攻殻機動隊SACを観た人9割が気がついていない裏設定を考察!
※本文は「攻殻機動隊S.A.Cスタンドアローンコンプレックス」の絶妙なネタバレを含んでいます、ネタバレをされたくなかったら自分を律しろ!それが嫌なら耳と目を閉じ口をつぐんでブラウザバックしろ、それも嫌なら・・・読んでくださいよろしくお願いします( ^)o(^ )
こんにちは、何するため、すらぷるためです。
もう何周したか判らないぐらい観ました「攻殻機動隊SAC」私の大好きなアニメの一つです、初見は2006年頃で、最近また観直して、やっぱり何時みても凄いな!と、特に後半の「笑い男」の展開は鳥肌が立ちますね。
この作品の核の部分(スタンドアローンコンプレックス)や笑い男事件の解説や時系列については他の方が語りに語り尽くしているので、一端そのことは置いといて、、、
今回は劇中ではっきりとは描かれてないけど、ぱっと観では気が付けなかった裏設定を何個か発見したのでそのことについて、セリフや出来事をつなぎ合わせて推測できることを書きます。
※自分が理解した範囲でほとんど感想なので、もし他にも隠された設定があったり、間違っていたらコメントでご指摘お願いします!
冒頭の少佐のセリフと笑い男のロゴマークの繋がり
第一話で少佐の言う名ゼリフ「世の中に不満があるなら自分を変えろ、それが嫌なら耳と目を閉じ口を噤んで孤独に暮らせ」が出てきますが
この「耳と目を閉じ口を噤んで孤独に暮らせ」がそのまま笑い男のロゴマーク「I thought what I’d do was, I’d pretend I was one of those deaf-mutes(僕は耳と目を閉じ口を噤んだ人間になろうと考えたんだ)」と同じですね。
ということは少佐が6年前の笑い男事件の記憶から無意識にロゴマークを覚えていて、冒頭の時点でスタンドアローンコンプレックス(無意識に笑い男を引用してしまうこと)が起こっていた、ということでしょうか!?
そしてセリフ前の部分「世の中に不満があるなら自分を変えろ」という少佐の言葉が笑い男の「or should I?(だがならざるべきか・・・)」に逆に影響したのかと、つまり「ひきこもるのは止め、自分を変えて世の中の不満に立ち向かっていく」と笑い男が決心したきっかけの言葉になったんじゃないかと
高度なネット社会で大勢の情報の並列化が起きているわけなので、その可能性は高いです。少佐と笑い男は実は冒頭から影響しあっていたという訳ですね。
警視総監暗殺予告をした笑い男は誰?
4話で警察上層部の一人の電脳を乗っ取り、TVの生中継中に警視総監暗殺予告をした笑い男のセリフの話し方や言葉の選び方が、どう考えても瀬良野社長を銃で脅した「アオイ」の人物像とズレがあります。
この暗殺予告をした笑い男はアオイ君だと結論している人が結構いる気がするのですが、、、セリフを見返してみると
でもね、今日のは酷いよ、酷過ぎる。こんな茶番なのに、ちっとも笑えませんよ。
だから極めて不本意だけど、僕はまた、貴方方に挑戦しなくちゃならない。
3日後、茶番劇団の卒業生達と同窓会をしますよね?
そこで今度こそ、本当の事を話して下さい。
…今度また嘘っぱちの演技をしたら、貴方をこの舞台から消去しなくちゃあならない
口調を聞いても解ると思いますが全然アオイ君のキャラじゃないですよね・・・?アオイ君だとしたら違和感ありすぎです。
そして警察が犯人に仕立て上げた「ナナオA」も黒幕の警察サイドとの通話の後に「あの犯行予告、俺じゃないんだけどな・・・」と言っています。
また、仮に警察が再度作り上げた笑い男であったら、自作自演であっても全国ネットで警察サイドに疑いがかかるような犯行予告はしないような気もするので
犯行予告をした人物は警察でもアオイでもない、アオイと同等のハッキングスキルかそれ以上を持っている義憤にかられた第三者なんだと思います。
これは、暗殺予告がされた時点で予告した人間も笑い男のフォロワーなわけで、この時既に模倣者が大量発生するスタンドアローンコンプレックス現象が起こっていた、ということですね!
