活俠傳がおもろいという話と一周目の感想
自分語り
元々確か1〜2週間くらい前?に話題を見かけてちょっと気になっており、まあでも別にそんな安いセールでもないみたいだし今はいいか…で一旦スルーしていたのを追加情報で購入決めました。
帰ってきてから購入→プレイ→辞め時が無くそのま徹夜で1周目をクリア→風呂→出社という学生にしか許されないスケジュールをキメてしまい頭が全く回っていません。
回っていませんが鉄は熱い内に打て、ということで軽い紹介・宣伝を兼ねて1周目終了時点での感想を書いておくことにしました。
感想しか要らんわ!という人は感想まで飛ばしていいと思います。
まずどういうゲームなのさ
ゲームジャンル
パワプロのサクセスが一番近いんですかね。
ただ、アレよりもかなりテキスト量というかノベルパートが多いです。
自分はプレイしたこと無いんですが、パワポケの方が近いらしい?
なので、ジャンル的には育成シミュレーションRPGとかそんな感じになると思うんですけども、ADVとも言えるっちゃ言えると思います。
物語が売りのゲームと言ってよいでしょう。
ヨグソトースの庭みたいに、ADV部分とは別に結構しっかりとゲーム性がくっついてるくらいの感覚ですね。あっちよりも更に物語寄りですが。
なのでADV好きでも楽しめると思います。自分も楽しめているので。
物語のジャンル
武侠モノと言うらしいです。
なんとなく聞いたことあるような記憶はありましたが、全然詳しくは知りませんでした。
飢えた子羊で予習した「侠客」達があーだこーだする話でしょ?と思っており、実際そこはそんなに間違いではなかったんですけども、アレよりも結構明確にファンタジー世界観のジャンルでした。
るろうに剣心をちょっと超えて北斗の拳くらいのファンタジー度合いだと思います。なんか色んな流派が競い合ってるのもそれっぽいし。
舞台設定自体は北斗の拳ほど色々吹き飛んでは居ないんですけども…
当然のように気をあーだこーだするのでちょっとびっくりしました。
ただビームとかは現状出てませんね。
目に見えない力?みたいな感じなんですかね。音波攻撃とかしてるし。
水滸伝とかもこの類なんでしょうか?違う?
「武侠モノ」はどうやらある程度共通の世界観の上に成り立ってるジャンルらしく、大量の固有名詞覚えきれねえ!と思いましたが別にその多くはこの作品固有のものではなく、武侠モノにおける固有名詞みたいです。江湖がどうこうとか。地名だと思ってたら社会そのものを指すらしい。
まあどちらにせよ覚えられないので、ふんわりと字面と印象で記憶していくことになる人が多そうです。少なくとも自分はそう。
また、このゲーム公式で日本語には対応していないので非公式日本語化MODがありますが、何ら問題なく読めるかと言われるとちょっと微妙なところです。概ね読めるんですけど。
一人称二人称三人称どれも結構直訳っぽいというかややこしい感じになっています。
あとフォントがちょっとおかしかったり。
あと単純に文章の内容がかなり難解だったり。
ただ、会話の雰囲気自体は多分かなり再現できてるんじゃないかな?という感じもします。
元を知らないのである程度推定にはなってしまいますが、ちょっと口調が軽すぎるパートとかも多分軽いシーンなんだろうな、そういうキャラっぽいなという感じで読み取れましたし。
シンプルに見慣れない言葉が多すぎて読みづらいみたいな所はあると思いますが、そんな致命的に問題のある翻訳では無さそうです。十分楽しめました。
なんなら今週改善版が実装されるとかなんとか?
