見出し画像

【JR東海】完全無人駅に券売機設置の「方針転換」(前)

関連記事・・・

1.JR東海は無人駅に券売機を決して設置しない主義でした

上記記事で書いたように、JR東海は他のJR各社と異なりリモート対応設備のない無人駅には自動券売機を決して設置しない主義を継続してきていました。同社は2010年代前半に利用客のそれほど多くない有人駅の多くで無人化を実施しましたが、乗車券発売窓口がなくなるだけではなく自動券売機も同時に撤去しました。中央本線上松駅のように、「乗車券発売窓口は地元に委託する形で残ったものの、券売機は撤去」という例もあります。

このため、そこそこの利用客のある無人駅が連続しかつほとんどがワンマン列車となっている身延線の甲府寄りでは、乗車券を持たない無人駅相互間の利用客が降車時に必ず現金を運賃箱に投入する必要があり、遅れの原因となっていました。

2.関西本線・武豊線の完全無人駅に券売機が設置されました

しかし、2026年に入ってから、名古屋近郊の関西本線・武豊線のリモート対応設備のない無人駅の大半に券売機が設置され、2026/3/8から稼働を開始しました。
JR東海は本件についてリリース文を出しませんでしたが、沿線の駅はその旨の掲示がなされており(下の写真は亀山駅)、公式サイトでも同じものが公開されています。
https://jr-central.co.jp/000044924.pdf

画像

JR東海管内の関西本線の駅ですが、駅係員が配置されているのは蟹江・弥富・桑名・四日市・亀山のみで残りは無人駅です。このうち愛知県内の3駅(八田・春田・永和)はリモート対応設備があるため券売機が設置されていますが、リモート対応設備のない三重県内の9駅には券売機がなく、ICカードや定期券以外で乗車する際には下車駅あるいは車内で精算する必要がありました。うち南四日市・加佐登の両駅は2011~12年まで有人駅で券売機が設置されていましたが、無人化時に撤去しています。

しかし、2026/3/14のダイヤ改正を前に、関西本線および武豊線で運用されるワンマン列車の車両が変更されることになりました。これまでワンマン列車は2両編成で、無人駅で降車する際には「2両目のドアは開かず、1両目の運転席後ろまで移動し、運賃箱に乗車券または現金を投入してから降りる。ICカードの場合も運転士にカードを見せる」必要がありましたが、4両編成の新型ワンマン列車用車両には運賃箱が設置されておらず、無人駅でも全てのドアから降車することが可能になりました。

今回の宗旨替え?の券売機設置は、ワンマン列車での車内精算が不可能になったことへの対応と思われます。

3.但し、関西本線でも券売機のない無人駅が残る

ただ、上記掲示によれば、新たに券売機を設置した関西本線の駅は
 朝日・富田・南四日市・河原田・加佐登・井田川
の6駅<いずれも無人駅>です。
しかし、実際には他に長島・富田浜・河曲の3駅も無人駅となっており、これらの駅では2026/3/8以降も券売機で乗車券を購入してから乗車することはできません(ICカードは利用可能です)。

長島・河曲の両駅には駅舎が存在せず券売機を設置する場所がないからと思われますが、富田浜駅にはWikipediaでも分かるように立派な駅舎が存在します。同駅の利用者がよほど少なく費用対効果面で見送りとなったのか、それとも・・・

4.富田駅の券売機設置の様子

ということで、こちらでは各無人駅における券売機設置の様子を報告していくこととします。
まず、駅至近にイオンモール四日市北のある富田駅の様子から・・・

富田駅の駅舎は古くからの集落に面した西側にありますが、イオンモールは東側にあります。ただ、東側にかつて三岐鉄道の旅客列車の発着するホームがあったからか(現在は貨物列車のみ使用し、旅客列車は近くの近鉄富田駅発着)跨線橋が東西に通じておりそのまま東側に出ることができ、大回りせずともイオンモールに行くことが可能です。ICカードの処理機は駅舎のほか跨線橋上の東寄りにも設置されています。

西口駅舎内の様子。ICカード処理機は新型のものに置き換えられ、右側に新たに券売機が設置されました。他にICカードへのチャージのほか、乗車券ののりこし精算機能も備えたスグレモノです。

画像

画像

一方、東口側については券売機は設置しませんでした。

画像

跨線橋上の東寄りにはICカード処理機・乗車駅証明書発行機・乗車券回収箱(JR東海の案内では運賃箱)が設置されています。ワンマン列車からの降車客は、この箱に乗車券または相当額の現金を投入します。

画像
画像

東側の跨線橋出入口。改札はなく直接外に出られ、横断歩道を渡ればそこはイオンモールです。

画像

左側に見えるのは、1985年まで三岐鉄道の旅客列車が発着していたホームの遺構です(末期には僅かな本数だけでした)。2000年代前半にはホームの屋根や跨線橋に通じる階段が残っていましたが、今はありません。

画像
画像

こちらは、三岐鉄道がJR東海から払い下げてもらった1990年ごろ製造の211系電車。順次整備され走り出します。

画像


いいなと思ったら応援しよう!

コメント

コメントするには、 ログイン または 会員登録 をお願いします。
日本全国のあらゆる交通に関する最新情報をお届けします。メジャーな話題は行間を読み、マイナーな話題はせっせと発掘します。 goo blogの「全国交通ニュースブログ」(https://blog.goo.ne.jp/gyakuretz/)から引っ越してきました。
【JR東海】完全無人駅に券売機設置の「方針転換」(前)|全国交通ニュースブログ on note
word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word

mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1