2000年12月、東京都世田谷区の宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が自宅で殺害された事件で、妻泰子さん=同(41)=と長女にいなさん=同(8つ)=が襲われたロフト上部の壁に、犯人が凶器の柳刃包丁を振りかざした際にできた傷が残っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。2人は就寝中に抵抗できずに殺害されたとみられている。警視庁の捜査幹部は「幼い女児と女性を執拗に襲った犯人の猟奇性がうかがえる」と話す。(奥村圭吾、天田優里)
◆ベッド上部付近に痕跡
捜査関係者によると、ロフトには、にいなさんが泰子さんと寝るためのダブル幅のベッドが置かれていた。柳刃包丁(刃渡り21センチ)は先端が折れた状態で使われており、ベッドの上部付近に突き刺さった痕跡があった。ロフトの床には、犯行中さらに折れたとみられる刃の中間部分が落ちていた。
使用されたこの包丁は2階台所で見つかった。
包丁は00年6月に福井県で1500丁製作された「関孫六 銀寿」。関東地区の大手スーパーなど46店舗で1丁3500円前後で販売されていたことが判明している。
事件当時、2人の遺体はロフトに続くはしごの真下でうつぶせの状態で見つかった。ロフトでめった刺しに襲われた際、はしごから落ちたとみられる。
◆殺害後、異常な行動も
犯行時間帯は同年12月30日午後11時ごろ~同31日未明。犯人は1階から外壁の配管をよじ登り、中2階の浴室の窓から侵入。中2階にある子ども部屋の2段ベッドの下段で長男礼ちゃん=同(6つ)=を窒息死させた後、1階でみきおさんを柳刃包丁で刺殺。その後に同じ包丁で泰子さんら2人を刺殺した可能性が高い。
礼ちゃん以外の3人の死因は首などを刺されたことによる失血死。礼ちゃんだけ背後から布団に顔を押し付けられ窒息させられたとみられる。
犯人は殺害後も現場に居座り、冷蔵庫のアイスクリームをスプーンを使わずに絞り出して食べ、みきおさんのパソコンで劇団のホームページを検索していた。書斎などの引き出し...
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