介一家の系列を制覇!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の六
ココがキニナル!
「家系ラーメン全店制覇への道」6回目の今回は「六角家」から初の独立店「ONOMICHI」、「介一家・鶴見店」からの独立店「めんりゅう」「麺屋だるま」を調査!
ライター:はまれぽ編集部
前回、「IEK(イエケー48)総選挙」で堂々の1位を獲得した、「歴史系」の某店舗からの独立店「寿々喜家(すずきや)」、「寿々喜家」からさらに独立した「甲子家(こうしや)」、そしてvol.1、2で掲載した「歴史系」の「六角家」から独立した「金八家(きんぱちや)」の3店舗の調査を行ってきた。
キング・オブ・家系の名にふさわしい「寿々喜家」
6回目の今回は、前回と同様にあの名店から独立した「独立店」に絞ってピックアップ!
「六角家」からの独立店「ONOMICHI(おのみち)」をはじめ、「介一家・鶴見店」から独立した「めんりゅう」「麺屋だるま」の計3店舗の情報をお届けする。
同行者は、自称“家系マイスター”マーコ氏だ。
肌寒くなってきたので、家系ラーメンが美味しい季節になりました!
今回も同様に取材対象の各店舗の歴史を紐解きながら、味の評論をお届けするとともに、訪れた店の情報価値(ウンチク話やマニアック話など)を「ネタ度」とし、☆5段階評価として採点していくことにする。
また、調査対象店舗は、横浜市内に点在する家系ラーメン店150店舗から支店を除き、本店のみを対象とした、約130店舗とする。
六角家から初の姉妹店!「ONOMICHI(おのみち)」
まず最初に伺ったのは、家系ラーメンの歴史を刻んできた「六角家」から、初めて姉妹店となった「ONOMICHI(おのみち)」! JR保土ケ谷駅でマーコ氏と待ち合わせをし、そこからバスで15分ほど揺られたところに・・・
あった!
話を伺ったのは、同店のオーナーである小野道生(おのみちお)氏。同氏の名前を見てピンときた方は大正解! そう、店名の由来はズバリ、小野氏の名前にちなんだもの。
ちなみに家系ラーメン店の屋号の特徴のひとつ、〇〇“家”とつけなかった理由はなぜか。実は「六角家」から正式に独立した店は「六角家姉妹店」と名乗ることが許されるのだが、店名をONOMICHI“家”にしてしまうと、「六角“家”姉妹店 ONOMICHI“家”」と“家”が2個かぶってしまう。
そのためにどちらが店名なのか混乱してしまうのではということから取り除いたとのこと。店名をローマ字にしたのは「ちょっとミステリアスだから」というチャーミングな一面も。
「ONOMICHI」のオーナー、小野道生氏
小野氏はもともと会社員だったが、ある日「六角家」のラーメンを食べた際に、その美味さに衝撃を受けたことから家系人生がスタートすることになる。
1994(平成6)年、「六角家」の門を叩き、独立を前提に六角家オーナーの神藤氏に交渉。その結果、2年修業したら独立させてもらえるという条件で入店し、最初の8ヶ月はラーメン博物館の「六角家」ブースで修業したのだそう。その後、井土ヶ谷店の店長に大抜擢され、1年2ヶ月店長を務めたのち、1996(平成8)年に晴れて独立店の資格を得た。
開店にあたり、以前から付き合いのあった建設会社のプランナーの紹介により、現在の店舗契約に至った。
清潔感のある内装
店内に入ると、「六角家」独特のとんこつの香りがただよい、なんとも食欲をそそる。小野氏によると、「六角家」のベースに同店独自の味に進化させているとのこと。また、日々スープを焚いているため、いかに味のブレをなくすかが一番の味のポイントになっているそうだ。
いろいろ話を伺ったところでいよいよ実食!
「六角家」イズムを継承する、ラーメン(600円)
同店の名物のひとつ、角煮ラーメン(900円)
>家系マイスター・マーコ氏
六角家伝統の豚骨臭と麺柔めをしっかり引き継いだ、まさに六角家イズムの一杯と言えよう。しかしながら、醤油フックが弱すぎるためファーストインパクトが弱いのが残念。
>編集部・千葉
味はまさに「六角家」だが、ちょっとマイルドかも。チー油がけっこう多めなので、こってりが苦手な人は油少な目で注文したほうが吉。角煮はボリュームたっぷりなので、若い男性にはオススメ!
<今回の採点>ネ タ 度 :☆☆☆★★(星3つ)
既食メニュー:ラーメン(並/600円)、角煮ラーメン(900円)
余談だが、同店のもう一つの隠れた人気メニューは手作りの「餃子(250円)」。家系ラーメン店でギョーザを提供している店は多いが、家系で手作りのギョーザを提供しているのは珍しいので、来店した際には一度味わってみてはいかがだろう。
毎日手作り! 小ぶりなのに味がギュッ!と詰まった「餃子(250円)」
至福の一時
<お知らせ>
11月18日~11月20日までの限定トッピング「特製極太メンマ(200円)」を17:00~21:00までの時間帯のみ、「はまれぽ見た」でサービス!
