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【高校野球】光る底力 9回再逆転/飯能


飯能―埼玉平成 9回裏飯能2死二塁、大熊が中前にサヨナラ打を放つ
▽1回戦
飯能5―4埼玉平成

 勝敗が最終盤までもつれる激闘となった開幕戦は、飯能が埼玉平成を5―4のサヨナラで下した。九回、1点ビハインドの土壇場で集中力を発揮し2得点。逆転に次ぐ逆転の試合を勝ち切り、甲原監督は「力のある相手で圧を感じた。選手が諦めなかった」と喜びをかみしめた。

 3―4で迎えた九回、下位打線が安打や四球、走塁を絡めて1死一、三塁の好機を演出。ここで、1番で主将の大窟が「プレッシャーは感じず、むしろワクワクしていた」と打席へ。外角のカーブをうまく合わせ、中堅への犠飛で同点。続く大熊のサヨナラ打につなげた。

 同点の立役者となったのは九回に代走で出場した清水。安打で出塁した富井に代わり一塁走者に入ると、初球でスタートを切り二盗に成功。次の打者でも三盗を決め、反撃の機運を高めた。50メートル6秒台前半の快足を持つ清水は「足には自信がある。いつでも行ける準備をしている」と職人技が光った。

 埼玉平成とは春季地区大会でもぶつかり、11―8で勝利している。有力私学のリベンジ挑戦を受け、劇的勝利ではね返した。大窟は「スローガンは『きょうもうまくなろう』。それは大会中も変わらない」と一戦ごとに強くなるチームで長い夏を戦う。

■度胸満点のサヨナラ打/飯能・2番大熊

 度胸は満点。物おじせずに左打席に向かった。九回裏2死二塁、大熊が真ん中低めの変化球に反応すると中前へボールが抜け、二塁走者平野が生還した。「みんながつくってくれたチャンス。自分が決めるつもりだった」。公式戦で初のサヨナラ打を放ち、仲間の歓喜の輪に加わった。

 普段の自らの役割を「中軸へつなぐこと」と自負する2番打者だ。勝負を決めた一打は基本に忠実だった。春季大会前は調子を落として結果が出ず、練習試合では途中交代を命じられることもあった。それでも、決して腐らず、日々つなぐ打撃を意識し練習に励み、劇的勝利をもたらした。

 春先に我慢して起用してくれた甲原監督への感謝の気持ちをバットに乗せた。3安打を放ち、「公式戦に強いタイプ」と自信がみなぎるが、開幕戦で活躍しても過信した様子はない。チーム打撃に徹する背番号4は、「みんなでつないで勝ち続けたい」と決意を込めた。
2026/07/09 10:15:00
記事提供:埼玉新聞

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