SPに仕掛けられていた攻性防壁を作った者
前述した警視総監暗殺予告に対処して同窓会の会場にSPを張らせる展開になりますが、SPの一人の電脳にウイルスが仕掛けられ、少佐の身代わり防壁がそのウイルスの攻性防壁に焼かれてしまいます。
そこから話数が飛び、第9話のチャットルームの会話の緑のジャージを着たベビー・ルースという名のおっさんが「あの攻性防壁は会場に張られていた警察の物とは明らかに違う…あんな防壁見た事ありません」と言います。
さらにその後の第11話(一番好きな回!!)で授産施設の所長のマルタが電脳閉殻症の子達を説明するセリフで「時には優秀な防壁が生まれて政府の機関に採用されたりすることもあるのよ」というのがあるので
ここから推測するに、SPにウイルスを送ったのはナナオですが、そこに仕掛けられていた強力な攻性防壁は授産施設の子供達が作った物で、それが政府機関に採用され、今回の騒動に使われたんじゃないかと思いました。
これも攻性防壁を作ったのはアオイだ、と言っている方が多いですが
瀬良野社長誘拐の際に、銃を突きつけた手がプルプル震えているような人が人を殺める攻性防壁を簡単に張るでしょうか・・・?
総監暗殺の場面ではアオイはSPの電脳を覗いて遅効性ウイルスをコピーしていた、というだけだと思います。
笑い男に脅迫された企業「薩摩メディテックス」の株価が下落しなかった理由
この件は今回一番理解するのが難しかったです、しかもいまだに確証が持てていません、、、笑い男に企業脅迫を受けた会社は業績悪化を懸念され株価が暴落していく流れになりますが、薩摩メディテックスという九州にある企業だけ株価が下落しておらず、政府からの公的資金も導入されていません。
9話のチャットルームの会話では冷笑系の男が、TVで薩摩メディテックスが脅迫を受けた模様を見た後に「あれは局側のヤラセってことで!」と言って片づけてしまっていますが、個人的にこの点がどうも解せません・・・
ヤラセもなにも脅迫を受けたことについては報道されたのだから(その番組は〇子の部屋っぽかったw)株を手放す人は増える気がするので「局側のヤラセ」を理由にするのもよくわかりませんでした、ここで私はこの物語の中である種の陰謀論を推測したいと思います。
この企業は「九州にある」というのがポイントです。現実と照らし合わせると九州地方は保守王国と言われるほど与党の議員と繋がりが深いと言われていて、薩摩メディテックスの株の殆どを与党議員が持っていた、みたいな設定じゃないでしょうか??
今回の事件の黒幕は厚生省なので、薩摩の株主が笑い男の企業脅迫の真相を既に知っていたか、事件を起こした当事者側だったのではないかと思います。しかし一社だけ脅迫を受けなければ疑われる、ということを懸念し、あえて企業脅迫を自作自演で薩摩メディテックスにも仕掛けたのだと思いました。
こういうこと言うとあのチャットルームの冷笑男が「あんた考えすぎだよ~もっと現実の事象をもとに考えようよ~」とかなんとかまたウダウダ言ってきそうですね笑
ちなみに私今回の件で悩みに悩みすぎて何をとち狂ってしまったのかChat GPTにこのことを質問してしまいました。
出てきた解答がコチラ
なんだって!?!?
そんなのストーリー的に全然面白くない!!却下だ!!!!!!!!!!!