介一家のあの人が関っていた!? 「めんりゅう」
続いて訪れたのは横浜市営地下鉄中田駅から徒歩6分の「めんりゅう」。噂によると「介一家・鶴見店」から独立した店舗とのことだが、はたしてその真相は如何に!?
黒ウーロン茶を持参したマーコ氏。ここはラーメン二郎じゃないですよ
話を伺ったのは、同店のオーナー・土井雄太氏。16歳で「介一家・鶴見店」の暖簾(のれん)をくぐり、5年間修業を積んだのちに2008(平成20)年3月に同店をオープンしたのだそう。
なるほど。では店名の由来はどうなのだろう? 土井オーナーに訊ねたところ、「実はこの店の名付け親は自分ではないんですよね」と衝撃発言が! 驚きのあまり声もでないマーコ氏をよそに、土井オーナーの話はさらに続く。
「実は『介一家・うりゅう』の店主・瓜生(うりゅう)さんが名づけ親なんです」。もしかして・・・めんりゅうの“りゅう”はうりゅうの“りゅう”ということか? 答えはYes。開店当初は「麺生(めんりゅう)」という店名で、ラーメンの「麺」と瓜生の「生」をかけあわせたものだったのだ。ちなみに土井オーナーと瓜生氏は支店は違えど、介一家の先輩・後輩の仲だったそう。
店内の様子
では、なぜそんな経緯になったのだろうか。もともとこの店は、丸山製麺の社長が運営する「とんこつ家 良徳(りょうとく)」という店だったが、とある事情で手放すことになった。
そこで、以前から付き合いのあった当時「介一家・港北店」の店主・瓜生氏が店を引き取り、「麺生」として営業開始。だが、瓜生氏は当時「介一家」グループから独立する時期と重なり、2足のわらじは厳しいということで、当時、鶴見店から独立して店舗を探していた土井オーナーが瓜生氏より引き継ぐことになる。その後、1ヶ月経過したころに「麺生」から「めんりゅう」に変更し、現在に至るというわけだ。
「介一家・うりゅう」の店主・瓜生氏。実は偉大(?)な人だったのだ
介一家のあの人が関っていた!? 「めんりゅう」
(続き)そんなサプライズだらけの同店。味の特徴は、介一家のしょう油ダレをベースとしたサッパリ味かつコクのあるスープ。またチャーシューは切り置きをそのまま出すのではなく、一度ボイルしてから提供してくれる。そのため、スープが冷めずに熱々のラーメンを食べることができるのだ。
ラーメン(650円)。ほうれん草もしっかり温めてくれる
使用している麺は、丸山製麺の特注中太ちぢれ麺。介一家といえば、丸山製麺の中太麺というイメージがあるが、同店はいろいろ試した結果、この麺に落ち着いたのだそう。小麦の香りが強く、食べごたえがあるのが特徴だ。
介一家名物の「ドラゴンラーメン(700円)」は、同店でも味わえる
>家系マイスター・マーコ氏
介一家らしいライト家系だが、本家よりも醤油感と鶏油によるコク・甘味が強く、飲み応えがなかなかある。だが、昨今の濃厚化ニーズを考慮すると、少々豚骨感が弱いため、もう少しボディ力が欲しい。
>編集部・千葉
介一家の系統では味がトップクラス。チャーシューをボイルしたり、ほうれん草を温めてくれるのが嬉しい。ホスピタリティは抜群なので、今後の成長に期待大。
<今回の採点>ネ タ 度 :☆☆☆★★(星3つ)
既食メニュー:ラーメン(650円)、ドラゴンラーメン(700円)
特製ダレに一晩漬け込んだ「特製半熟味付けたまご(100円)」は絶品だった
介一家・鶴見店の“幻のメニュー”を味わえる!? 「麺屋 だるま」
最後に訪れたのは、横浜市営地下鉄三ツ沢下町から徒歩5分のところにある「麺屋だるま」だ。中田にある「めんりゅう」のセカンドブランドである同店は、2009(平成21)年3月にオープン。
クラシックな外観が特徴
同店のオーナーは前述した土井氏で、店の監修は土井氏の右腕でもある、元「介一家・鶴見店」の副店長・中道氏が務めている。そして店長は元・某家系ラーメン店の店長・角田氏だ。店名の由来は土井氏の人生の教訓でもある「転んでも起き上がる」にちなんで、「だるま」と名付けられたそうだ。
取材当日は「めんりゅう」のヘルプに行っていた店長の角田氏
同店の特徴は、「めんりゅう」と同様、ホスピタリティの高さ。スープは「めんりゅう」と同様、スープが冷めないよう、ほうれん草を温めたり、チャーシューをローストしてくれるので、熱々のラーメンを味わうことができる。
使用しているスープの材料や作り方は「めんりゅう」と一緒とのことだが、作り手によってスープの味も変わってくるのだそう。そんな同店のスープはとんこつ感が強く出ており、「めんりゅう」のスープとはまったく別のものとなっている。
ローストしたチャーシューが美味しい! ラーメン(650円)
同店の人気メニューは「ラーメン」以外に丼ものが人気なのだとか。
その中でも一番人気は・・・
チャーシュー、ネギ、キムチ、味付けたまごがドッサリ乗った「まかない飯(300円)」!!