ぶっちゃけ、固有名詞まみれ(特に人名)の部分はどうせちゃんと読んでもよくわからないのでザッと流す感じで読んでいました。
面白いのは展開の動き方なので、画面内の状況が理解できていれば大体は楽しめるのかなと思います。楽しめたので。
具体的なあれこれ
と言っても、具体的な話をできるほどこのゲームを理解していません。
とりあえず戦闘は暗器投げとけば一部のほぼ負けイベントっぽい奴ら以外は倒せそうでしたが。
ジャンルのところで詳しく書いたほうが良かったかもしれませんが、このゲームかなり選択肢が多いです。
話の流れ自体が大きく変わるものからステータスが変動するものまで(大半はこっちだと思うが)大量です。
なので感覚的にはなんというか、TRPGが結構近い気がしています。ダイスも振るし。
まあもっと明確な元ネタがあるみたいですが…
「自分で物語と主人公の行く末を選んでいる感」があって好きですね、こういうの。
いや本来RPGってそういう楽しみを得るものなんですけど、ノベルゲームはともかくRPGとかだとそんなに選択肢で広く分岐していくゲームは少ないので。やっぱりADV気味のゲームですね。
魅力
設定・背景・キャラ・ストーリーどれも結構しっかりしていると感じました。
どこまでが元ネタありきでどこまでがオリジナルなのかは知りませんが、この辺りの設定なんでこんな凝ってるんだよみたいなやつは元ネタ部分っぽさがありますね。それぞれの流派?についてとか。
多分シナリオ自体は結構王道というか、このジャンルにおける真っ当な面白さを表現してるんだろうなって感じがするので、際立っているのはキャラの方だと思いますが。
というかまず主人公ですよね。
キャラ…というか設定…というか…見た目。
まあ別に自分にとってはあんまマイナス要素では無いんですけど、それはそれとして強烈過ぎます。
ルッキズムへの反抗を示す作品かと見せかけて滅茶苦茶ルッキズムを体現するかのような扱いを受けています。そういう創作なのでOK!
勿論ここまで意図的にブサイクにしている以上ちゃんとキャラクター性にも反映されておりますが、あまりにも自他共に認めるブサイクっぷりです。
しかし、これがふとした拍子にカッコいいんですよね。
所謂落として上げるというやつでしょう。
現実では同じカッコ良いセリフならイケメンが言ったほうが大体映えるんですが、創作だと割とその限りでは無いようです。
ただでさえブサイクなのに表情差分も気合の入ったブサイクっぷりなので、普段は本当にブサイクだなこれ…って感じなんですけども。
ブスは3日で慣れるとも言いますが、1日だと流石に慣れませんでした。
終盤になってもたまに主人公の顔を直視すると笑ってしまいます。
まあ前述した通り自分は別にそれでプレイに支障は無いんですけども、厳しい人も居そうです。
ただ、主人公としては普通に良いキャラをしているのでこんな顔でも好きになれると思います。だからこそ?
で、その周囲の…つまり同門の仲間たちのキャラも中々全体的に良いんですよね。
まず大師兄。豪快かつ態度がでかい上にイケメンだけど実力はとても高いという男子も女子も好きそうなやつです。
めちゃくちゃ雑な扱いをしてくるものの、主人公のことをちゃんと仲間として見てくれている頼れる兄貴分でもある美味しい野郎ですね。
そしてあからさまに性格の悪そうな線の細いイケメン、二師兄。
性格悪そうに見えて実際悪いんですが、悪態つきながらもやるべきことをやっている主人公を実は割と評価してたり好感度上がってたりするのがツンデレ感あっていいですね。女性人気が高そう。
そして優しい苦労人じいちゃん、三師兄。
本当にいい人だし本当に苦労してて可哀想です。主人公にも普通に優しいので勝手にプレイヤーからの好感度が高まる。
悪どい商人キャラでありつつ一番距離感的には主人公と近しい四師兄もいい味を出しています。
男ばっかですね。
実際、多分男性キャラのほうが多いんですよね。
世界観的に当然なのかも知れませんが、ギャルゲー要素がメインでは無いと思います。
普通に全体の物語がある中で各ヒロインの話がある感じなのかな~とは思いますが、あくまでも前提は主人公である「趙活」の物語という印象を受けます。
と言っても別にそっちの手が抜かれている感じではなく、ヒロイン達が話の外に弾き出されていてもちゃんとストーリーは成立しているだけでヒロイン達は割とちゃんと可愛いです。
なんかロリ多くない?とは思いますが。
そもそもヒロインのルートらしきものにまだ入れていませんが。
まあ、なんのかんの言ってますが分岐しまくってテキストの多いサクセスが面白くないわけがないのでADV好きにはかなりお勧めできます。
何なら自分は別に野球自体にはそんなに興味も知識も無いのにパワプロのサクセス楽しんでましたからね。
一周しただけでもその作りこまれ方は結構察せられるというか、「わからないことがわかる」という感じの体験でした。
ルート分岐するADVによくある、「なんでこんなことになっているのか全然わからないけど恐らく何かしらの背景があって別ルートでそれが描かれるんだろうな」って展開がかなり多いですね。なんならその辺のADVよりだいぶ多いくらいだと思います。
こういうの、プレイのモチベが上がっていいんですよね。「先が気になる」は物語において最もと言って良いくらい大事な要素だと思っているので。
そして現在日付が変わり二周目をプレイしているのですが、実際そういうよくわからなかった部分が断片的にわかってきています。
同じ話でも他のステータスやフラグ次第で、細かい部分にかなり追加テキストがあったりするんですね。
そしてそもそも選択肢次第で全然途中の話が変わってたりもします。
ただ、本当に重要なイベントについては基本的に確実に発生するっぽい?
