー!」
黒く巨大な結界の前で泣き叫ぶ赤ん坊を、腕に収めたまま憂花は、酸っぱい顔で半円を見上げた。
実物を直接見るのは初めてのそれが、死を覚悟した『あの日』ダブラが見せたものとは異なるものだと、はっきり認めた。
「これが……」
領域展開。呪術戦の頂点。自分達の代の呪術師ではきっと到れない、極致。
虎杖悠仁の領域展開については、他の者の記録にはない現象が起こる、としか情報がない。当人ですら、「やったら何かできちゃった」と困り眉で頭を掻くので、もし侵入したならば、己がどうなるかは未知数だ。
おいおい泣き続ける五条のためにも、早く『家族』には出てきて頂きたいのだが。人目があるために術式は使えず、憂花には何も出来ない状況だった。
うーん、と天を見上げた憂花。その視界を埋めたのは、自分を見下ろす前述のデスクンテ族だった。
「ダブラさん?!」
「妙なものが現れた、とマルルが騒いでいたが、これか」
結界を見つめて、ダブラは感嘆の息を吐いた。自分が使えるようになった結界とは異なる性質のそれを、他人が使えることに感動している。
そうだ、ダブラも領域展開が使える。対抗する領域の展開で、虎杖の領域を壊せるのではないか。
「ダブラさん! この子のためにも、お願いします!」
「?」
共生へ進んで以来柔らかくなった表情の男は、涙止まらぬ赤ん坊と、抱える必死な憂花を交互に見て、首を傾げた。 - 123二次元好きの匿名さん26/07/14(火) 22:09:51
ダブラも出た!って領域ぶつけるの?!大丈夫?!
オマケめちゃ楽しいです
出てくる話がどれも厳しくも優しいのがリアルで - 124二次元好きの匿名さん26/07/14(火) 23:58:28
オマケが・・・オマケが長い・・・!(歓喜)
こんな良質なssをぽんぽん書けるの羨ましい・・・! - 125スレ主26/07/15(水) 09:18:26
- 126二次元好きの匿名さん26/07/15(水) 15:00:28
このレスは削除されています
- 127スレ主26/07/15(水) 15:02:31
>>126 なぜか投稿ミスしちゃうなぁ…
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虎杖宿儺
dice1d12=12 (12)
dice1d30=26 (26)
転生五条
dice1d12=1 (1)
dice1d30=8 (8)
- 128スレ主26/07/15(水) 15:10:39
転生二人の誕生日は近い、と φ(..)メモメモ
どちらも冬生まれの冬春育ちか…暑いの苦手ネタいけるかも?(オマケ7まだ書けてない) - 129【オマケ7‐1】あつがなつい26/07/15(水) 19:48:48
子供二人が溶けている。虎杖の第一感想はソレだった。
東京出張から帰宅の、七月後半。夕方にはまだ早い十五時。窓は網戸。カーテンを揺らすそよ風。心地よい空間であるはずの男子寮の改造自室で、宿儺と五条が揃って、長椅子の上でぐったりしていた。
「……どったの、二人とも」
任務がバラシになって宿儺が自室に戻った話は、共に往くはずだった真剣から聞いていたので、真っ直ぐ戻ってきたのだが。
土産の水羊羹をナイロン製のマイバッグから取り出して見せると、顔だけ向けた宿儺が超高速で眼前に立ち、羊羹二つを取って食器棚を開け、スプーンを二本出した。腕立て伏せの勢いで上半身を起こした五条の輝く瞳を一身に受け宿儺は、蓋を剥がし匙で掬い上げて、幼子の口元へ持っていく。ちゅるっと吸い込まれた羊羹が、小さな舌の上で溶けて、喉へ流れていった。
「はえーよ」とツッコみながら、残りのひとつを出し、卓に置いて、袋を畳む虎杖。小さく折り畳んで腰ポーチの中にしまう頃には、宿儺の羊羹も少年の胃に収まりきっていた。
「はえーよ」
「馳走になった」
「あいあお!」
「どーいたしまして」