ビビンバのようにかき混ぜて食べる。これが実に美味い
「まかない飯」を考案したのはオーナーの土井氏。聞くところによると、介一家・鶴見店でまかないとして食べていたものを商品化したものなんだそう。まさに箸が止まらない状態で、ひたすらむさぼり食べ続けるマーコ氏に、中道氏が声をかけてきた。
「実は鶴見店で昔、ある時期にメニューとして提供していた丼があるんですよ。」
えっ? それならばぜひ食してみなくては! そこで注文して出てきたものは・・・
こってりチャーシューとネギのサッパリ感が恋をした。イタメシ(300円)
チャーシューとネギを刻んだものを炒めてほかほかご飯に投入したもので、こちらの考案者も土井氏。この2つの丼を目当てに来店する客もいるらしく、中にはラーメンを注文せずに、「まかない飯」「イタメシ」の2つだけ食べて帰る人もいるのだとか。
さて、腹も膨れたところで今回の結果発表だ。
>家系マイスター・マーコ氏
(味が)めんりゅうと同じと想定していたが、こちらのほうが豚骨感がかなり出ており、全くの別物と言及しても良いだろう。しかし、豚骨感が強くなったためしょう油感が弱いので、もう少し強くしたほうがフックが出ると分析する。
>編集部・千葉
マーコ氏と同じく、スープがまったく別の味で驚いた! 作る人によってここまで味が変わるとは・・・。とんこつが効いているので、学生さんたちには喜ばれそうですね。また、丼もいい感じ。
<今回の採点>ネ タ 度 :☆☆★★★(星2つ)
既食メニュー:らーめん(650円)、まかない飯(300円)、イタメシ(300円)
余談だが、「麺屋だるま」では介一家名物である「ドラゴンラーメン」は「からしらーめん」という名前で提供している。名前を変えた理由は、和を基調とした店の雰囲気に合わせたのだそう。
「ドラゴンラーメン」は「からしらーめん」という名前で提供中
取材を終えて
今回は、「六角家」からの独立店「ONOMICHI(おのみち)」をはじめ、「介一家・鶴見店」から独立した「めんりゅう」「だるま屋」の3店舗の情報をお届けしてきた。
次週はさらに独立系の店舗を調査し、皆さまにお届けする予定。
はたしてどんな店舗が登場するのか!? こうご期待!!
―次回に続く―
次回の更新日は11月2日(土)を予定しています。お楽しみに!
ONOMICHI(おのみち)
住所/横浜市保土ケ谷区狩場町169-1 東横フェスタ
電話番号/045-741-0299
営業時間/11:00~21:00
定休日/無休
めんりゅう
住所/横浜市泉区中田西2-7-4
電話番号/045-805-1081
営業時間/11:00~23:30
定休日/無休
麺屋だるま
住所/横浜市神奈川区三ツ沢下町9-29
電話番号/045-781-9615
営業時間/11:00~24:00(火~土)、11:00~22:00(日・祝)
定休日/月曜日
<取材協力>
神奈川のラーメンを盛り上げよう!会
http://kanagawa-ramen.net/
マーコの辛口ラーメンチェック
http://ma-ko64.com/
NEOたぬきさん
2013年11月08日 19時01分
11/9で中山にある中山道場が1年間改装の為休みになるそうです。三國家系だと思いますが、無くなる前にぜひ!
けいすけさん
2013年10月26日 12時48分
ONOMICHIは良く行きます。パチンコ屋が併設されている事もあり、駐車場が十分確保されているので、車での入店のし易さも魅力の一つです。店外にテーブル席がひとつあるので、これからの時季はあえてちょっと寒い屋外で、熱々のラーメンを頂くのも乙なものかも知れませんね(一度だけ店内が満席だった影響もあって、やった事があります)。
にゃんすけさん
2013年10月26日 12時07分
今更ですが・・・「IEK」で「家系」と読ませるな、「EAK」の方がいいような気が(笑)それはさておき、六角家系だと鎌倉家が好きなオイラですが、ONOMICHIも以前食べたことがあって、角煮ラーメンのうまさったらなかったです。