多分そこの展開の結果をいろんなフラグで変えていこう、というものだと思うんですけども。
まあ細かい部分は自分よりもっとこのゲームに対して熱量と知識のある人が記事を書いてくれているようなので、そちらを読めばよいでしょう。
ということで、ここからは自分なりの話です。
一周目の感想(超ネタバレ注意!)
遣る瀬無さと、残った熱…ですかね。
「唐門の暗器」エンドでした。最初はこのエンドが多いんでしょうか?
最善を尽くしたつもりでしたが、どうにもならなかった印象。ちょっと日和見すぎたかも?
大きな話の流れに翻弄され続けて、あれよあれよと言う間に滅亡の時が来てしまった感じです。
なんか、唐門って結構この世界全体のシナリオから言うと蚊帳の外に居る感じで、定期的に火の粉が降りかかって損害を負ってしまう印象でした。
このゲームって多分趙活が底辺から成り上がっていくゲームだと思うんですけど、このルートにおいて成り上がれたのかというと微妙です。
めちゃくちゃ強くはなれましたが、それも結局真の英雄には敵わない程度です。
唐門の実質的な代表にもなれましたが、それは他の代表になり得る頼れる方々が消えてしまったからです。
成り上がるどころか、むしろどんどん凄い勢いで没落していってしまった印象を受けました。
趙活自体は加速度的に強くなっていったのですが、唐門を救える「英雄」になるほどには至らずに時間が切れてしまった印象です。
切欠はやはり、掌門が死んで…はいませんが、実質死んでしまったところからですね。あのゴミ共のせいで。
そこから即、二師兄が裏切って消えてしまったりやっと帰ってきた大師兄がすぐ死んでしまったりと加速度的に滅茶苦茶になってしまいます。
この時点でもう唐門はほぼ終わりだろうって感じでしたが、小師妹も居なくなってしまいました。
まあこれに関しては因果が逆で、唐門はもう終わりだからその前に小師妹だけでもなんとか送り出してあげないと…って感じでしたけど。
一応ヒロイン枠の中だと小師妹が一番好感度が高かったっぽい(そもそも元の数値が高い上に他のヒロイン枠とほぼ交流できてない?)のですが、あんまりそういう感じのイベントは起きませんでしたね。好感度が足りないのかそれともフラグが足りないのかはわかりませんが、「ここでなんかあるかな?」って所でも特に大したことは起きなかった印象です。ちょっと悲しい。
めっちゃヌルっと退場するので結構ビビるんですよね。
結局誰と結婚したのかすら最後の最後になるまで知りませんでした。
留学とかもなんか揉め事からヌルっと終わりましたが、この辺りはたぶん上手くフラグを満たせないまま時間切れになってしまった感じだったんでしょうか。
ともかくこれでここでヒロイン的なキャラの気配が完全に物語から消滅し、趙活と三師兄…と四師兄という映えなすぎるビジュアルの男三人でなんとか唐門を存続させようと足掻くルートになった印象です。
まあ、当然ながら駄目だったんですけど。
本当に大きな話の流れからは蚊帳の外で、恐らくシナリオ上超重要な一大イベントであると思われる最後の温夫人周りの話も、ただ傍から眺めるだけでした。
マジで蚊帳の外なんですがこの温夫人と南宮遠(肩甲おじさん)のお話は普通に良かったです。
というか、この肩甲おじさん周りの話が込み入りすぎてませんかね。もっと前の王二壮の辺りから「知らないおじさん(超強い)と知らないおじさん(強い)がなんか勝手に盛り上がってる…」って感じで全然距離感的には遠い人達の設定とシナリオがやたら凝ってんなって思ってたんですが、もしかして超重要キャラでしたか?
