写真:Hiroko Oji
地図を見るスペイン南部アンダルシア州コルドバの歴史的中心地を流れるグアダルキビル川。北側にはコルドバのシンボルともいえるメスキータが聳え、南側に延びるのが「ローマ橋」です。
もともとは1世紀初頭にグアダルキビル川を挟んで建てられ、その後何度か再建。2000年間にわたり市内で唯一の川を渡る橋でしたが、20世紀半ばサン・ラファエル橋が建設されるまで続きました。現在の橋の大部分は8世紀にアラブ人によって再建されたもの。長さ約250mの石橋は、頑丈な迫台(せりだい)が支える16個のアーチで構成されており、4つは尖頭アーチ、残りは半円形です。胸壁の中央には、彫刻家ベルナベ・ゴメス・デル・リオによる1651年建造の聖ラファエル像があり、世界遺産コルドバの歴史的中心地の一部となっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るこのローマ橋の北側に建っているのが「プエルタ・デル・プエンテ」。スペイン語で橋の門という意味があるルネサンス様式の門です。
この門はかつて城壁の一部だったもので、16世紀にフィリップ2世の訪問を記念して建てられました。以前のローマ門の跡地に位置し、旧市街への入り口ともなっています。門の上に上るとローマ橋とともに対岸のカラオーラの塔や周辺の長閑な風景が見渡せます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るまた、ローマ橋の南側に控えているのはカラオーラの塔。12世紀末、以前アラブの城であった場所に、西アフリカを治めていたムワッヒド朝によって、ローマ橋を守るためにグアダルキビル川の左岸に建てられました。
1369年にはカスティーリャ王エンリケ2世によってキリスト教徒の手に渡り、3つ目の塔が加えられて現在の姿に。1931年には国家の歴史的建造物に指定されました。「カラオーラ」とは、ムーア人の言葉で“自由の城”という意味です。
武骨なファサードのカラオーラの塔は、正面から見ると四角い建物だけのようですが、角度を変えてみると背後には円筒形の建物部分も確認できます。イスラム風のアーチが埋められた形跡が残っており、かつては通り抜けられた門だったことがうかがわれます。
1985年にはスペイン歴史遺産法により最高保護等級が与えられました。イスラム時代には要塞として、またある時期には牢獄に、感染症発生した際には患者の隔離場所としても使われたこともありますが、現在、アンダルス生活博物館が入っています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る塔内は、異なる3つの文化の共存の重要性を伝えるアンダルスの生きた博物館になっており、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教が共存していたコルドバ・カリフ国に関する展示が並びます。
壁にはいくつもの大きなタペストリーが掲げられ、一気に別世界へと引き込まれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るふと見上げると、天井にもタペストリーの展示があります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る上階へと移動すると展示室が続き、市民の生活を再現したジオラマやアルハンブラ宮殿の復元模型などが展示されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るまた、アンダルシアの伝統的な楽器や科学技術、高い精度の水車や水門などにおける農業・灌漑技術面での展示品も並びます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る部屋の中央部分をメスキータのミニチュア模型が占め、壁際には当時の人々の暮らす様子がミニチュアで再現されているところもあって、興味深く見て回れます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るコルドバ旧市街を一望できる塔の屋上へもアクセスできます。薄暗い石造りの階段を上ってくると、このような広い展望テラスとなっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る凸凹のある胸壁からは、グアダルキビル川やローマ橋、メスキータ、アルカサルなどを含めたコルドバが一望できます。ここから眺めを楽しんでから町歩きへ出かけると、歩きやすくなると思いますので、先ずはこちらへの訪問をおすすめします。
住所:Puente Romano,s/n,Sun,14009 Cordoba
電話番号:+34-957-29-39-29
開館時間:10:00~14:00、16:30~20:30
2026年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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