英利アルフィヤ氏が議員なのに本名を隠している? ブログで公表【#衆院選ファクトチェック】

英利アルフィヤ氏が議員なのに本名を隠している? ブログで公表【#衆院選ファクトチェック】

自民党の衆院議員・英利アルフィヤ氏が「議員であるにも関わらず本名を非公表にしている」という趣旨の言説が、YouTubeやXなどで度々拡散していますが、誤りです。英利氏は本名を公表しており、自身のブログで詳細に説明しています。

検証対象

拡散した言説

英利氏が本名を隠しているという言説は、これまで度々拡散している(例1,2,3)。「えりアルフィアは通名で本名は非公開」などという内容だ。

検証する理由

英利氏は2022年6月6日付けの自身のブログで、本名について説明している。しかし、その後も「本名を隠している」という投稿が繰り返し拡散しているため、検証する。

検証過程

英利氏の本名は非公表?

例1は、2023年10月に日本保守党の結党記者会見をした代表の百田尚樹氏が、同党設立前の2023年4月21日に配信した動画だ。現在も公開されており、視聴回数は20万回を超える。百田氏の主張のポイントを以下に抜粋する。

「通名は選挙で認められているが、本名が非公開なのは日本選挙史上おそらく初めて」

「国会議員になる人間が本名非公開ってこんなばかげたことないですよね」

英利氏は2023年4月23日投開票の衆議院議員補欠選挙(千葉5区)で初当選している(えりアルフィヤ公式ホームページ 経歴)。百田氏の動画は、投開票日の2日前に配信されたものだ。

例2・3も「本名は非公開」などと批判している。

立候補前の2022年にブログで本名を公表

しかし、英利氏は百田氏らの投稿よりも前の2022年6月に、自身のブログで「名前を失うということ」という記事を公開し、ウイグル出身の両親のもとで日本で生まれ、家族で日本に帰化したことや、本名について説明している。この投稿は英利氏が選挙に初めて立候補した2022年7月の参院選の1ヶ月前だ。

以下、主なポイントは以下の通りだ。

「こんにちは。えり(英利)アルフィヤです。えりが名字、アルフィヤが名前です」

「私は生まれた時に、ウイグル語でArfiye(アルフィヤ)と名付けられました。近代ウイグル語は、公式にはアラビア文字で表記されます。 最近ではローマ字表記も増えています」

「但し、ウイグル自治区で生まれたウイグル人(私のようにその外で生まれても生まれた国の法律によりその国の国籍とならない場合)は、中国籍となるため、中国語(漢字)で名前を登録しなければなりません」

「Arfiye(アルフィヤ)は、 ⇒阿丽菲亚(アリフェヤー) となりました。 生まれた時に『阿丽菲亚』と漢字で登録されたため、日本に帰化した時も、そのまま戸籍の名前はカタカナで『アリフェヤー』となりました」

「アメリカンスクールでは、『アリフェヤー』をローマ字表記した『Arifueya』を名前とすることになりますが、アメリカ人だった担任の先生に本当は『アルフィヤ』だと打ち明けると、学校で使う際には『Arfiya』としてくれました」

「以後、パスポートは『アリフェヤー(Arifueya)』、学校や職場では個人的には『アルフィヤ(Arfiya)』を使っています」
(以上、えりアルフィヤ公式ホームページ. “名前を失うということ”.)

英利氏は2022年の参院選に落選し、2023年4月の衆院選補欠選挙で当選。2024年10月の総選挙では比例区で復活当選した。つまり、選挙に出る前から本名を公表している。

英利氏は、名前に関して誤った情報が繰り返し拡散することから、2025年12月26日にも、自身のXアカウントで「私の本名は、千葉5区補選への出馬前から、自身のブログで公表しています」「出馬当初から公表しているとおり、戸籍上の名前は『英利アリフェヤ』であり、ウイグル語で発音した場合の本来の名前は『英利アルフィヤ』です」と投稿している。

また、12月29日には「私に対する誹謗中傷に関し、X Corp.に対する発信者情報開示を申し立てていたところ、東京地方裁判所より本年11月25日付で申し立ての対象とした15件全てについて開示を認める仮処分決定がなされました」とブログで公表した。

今後、損害賠償請求や刑事告訴等に向けて手続きを進める計画だという(以上、えりアルフィヤ公式ホームページ. ”誹謗中傷対応に関するご報告”)。

日本ファクトチェックセンター(JFC)は百田氏が代表を務める日本保守党に「英利氏の本名は非公表」という主張の根拠を問い合わせているが、2026年1月16日現在、返答はない。返答があり次第、追記する。

判定

英利アルフィヤ氏が「議員であるにも関わらず本名を非公表にしている」という趣旨の言説が度々拡散している。英利氏は選挙に初めて立候補する前の2022年6月に自身のブログで本名について説明している。よって、誤りと判定する。

出典・参考

えりアルフィヤ公式ホームページ 経歴 .
https://www.eri-arfiya.jp/profile/,(閲覧日2026年1月6日).

えりアルフィヤ公式ホームページ ブログ 名前を失うということ.
https://www.eri-arfiya.jp/%e5%90%8d%e5%89%8d%e3%82%92%e5%a4%b1%e3%81%86%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%93%e3%81%a8/,(閲覧日2026年1月6日).

検証:根津綾子
編集:古田大輔、藤森かもめ


判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。

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