女性警官を投げ倒したとされる男性に無罪判決。元裁判官が憤る「防犯カメラ映像に仕掛けられた不自然な加工」
刑事司法の闇は、いつまでもなくならない
例えば袴田事件については、検察トップの検事総長が、裁判所が証拠を偽造と認定したことへの強い不満を、わざわざ「談話」というかたちで発表した。これは袴田さんが殺人犯だと言っているに等しく、袴田さんは現在、この談話が名誉毀損であるとの訴訟を続けている。 また、先述したフロッピーディスク改ざん事件では、その事件で無罪となった元厚労省事務次官の村木厚子氏が、真相を明らかにしようと国家賠償請求訴訟を提起したが、国は請求を認諾して訴訟を強制終了し、真相の究明を妨害した。 今回の和歌山の事件では、被告人への謝罪も、検証も、再発防止策の検討もされないと予想される。しかし、この繰り返しでは、刑事司法の闇は、いつまでもなくならないであろう。 <文/岡口基一> ―[その判決に異議あり!]― 【岡口基一】 おかぐち・きいち◎元裁判官 1966年生まれ、東大法学部卒。1991年に司法試験合格。大阪・東京・仙台高裁などで判事を務める。旧Twitterを通じて実名で情報発信を続けていたが、「これからも、エ ロ エ ロ ツイートがんばるね」といった発言や上半身裸に白ブリーフ一丁の自身の画像を投稿し物議を醸す。その後、あるツイートを巡って弾劾裁判にかけられ、制度開始以来8人目の罷免となった。著書『要件事実マニュアル』は法曹界のロングセラー
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