「元女性で男性戸籍」話題のセクシー女優が語った半生。「女性に戻った」のではなく「私になった」
「可愛い」が苦しかった。女性として見られることへの違和感
――難しい話ですね。ということは社会的にも、医学的にも、性別の違いは何を基準にしているんですかね。 雄乃:女性社会の中で、そもそも生きづらさを抱えている女性ってたくさんいると思うんですけど、私はその中の1人の可能性もあるな、と今となっては思っているんです。その生きづらさが私の場合は顕著に出ていたのかな、という見方もできるんですよ。だから、女性として生きることがとりあえず無理で、私の選択肢に男性と女性しかなかったので、「じゃあ男性に行くか」という感じで進んでいったのかなと、まあ可能性の話ですが。 ――一概には言えないんですがトランスジェンダー男性の中には、容姿も男性に近づけたり、ホルモン注射で声も男性風にしたりする方がいますが、そういうことはしなかったんですか? 雄乃:高校生、大学生のときは男性として生活をしていたので、そっちの方向にいっていた時期もあります。私が男性として生活する前から、「可愛い」と言われるのがすごく苦手で、とても嫌悪感を持っていた言葉だったんです。でも、人から「可愛い」と言われて、悲しくて苦しくなるよりは、もう自分からその苦手なものに近づけていこう、という思考が生まれたんです。だから、自分を可愛くすることによって「可愛いって言われるのは当たり前だな」と思えるように、男性として学ランを着ていたときも、「可愛い男子であろう」と思っていました。 ――女性的な扱われ方での「可愛い」は嫌でしたか? 雄乃:女性性に対する「可愛い」は嫌でしたし、すごく苦しかったです。私が学ランを着て男性性を示そうとしている中で、「女」と言われたり、「可愛い」と言われたりするのが嫌だから、可愛い男子に寄せていったという感じです。 ――そのときは、可愛い男子として「可愛い」と言われるのはよかったのですか? 雄乃:私があえてそのポーズをとっているので納得していました。だから私は自分に「可愛い、可愛い」とずっと暗示をかけていたんです。 ――また昔の話になりますが、小学校・中学校では容姿が女性だったじゃないですか。恋愛対象というのは? 雄乃:性的にムラムラした相手は男性でした。保育園の頃、お昼寝の時間にちょっかいを出していた相手は男子なんです。でも、小学3年生のときに、お風呂に一緒に入って性器を擦り合わせて遊んでいたのは女子なんですよ。だから、子どもの頃は性的にムラムラして、気持ちよければなんでもよかったんだと思います(笑)。