授産施設の電脳閉殻症の子供達が暗示するもの
9話の授産施設にいた電脳閉殻症の患者達は老人のような人もいた訳ですが、殆どが子供でした。ここに作品の現実に対するメッセージが込められている気がします。
アニメが放送されていた2002年当時にそのまま当てはめる形で、授産施設にいた子供達の年齢位の子達、大体小中学生くらいだと思います(オンバとかクロハとか)2002年に小中学生というと彼らは後の2006~7年の「ニコ動youtube動画サイト黎明期世代」な訳です。(ドンピシャで自分の世代ですね!現在は30代くらい!)現実だとこの世代はネットが既に身近にあり、さらに一般家庭にもネットが普及し始めていた頃です。
そしてこの時代の子達が「電脳閉殻症」として描かれています。電脳と相性が良すぎる=現実で言うところのネットと相性が良すぎる、と変換できるなと思いました。別の記事でも書きましたが笑い男のアオイも、ネットから現実に影響を与える点で上記の世代の象徴のような気がします。
ですが当時のニコ動youtube黎明期は、現実のメジャーな文化とネット文化とで現在ほど統合されておらず、ネットと現実とで別々の文化が進行していました。今で例えて言うと淫夢ネタがネット独自の文化で一般人に全く伝わらない状態みたいなのが多かった印象です。
この2007年ごろの「ネットと現実とで隔離された世界、文化がある状態」というのがそのまま「外から隔離された授産施設と現実社会」の構図に当てはまりました。攻殻SACはスタンドアローンコンプレックスだけでなく、2007年頃から起こる社会の状態も予言していたんですね!
2026/2/17追記
少佐の「世の中に不満があるなら自分を変えろ、それが嫌なら耳と目を閉じ口を噤んで孤独に暮らせ」のセリフ、とても誤解している人が多い気がするので自分なりの解釈を書きたいと思います。
よくある解釈の一つが「世の中に不満があるなら自分を変えろ」と少佐は最初に言っていたけど後半でその考えを変える展開になるから「自己責任論」の解釈で引用するな~!という言説と
「不満があるなら自分(考え)を変えてその不満に慣れるしかないだろ」という文字通りの「自己責任論」で捉えている解釈です。
この2通りの意見、実はどちらも間違いです!(そもそも色々な解釈があって良いので厳密にいうと間違いではないですが・・・)
自己責任論で捉えている後者は論外として、一つ目の解釈が大変矛盾を起こしていまして、「自分を変える」それ自体を変えたら、つまり自分の中身自体を変えてしまったら、少佐は変わらない自分を確認するための腕時計を外してしまうし、笑い男と融合しません!バトーさんは速攻、意味のない筋トレを止めるでしょう!(名シーン全部削られてるやん)
最初から少佐はセリフ通りに首尾一貫しています。「考えを変えている」わけではなくて、このセリフは「考えは変えずにやり方を変えろ」という意味の「自分を変えろ」なのだと思います。もしそうでなかったら、確固たる信念や正義を守らない攻性の組織って、、、うーんかっこ悪い
では何故少佐が後半に「考えを変えた」という誤解が広まっているかというと、日本人的な気質として、最初は仕方なく成りすましたり、ガワだけを変えてた内に、考えや中身まで変わってしまう人が多いからなんじゃないか?とか思う訳です。地震災害、スクラップ&ビルドを繰り返してきた国なので臨機応変に心が変わらないともたないのは解りますが、変えたらマズい部分(中身)まで変えてしまった結果、自分が誰だか解らなくなり形式「ガワ」だけが動き自己目的化してしまう、という流れになりがちです。
と、話が逸れましたが、こういう風に捉えると神山健治監督の攻殻SACは押井守監督の攻殻(ghost in the shell)の逆をやっているのではないでしょうか??
心は変わらずガワ(義体)だけ変えるSACの少佐と、心も体も変えるghost in the shellの少佐(草薙素子)という図式で
映画「ghost in the shell」の少佐は「童の時を捨てる」が如く、心も体も変えて9課を抜けてどっかに行ってしまいますからね・・・!
終わりに
今回は自分が観て新規で発見したやつのみをピックアップしてみました。この作品に関しては他にも様々な小ネタや気が付いていない要素があると私のゴーストが囁いておりますが今回はここらへんで耳と目を閉じ口を噤みたいと思います!
おわり
画像引用・出典:攻殻機動隊 Stand Alone Complex(2002)
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