外側から勝手に話を聞いている感じだと、失敗した前作主人公みたいな印象を受けました。
とまあ、蚊帳の外から眺めてたら急にクソ坊主に因縁を付けられました。
しかも周囲もあんまり庇ってくれません。
明確にみんな敵対するって感じでも無かったですし、崆峒派だけは異常に好感度高くて笑ってしまうほどでしたが。
留学で結構頑張ったのと、金烏上人をシメたおかげっぽいですね。
この頃には普通にファンタジー世界観だと思っていたので、ちゃんと9つの命があるオカルトキャラなのかと思っていたら肉襦袢を着ていただけ(だけ?)という変な奴でした。
魏掌門さん、好きだ…ヒロイン的にというか、人として好感度が高いです。
この世界にあるまじき真面目さと強かさで趙活にも優しく、お茶目な一面もあり。完璧か?
そんでもってクソ坊主に因縁つけられた時点では四面楚歌ってほどでもなく、崆峒派に助けてもらいつつ何とか逃げ帰ってこれたんですが、どうやらここでゲームセット。
なんか急にクソ坊主の因縁関係なく?武林盟に喧嘩を売られ、というか実質死刑宣告みたいなものが下されました。
クソ坊主の言ってることおかしくね?って流れだったのに普通にそれはそれとしてお前ら潰すからと言われ、結構困惑です。
唐門そんな嫌いか?唐門がなんかしたか?傍から見てただけだぞ?まあうちの趙活は極悪人だったけど…
飛石幫など本当にごく一部だけは味方についてくれましたが、ただでさえ弱小グループだったのに掌門は仮死状態、大師兄は死亡、二師兄は裏切り(本当に裏切ってるわけじゃなさそう)、小師妹も嫁いで居なくなってしまってマトモな戦力がほぼ居ない今の唐門では全くもって連合軍に敵うわけはなく。
当然のように圧し潰され、あえなく唐門は滅亡を迎えました。
う~~~~ん、バッドエンド!
…って感じでもないんですよね。
まあ、結果だけ見ればかなりのバッドエンドですし、趙活も到底満足のできる死では無かったとは思うのですが。
結果だけ見れば唐門は悪(邪派?って言うのか?)として正義に倒され、主人公である趙活は死に、物理的に何かを遺せるわけでもなく全てを失ったと言ってもいいんですけど。
しかし、何も守れなかったわけではありません。
唐門としての矜持だけは、唐門一同で最後まで守り抜きました。
武林盟からの宣戦布告?を受けた時点でもうこの結末自体は皆見えていましたし、きっとどうにもならないのはわかっていましたが、それでも気に入らない奴らに喧嘩を売られたなら「ぶちのめしてやる」のが唐門派です。
その高尚さの欠片もない理念だけを携えて先遣隊を打ち破り、返す刀で大軍勢を一点突破してふんぞり返っていた南宮らトップの連中のところまで辿り着いたのは痛快でした。
他の仲間たちを犠牲に、唐門最後の、最強の暗器として敵の喉元に食らいついたのです。
まあ、その武林盟の真のトップは南宮の肩甲の雑魚ではなく本当の英雄であり美少年でありハーレム系主人公であるところの瑞笙で、ただでさえ敵わない相手であるにも関わらずタイマンすらさせてもらえずに、哀れ卑怯な暗器使い唐門のブサイクは1対5くらいでボコボコにされるわけですが。
ガチのタイマンなら暗器防御連打でワンチャンありそうだったんだけどなぁ…
ともあれこの結末において、趙活は何も得られなかったわけではないんですよね。
そもそもこういう結末に至った理由も含めて、趙活はここまでの話において「強さ」というステータスとはまた別に得られたものがあります。
唐門という「居場所」、アイデンティティですね。
シナリオ開始時点での趙活には居場所が無かったと言ってよいと思います。
ブサイクすぎてあらゆる人間から排斥されるし、親には追い出されるし、唐門でどんだけ頑張ってても一生外弟子扱いだし。
当初の唐門のことを趙活は自分の居場所であると認識できていなかったように見えます。
「何故出ていかないのかと聞かれたら、小師妹を理由にしていた」というくだりがわかりやすいですね。
