<浪速風>辺野古ダンプ事故から2年 実力行使より静かな議論を

埋め立て用の土砂搬出、搬入場所近くの道路沿いでは抗議活動が繰り広げられた=平成31年2月

2年前の6月28日、沖縄県名護市の国道で悲劇は起きた。米軍普天間飛行場の辺野古移設に抗議する女性と、制止しようとした警備員がダンプカーにはねられ警備員は死亡、女性は重傷を負った。辺野古埋め立ての土砂搬出港近くだった。

▶生々しく記憶されるのは、かつて搬出場所を車で通ったからだ。海岸沿いの国道を走っていると、前方のダンプカーが停止しゆっくり左折した。道路脇では数十人がプラカードを掲げて抗議。走り慣れない筆者は思わずブレーキを踏んだ。辺野古埋め立ての賛否を問う住民投票があった平成31年2月のこと。抗議は勢いを増していた。

▶「今日(こんにち)の平和と繁栄は、沖縄の歩んだ筆舌に尽くしがたい苦難の歴史の上に築かれた。深く胸に刻み静かに頭(こうべ)を垂れたい」。高市早苗首相は今月23日、沖縄「慰霊の日」で語った。9月には知事選。政治闘争も過熱するだろう。今こそ静かな議論が必要である。

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