元気な声二つに応じてから、虎杖も匙を取り、自身の羊羹を開ける。 - 130【オマケ7‐2】あつがなつい26/07/15(水) 19:55:37
「で? なんれ、ふぉけふぇふぁの?」
ようやく半分食べてから、老兵が茶を啜る少年へ尋ねる。
「あつがなつい」
「なんて?」
「……もう言わん」
「恥ずかしいなら最初から言いなさんなや……」
瞬間耳まで赤くした宿儺に、吹き出しかけた羊羹を慌てて飲み込んでから虎杖は、スプーンを一旦羊羹の容器内に置いた。
「宿儺にも苦手なもんがあったかー」
「産まれの影響か、夏より冬のほうが楽なのは確かだ。寒ければ着込めばよいからな」
「夏は脱げば?」
「全裸ですら暑い」
「もう試したんかい!」
「そのための自室であろう」
「胸を張るな胸を」 - 131【オマケ7‐3】あつがなつい26/07/15(水) 20:06:31
「ぅーにぃ、あちゅうぃー」
両手で取っ手を握るコップから口を離して、五条も同じく訴える。頬が赤くなっているのはおそらく、体内に篭った熱をうまく逃がせていないからだ。
体内で血液操作をおこない、手の体温を極端に落としてから、赤子の頬に触れてやる。冷たい手に始めはキャッと竦み、じきに氷嚢代わりに擦り寄り始めた。
「冷房入れりゃいいだろ」
「電気代が」
「何のために稼いでると思ってんの。無理して悪化させたら余計金かかるぞ」
「それは、そうなんだが……」
「他の理由もある?」
腕の中の五条を見下ろして、宿儺は言うべきか悩む。
「言ってみ?」 - 132【オマケ7‐4】あつがなつい26/07/15(水) 20:15:55
「……五条悟が、」
名前を呼ばれて、背後を見上げる五条と目が合い、宿儺は溜め息を吐いた。
「今度は寒いと愚図って、結局抱っこをせがまれる」
赤ちゃ~ん!
吹き出しながら顔面を覆う虎杖に、“だって暑いし寒いんだもん!”と頬を膨らませる赤ん坊を、宿儺も苦笑雑じりに見下ろした。
「しゅうぁの、りゃっこ、しゅき!」
「宿儺の抱っこ、そんなに良いカンジ?」
「……大きな子供にはせんぞ?」
「今物欲しそうな顔してた俺?!」 - 133二次元好きの匿名さん26/07/15(水) 23:41:48
赤ちゃん五条がとても素直でとても可愛いっ!!
虎杖も転生宿儺も大好きで幸せそうで涙出てきた
良かったね今回は優しい世界だね良かったね - 134二次元好きの匿名さん26/07/16(木) 07:45:21
- 135スレ主26/07/16(木) 13:56:18
- 136スレ主26/07/16(木) 15:41:29
オマケ8は夜に出します!
- 137【オマケ8】願望26/07/16(木) 20:47:59
過去他スレに投げたssの再利用改造ver.だったので「これはちょっとどうよ?」と本筋では没にしました
オマケだから出しちゃいます!
【オマケ8】願望 | Writening 砂浜に打ち揚げられた、古い小型漁船。船長室の扉の開閉を確認し、無事密室になることがわかるなり、小僧は俺と五条悟を閉じ込めた。 「なるべく音出さずに、待ってて」 東京湾。かつての浜に呪霊が出た…writening.net原文がCPモノだったため、ちょっと臭うかも?
まぁ、あくまでもオマケなので、その辺はスルー検定お願いします
- 138スレ主26/07/16(木) 23:13:17
明日にオマケ9を公開します
そしてオマケ10は、ダイスさんの判定に頼りきった、怪奇現象話を書こうと目論んでます
それでスレッド完走まで到れないかなぁ - 139二次元好きの匿名さん26/07/16(木) 23:48:57
またドキワクが見れるの?!
本編終わったら落とすスレ多いのにスレ主マジでサービスしすぎありがたい - 140二次元好きの匿名さん26/07/17(金) 07:53:47
- 141スレ主26/07/17(金) 09:42:29