小師妹へのキモい態度も結局のところ、他者だけではなく自分に対してのポーズという側面があったと思われます。
普通に大半は性欲な気もするけど。
しかし活躍の末に掌門から真実を聞かされたことで、趙活は「自分を認めてくれる人達」のことを認識できました。
肝心なのは、多分認識が変わっただけなんですよね。
いや、もちろん作中の活躍や話の流れによって趙活のことを認めてくれる人たちは増えていますし、そっちは新たに得たものですけども。
掌門や小師妹、大師兄といった身近な人々は元々趙活本人に目を向けてくれていたわけです。
ただ、「唐門」という組織そのものから排斥されている感覚を味わい続けていたが為にそれをうまく認識できていなかっただけで。
つまり、趙活は家族のようなものを得られたんですね。
多分これがこの話全体にある根底なんじゃないかと思います。
温夫人、もとい泥教人間道のくだりは明らかに趙活の対比…というかモデルケースの1つとして存在していたように見えました。
当人の現在の本質ではなく上辺の情報で判断される「偏見」ですね。
明確に対比っぽかったのは瑞笙の方でしょう。全てを持ち得る王道の英雄です。
温夫人は自分の本質を見てくれる錦香宮の仲間たちを守るために命を捨て、自分以外を救いました。
瑞笙は実力も顔も嫁も軍勢も良い性格も獲得していますが、どうやら彼個人の本質を見てくれている人は周囲に殆どおらず、結局は彼もプラス方向の「偏見」の元に、周囲に都合の良いように使われているようにも映ります。
実際、以前話したときはイケメン過ぎて悪い扱いを受けるみたいな話もありましたし。
趙活は明確に前者に近い人間ですよね。温夫人は美人ですが。
最後まで残った三師兄、帰ってきた四師兄、そして残った数少ない同門の仲間達だけは確かに趙活の本質を見て、認めてくれていました。
その「唐門」の意地を守り抜くために、趙活と彼を認める仲間全員が命を捨てて抗ったというのがこの結末なのでしょう。
だから物理的に見れば完全にバッドエンドなんですけど、趙活の人生として考えればそこまでただ悲惨なだけの結末ではないと感じました。
ビターエンド、メリーバッドエンドくらいの感覚です。
勿論最善は物理的にも唐門を守り抜くことでしょうから到底ハッピーエンドではないのですが、確かに得たものはあったという末路ですね。
正直この結末は滅茶苦茶好きです。
弱者が強者に抗ってあえなく潰されただけ、では済まない何かがあったと思います。
更に良いのが、何も後に残らなかったわけではないということです。
物理的には何も遺せませんでしたが、「唐門の物語」は後世に残りました。
というか実際にこの一周目においてプレイヤーの辿った展開が全部文字になって纏められて本として保存されるんですよね
これ、ゲーム的にも非常に美しいし凄くよくできた演出だと思います。
なんか作中には出てこなかった描写とかまで追記されてるし、凄くない?
エンディングごとに専用のテキストが加わるんでしょうね。
この「後に老いた瑞笙が語った人生最大の難敵は趙活だった」ってくだりがとても良いです。
趙活は唐門を救えませんでしたが、唐門の人間として死に、その物語は本に残りました。
そう考えれば、この一周目は失敗ルートかもしれませんが、ただの失敗ではなかったと思います。
とても良いルートでしたね、「次こそは上手くやってやろう」というモチベーションを高めてくれるところまで含めて。
プレイ中は徹夜、かつ出勤をすぐ後に控えて焦っていたのも相まって別に涙を流したりはしなかったんですが、今改めて物語を思い返してみるとかなり感動して涙が出てきたので、相当に良質だったのだと思います。
後から振り返っても印象が落ちない、どころか上がる話は大体完成度が高いと言えるでしょう。
割とこの時点でも、元は取ってる感がある…
良いゲームに出会いました。
つづき



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